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記者日記

2011-08-20 | 小出郷新聞コラム

お盆が終った。若い頃はお盆の休みになると鎮守の祭礼のため忙しい思いをしたが、若い衆と言われることのない年代となった今は時間を持て余すようになり、今年も高校野球をたっぷりとテレビ観戦した▼しかし、7月末の記録的な豪雨の後に戻ってきた猛暑により、テレビ観戦も随分と忍耐を必要とした。節電の夏、エアコンを入れない我が家の2階はお昼前にすでに30度を超え、ピーク時には33度にも達しようとする。甲子園での応援同様に汗だくの観戦は臨場感?があった▼当然のことながら窓を全開にしていると、隣家の帰省客の子どもが水浴びをしているようで、キャッキャと甲高い声がよく聞こえた。その声がやけに気になった。子どものはしゃぐ声など我が家を筆頭に、これまでに当たり前に聞いてきたはずなのに、暑さのせいだろうか。妙に気になるので、どうしてだろうと考えてみたところ、淋しい現実が浮き彫りになってきた▼近年、我が家の近所には甲高い声をあげるような小さい子どもがいなかったのだ。近所どころか集落全体を眺めても就学前の子どもは数人しかいない。小学生だって6人くらい。久しく小さい子どもの嬉々とした声など聞いていなかったので、やけにその声が気になったというように思えた▼鎮守の祭礼の当日、頼まれて準備作業を少々手伝った。境内に行ってみると祭りの会の若い衆が、てきぱきと準備作業を進めていた。その数は20人ほど。集落の祭りの会は40歳までで、その人数の多さは頼もしい限りだ。40数戸の世帯数の集落としては多いと思われる。しかし、このうちの既婚者の数を数えてみると喜んでばかりはいられない。ほんの数人だ。まだ20歳そこそこという若者も多いが、「もうそろそろ」という年代も少なくない▼同じ集落に暮らしていても住民同士が顔をあわせる機会が少なくなってきている今の社会。少子高齢化が、いつの間にか筆者の周りでも顕著になっていることに気づかされた今年のお盆であった。



魚沼百景

Img_9060「河原」

どこかの海の砂浜と思われるような写真であるが、これは佐梨川合流点近くの魚野川の河原。7月末の記録的な豪雨により流れてきた砂が大量に堆積し砂浜のような風景をつくってしまった。住宅や道路などに甚大な被害を及ぼした水害の痕跡がここにもあった。


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