農業委員が下草刈りなどに汗
魚沼市農業委員会(米山榮治会長)では耕作放棄地解消事業として7月1日、道光高原上原地区の耕作放棄地で下草刈りや雑木の伐採作業を行った。
魚沼市内には再開可能な耕作放棄地が約19ヘクタールあり、農業委員会では耕作放棄地の発生防止と解消に努めてきている。今回、株式会社イチカラ畑(同市徳田)が国の補助事業を活用し上原地内の耕作放棄地約50アールでソバを栽培することになり、農業委員会がこれに協力、重機を入れる準備作業として下草刈りなどの作業を行うことになった。市内ではこれまでに耕作放棄地解消事業は実施されてきたが、農業委員会が作業を行うのは今回が初めて。
作業には農業委員会の委員約20人が参加。米山会長が「遊休農地増加の理由は高齢化だけでなく農業で生活できないため若い人も農業をやめている。企業が参入しやすいよう国の資金を活用し農業を守っていきたい。委員が力を合わせて地域農業に役立っていきたいのでケガのないよう効率的に作業してください」とあいさつした後、作業に取り掛かった。
作業が行われた農地は、もとは桑畑だったが20年ほど耕作されていなく、茅などの草が伸び放題、桑の木や雑木も大きくなり原野のような状態。参加した委員は刈り払い機で下草を刈るとともに、チェーンソーを使って雑木を伐採。作業に汗を流していた。