五月のはじめだったでしょうか、知人がやって来て、わがガーデン内の農園に何か野菜の苗を植えていきました
その後、知人は姿を現しておりません。近々白内障の手術をしてもらうとか言っておりましたから、まだ何かと忙しいのかもしれません。でも、その間に野菜の苗が成長しはじめたのですが、農園の周りの草々も我らが季節が到来したとばかり急速なる成長を開始しております
今日の写真はわが農園を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧くださしませ
写真をご覧になるとお分かりになると思いますが、草々が農園を取り囲んでおり、このまま事態が進行いたしますと、わが農園は近き将来草々に吞みこまれてしまいそうであります
耳を澄ましますと、草々君たちのおしゃべりが聞こえてまいります
「おい、あいつら、畝をわざわざ作ってもらって、その上に鎮座してデカイ顔して暮らしているなあ」
「そうや、あの畝、GGIがオレたち草々を引っこ抜いて作ったんや」
「おまえ、なにアホなこと言うてるのや、あのナマケモノのGGIがそんなメンドウなことするはずないやろ、あの畝はGGIのオッサンの知人が遠くからやって来て作ったんや」
「それにしも、オレたちは地上に這いつくばって日々生きているのに、あいつら、わざわざ畝に植え付けてもらって、まるで高見の見物、オレたちを見下しているやないか、ハラたつなあ、これは格差社会とちゃうか?」
「そうや、これはまさに格差社会や!いままではこの八重葎庵サザンガーデンには格差なんか存在してなかった、だから天国やった、それやのにこれはどういうわけや!」
「ほんまや、GGIのオッサン、オレは名もなき草々をこよなく愛していると広言していたのに、この格差社会の出現はどういうことや、それにあのオッサン、ひごろ格差社会は良くない、格差をなくせ、サンダース万歳などと言っているのに、許せんなあ」
「おまえなあ、わかってないなあ、GGIのオッサンは元々口先男や、口舌の徒や、言行不一致なんか朝めし前なんや」
「世の中で一番悪いヤツは口先男や、あのオッサンは死刑や」
「そやけど、あのGGIのオッサン、いつもオレは死刑に反対やと言ってるぞ」
「そんなことあてにならん、あのオッサン、悪いことして捕まって、おまえこのままいつまでも白状せんと死刑やぞ、司法取引に応じて白状したら減刑してやるぞ、と言われたらすぐに平気で他人に罪をなすりつけるような自白をしてしまうぞ、信用ならん」
「おい、司法取引って何や?」
「おまえ、モノしらんなあ、たまには新聞読めよ、最近国会で承認された警察の捜査手法や、悪いことしても警察のいいなりになって他人に罪をなすりつけるような自白をしたら減刑してやる、という結構な制度や、GGIのような口先男におあつらえ向きの制度や」
「そうかあ、それならオレたち、これからはGGIに罪をなすりつけらたりせんように注意せなあかんなあ」
「あのなあ、みんな分かってないなあ、GGIのおっさんは司法取引ができるほどアタマようない、あいつはただのアホ、ただの怠け者、ただただ惰性で生きるしか能がない、絶滅危惧種の生き物なんや」
「そうや、オレたちにはGGIの行く末を危惧せんならんような義理なんか何にもないのや!」
GGI、元気一杯の草々君たちの罵詈雑言に敗けてしまいそうであります。いまはただ、草々君たちが農園を吞みこむ前に知人が姿を現してくれるのを祈るのみであります
グッドナイト・グッドラック!