魚沼市も避難線量
原子力規制委員会は10月24日、全国16カ所の原発で事故が起きた際の放射性物質の拡散予測を公表した。
柏崎刈羽原発については全国で最も広範囲に放射性物質が広がると予測され、避難が必要とされる事故後1週間の積算被曝線量100ミリシーベルトに達する地点は原発から40・2km離れた魚沼市まで達すると示された。
このことについて大平悦子市長は同日、報道陣の取材を受け「魚沼市が対象となったことは大変重要なことと受け止めている。市としては市町村の研究会の内容を踏まえてさらに対応を強化していきたい。30km圏内同様の対策の強化を進めていくべきだ。具体的な内容についてはこれから議論を重ねて避難経路など地域防災計画を策定していかなければならない」と述べた。
その後、29日には原子力規制委員会が試算結果に誤りがあったと発表。原発から最も遠い拡散予測地点は40・2kmの長岡市に訂正、魚沼市の拡散予測地点は原発から35・0km地点および35・4km地点の範囲で当初の予測より少なくなった。
この訂正について大平市長は「24日および今回の発表はきちんと説明が無い中での発表で遺憾。3月までに地域防災計画を策定することは変わらずやっていかなければならない。変更があったとしても、やはり魚沼市に与える影響は大きいものとして考えていくべき」と述べた。