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「蘇る自然 奥只見」を出版

2017-02-15 | 17'魚沼市のニュー...



魚沼市七日市の大桃久夫さん

 魚沼市七日市の大桃久夫さんは、奥只見ダム建設の記録とダム周辺に蘇った自然などを綴った「蘇る自然 奥只見」を文芸社から出版した。
 夜間高校在学中から昭和35年まで電源開発奥只見建設所に勤務し、奥只見発電所建設に関わった大桃さん。その後も全国各地の水力発電所で勤務するとともに定年後も嘱託を勤めるなど水力発電と深く関わってきた。
 平成13年には、奥只見の水力発電建設の記録を後世に残そうと電源開発奥只見会の会誌「木天蓼」に執筆。その際、書ききれなかった事柄を加えるとともに、ダム周辺の自然の再生や建設現場を取材に訪れ小説「沈める滝」を残した作家、三島由紀夫の言葉などをまとめ「蘇る自然 奥只見」を出版した。
 奥只見のイヌワシについて大桃さんは「ダム建設が自然破壊を指摘された時代があったが、奥只見ではダムができたことでウサギなどの猛禽類の餌になる動物が増え、イヌワシなどの猛禽類が増えている。この事実を多くの人から知ってもらいたい」と話すとともに「三島由紀夫は、取材ノートの冒頭に『ダムは芸術の象徴』という言葉を残している。改造することで今まで以上の形で自然が蘇ってくることがあり、その象徴的なものが奥只見だと思います」と水力発電への思いを語っていた。
 同書はA5判、213ページ。価格は1700円(税別)で全国の書店で扱われている。










蘇る自然 奥只見
大桃 久夫
文芸社

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