天神ばやしで櫻井さんを認定
魚沼市では、魚沼の生活文化の中から生み出されてきた知恵や知識、特別な技能を持った人を「魚沼の達人」に認定しており、今年度は新たに1人が認定されることになり1月30日には認定証の授与式が行なわれた。
今回、新たに認定を受けたのは長年「天神ばやし」を歌い続けている同市小出島の櫻井長次さん(83)。
市役所で行なわれた授与式にはこれまでに認定を受けた達人や関係者が出席。
まず、大平悦子市長が「魚沼の文化の継承を皆様方からお力をいただきながら行っていきたい。櫻井さんからは70年という長い間、尽力いただきありがたく思っています」とあいさつし、認定証の楯を櫻井さんに贈った。
認定証を手にした櫻井さんは「認定をいただきありがとうございました。これからも真剣で歌い続けていきたい」と謝辞を述べ、天神ばやしを披露した。
天神ばやしは、魚沼特有の祝い歌といわれ、長く建築業の職人の間で歌い継がれてきた。16歳で建築業を志した櫻井さん。「70年近く歌ってきたので、(認定されて)嬉しい。昔は基礎工事から上棟式まで何度となく歌ったが今は歌われなくなった。声が出る限り歌っていきたい」と話していた。
今回の櫻井さんの認定により魚沼の達人は16人となった。