UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

「ボクは青空が嫌いだ」と訴える少年・・・

2021-09-27 01:08:26 | 日記
秋になりました、澄み切った青空が広がる季節です。でも、昨日の日曜日(9月26日)はどんより曇ってときおり小雨が降るはっきりしない天気でした。

むかし、GGIがまだ幼きのころ、「あした天気になあれ」とわらべ歌を口ずさんで履いている片方の下駄をほうり投げて、表が出たら晴れ、裏返ったら雨というという遊びがありました。「あした天気になあれ」というのは、あしたも晴れたらいいなあ、という子供の気持ちを表したものですが、小さな子どもでなくても、ほとんどの人は、天気続きで水不足などということが起きていない限りは、明日は雨が降るよりは天気の方がいいなあ、青空になるといいなあと思うのが世の常でありませう。

かようなしだいで、今日ははっきりしない、うっとうしい天気だなあ、買い物に出て雨に降られてもなあと思いながらグズグズと朝刊を眺めておりましたら、ある記事のなかに(朝日9月26日「日曜に想う」と題された記事)、どうしても「あした天気になあれ」などと言うことができない少年のショッキングな話が記されていました・・・

以下にこの少年の話の部分だけを、すこしだけリライトして引用いたします

2012年、アフガン国境に近いパキスタンの村の畑でズバイルという名の12歳の少年が米軍の無人攻撃機に襲われ、一緒にいた祖母を失い、自らも深い傷を負いました。翌年、ズバイル君は米国の議会に招かれました。彼は議会で訴えました。「ボクは青空が嫌いだ。曇り空が好きだ。無人機が飛んでこないから」

アフガンやアフガン近辺で用いられた米軍の無人攻撃機は、遥か離れた米国本土にある米軍の基地から衛星を介して遠隔で操縦されていました。

(なお、調べてみましたら、この少年と彼の家族による米議会での証言については、2013年10月31日付けの「しんぶん赤旗」が、無人機に襲われたときの様子などを報じていました。よろしければご覧になってください)

いわゆる「9・11同時多発テロ」に対する報復として、9月11日からひと月足らず後の2001年10月7日から開始されたアフガン空爆に端を発した、ローマ法王をして「第三次世界大戦」と言わしめたアフガン・イラク戦争は、みなさんご承知のように、先日、8月末、米軍がアフガンから撤退したことにより、かろうじて終わりを告げました。

二十年に及ぶ米国にとって最も長い戦争・・・どこまで正確なのかは分りかねますが、米国ブラウン大学の研究によれば、この間の米国の戦費はおよそ880兆円、米兵の戦死者は約7000人、アフガン・イラク人の死者は90万人などとされています。

そして、在日米軍基地から戦場のアフガン・イラクへと発進する米軍機、イラクへの自衛隊派遣など、日本は様々な形でこの米国による二十年に及んだ意味なき戦争を積極的に支持・支援してきたのでした・・・・

今日の写真は夏の終わりに青空を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧になってください。

注1:上記の新聞記事では、米軍の場合、戦死者の他に、「対テロ戦争で身体や心に障害を負った帰還兵は180万人とされる」と報じられています。また上記の米ブラウン大学の研究では戦費880兆円のうち約200兆円あまりは退役軍人やはこれらの傷病兵などの今後の治療などに2050年までに要する費用とされています。

注2:イラク戦争開始以来、イラクにおける民間人の死者数の調査を行っている「イラク・ボエィカウント」という英米の市民団体(https://www.iraqbodycount.org/)によれば、昨日の時点で、イラクにおける死者数は約28万8000人(民間人約21万人、戦闘員約8万人)とされています。イラク・ボディカウントの数字は複数のメディアにより死亡が確認された者だけを死者としてカウントしているため、英国の著名な医学雑誌「ランセット」は2006年に、実際にはメディアでは扱われていないものの病院などで死亡した人々を加算するなどして統計学的手法を用いてイラク全土における死者数を推算すると、イラク・ボディカウントの数字の数倍から十倍にも達するだろうとしています。これらのイラクにおける死者数の数値にアフガンでの死者の数字を合算すると、上記のブラウン大学による死者90万人という数字は小さぎるのではないかとも思われます。

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!