UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

芸術の秋、豊満な秋(その二):ボテロさん、名は体を表していませんでした・・・

2022-11-06 01:30:03 | 日記
前回の日記で、ふっくらした豊満な人物像を描くことで世界的に知られている1932年生まれのコロンビアの画家、フェルナンド・ボテロさんの展覧会を観に行ったと書きました

ボテロさんの名前は太っていることを意味する日本語の「ボテッとしている」という言葉を連想させますのでなんだか笑ってしまうなあ、これでは「名は体を表す」とは言うけれど、これは「名は作品を表す」だなあと、などとアホらしいことを書きました。

そこで、さらにアホに徹したところ、ボテロさん、確かに名は作品をあらわしているのだけれど、はたしてご本人は「名は体を表している」であろうかという疑問がわき、展覧会で手に入れた分厚いカタログを調べみましたら、自作を背景にしたボテロさんの全身像を撮った写真が見つかりました。

今日の写真は、このカタログに掲載されていた写真を借用したものです。ぜひクリックしてごらんになってください。

写真をご覧になればおわかりになるように、彼はボテロさんなどなれなれしくと呼びかけるのは失礼かなと思われるような、なかなか眼光鋭き長身のすらりとした人物のようです。まったく太ったり、ボテッとしていたりはしてませぬ。ボテロさん、名は体なんかまったく表していないのです。

そこで勇気をだして脳内テレパシー電話をかけて質問してみました

「あの~、ボテロさん、あなたのお名前にことについてちょっとお聞きしたいのですが・・・」

「オレの名前?ボテロや、もちろん本名や、それが何か?・・・」
「あのですねぇ、ボテロさんはご存知ではないと思いますが、実は日本語ではボテッとしているという表現は太っていることを意味しているのです。だから太っている人物像を描かれるボテロさんは日本ではとっても人気なのです。でもですねえ、お見かけするところボテロさんはちっとも太っておられませんね。太っているどころかすらりとスマートです。名は体を表すと申しますが、ボテロさんの場合、名はちっとも体を表していませんね、どうしてなんですか?」

「えっ!ボテロのボテが日本語で太っていることを意味している?!ちっとも知らんかったなあ、これは初耳や、ええ話をきいた!おもろいなあ、えっ?なんだって、私がどうして太っていないのかというの?どうして、名は体を表していないのかというのか?」

「失礼なことを言ってしまったでしょうか・・・」

「いや、ちっとも失礼なんかじゃない、でも君は画家の仕事というのをよく分っていないのや、あのなあ、私のように大きな絵を描く画家っていうのは肉体労働をしているみたいなものや、脚立を登ったり下りたりして絵筆を振り回していたとおもっていたら、今度は脚立から降りて、描いている作品を遠くから眺めたり、思いっきり近づいて眺めたり、ああでもない、こうでもないとアトリエじゅうを動き回ったり、こんな重労働、私の作品中の人物にように太っている人間にはできるはずがない、だから名は体を表すわけにはいかんのや、わかった?」

「分かりました、絵かきさんてタイヘンなんですねえ・・・」

「実は私は何を食べても太る質やから困ってるんや、だから毎日毎日食べ過ぎんように注意せんならん、ほんまにタイヘンや、でもこんなにアホらしいオモロイことを質問してくれたのは君が初めてや、ありがとう、アミーゴよ、二十数年ぶりに日本で展覧会したかいがあった!とってもグラシャスや」

「ありがとうございます。どうかお元気で、ヴィアコンディオス!」

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!