設立報告かねて顕彰会が
山岡荘八顕彰会（登阪謙吉会長）は12月６日、東京世田谷区の山岡邸を訪問、生前と同様に残されている書斎や茶経室などを案内してもらい、執筆時や歴代首相とのエピソードに耳を傾けた。
同会は、小説「徳川家康」などで広く知られる魚沼市が生んだ作家・山岡荘八の偉業を後世に伝承しようと、旧小出町の有志を中心として昨年９月30日に発足された。
会の設立報告をかねた今回の訪問には会員29人が参加。山岡邸では、娘婿である山岡賢次民主党国対委員長が玄関先で会員を迎え、邸内を案内した。
庭に建つ茶経室では、戦時中、報道班員として特攻隊に従軍した荘八が、特攻隊員の霊を祀り「空中観音」と名づけた観音像に手を合わせ、ここで交流した岸信介や佐藤栄作など歴代首相などとのエピソードが語られた。
また、書斎では執筆時の荘八と夫人の様子が微笑ましく語られ、訪れた会員は文豪の人柄に思いを馳せていた。
