1月20日分。
毎度。昨日は多摩川河川敷へ出てのロードバイク走行でしたが、今日は体調回復に努めて一日ヒキコモリ状態に。幽霊です。甲斐あって、大体体調は平常に戻っています。
珍しく、足への筋肉痛や疲労感も少なめで、そういえば買い出しに行くときに階段で「ぐえっ」とか言わなかったような。走り方を変えた成果、でしょうか。
まあ本当は、今日は毎月恒例の美術館・博物館ノルマに充てようかとも思ったのですが……。
実のところ、朝起きた時点で今ひとつ体調の不全感がありまして。結果的に、今日丸一日サボったことで復旧はしたのですが、念のためパスした次第。ちょっと心配しすぎましたか。
本題ネタより先に、オマケネタ。ここを読んでいただいている方で、手を出している方はぶっちゃけ少ないとは思うのですが。
みなぎ得一作品、『足洗邸の住人たち。』最終13巻と『√3=(ひとなみにおごれやおなご)』の1巻が、2月25日に同時発売だそうです。
そーかー、足洗邸も、次の巻でお終いですか。もう少し続くかとも思ったのですが。
よくよく考えたら、これを読み始めたのって私が大学生時代とかだったかも……。長い、ですね。
幅広い層に受ける作品ではないとは思いますが、個人的には好きな作品です。他人に勧めるかどうかは、正直かなり悩みますけれどもねー。
さて、本題ネタは、今日のタイトルの通り。鬼頭莫宏作品、『のりりん』のカバー裏の話とか。
もしかすると気が付かれていない方もいるかも……ということで説明しておくと、『のりりん』各巻のカバーを外すと、何気に表紙の車体の説明やらが書いてあったりします。
最新六巻が少し前に出たばかりですが、この六巻の表紙は主人公の「ブレード」で。当然ながら、カバー裏の説明もこのブレードのものになっています。
ただ、この説明書きってぶっちゃけ、ロードバイクに乗っていて知識が少しある人向けで。詳しくない人には成る程ワカラン状態の可能性がありそーな。
そんなわけで、あくまで私が分かる範囲でだけですが、一部ざーっと書けること書いてみましょう。
まず、フレーム材質について。
ロードバイクのフレームは、昔はクロモリ鋼が基本でした。今現在の主流は、低価格帯だとアルミ、メインとなっているのはカーボンと言って良いでしょう。
うちのお嬢様(ピナレロ FP QUATTRO)は、フレーム全てがカーボン製です。低価格帯だと、フレームのほとんどはアルミ、フロントフォークがカーボン、なんてのもあったり。
そういう中にあって、チタンフレームというのは、あまり多くはありません。
作中登場者の愛車も、輪ちゃん・ドマチの愛車はカーボン、トドロキはメインがカーボンでサブがクロモリ、三夢の愛車はアルミ、若江は……多分クロモリ。で、老松さんがチタン。
市販されているロードバイクの大半は既にカーボンで、チタンは結構珍しいかも。
次、お値段について。
ロードバイクというのは完成車で売っているものも多数ありますが、二台目以降を買う人は、場合によってはフレーム「のみ」買うということがあり得ます。
一台目のパーツを引っぺがして使ったり、余っているパーツを流用したりするわけですね。
こういう用途に合わせて、メーカ側も中位以上の機種にはフレームのみ売る、という価格設定を用意していることが多くなります。うちのお嬢様は、2013年モデルだと完成車売りのみみたいですが。
まあ、フレームのみ売りをしている場合、最低でも20万円以上というところでしょうか。
……いや、こういうフレームのみを買うレベルというのは、自分に合ったパーツを最初から選んで組み付けていくような人達ばかりなので。コレに伴って、フレームのランクも高いのばかりになるんです。
さて、んじゃチタンのフレームだと……。今はほとんどオーダー品でしかチタンって無いので、そうなるとこれまた、フレームセットでやっぱり20万は行くのではないかと。
次、650Cについて。
ロードバイク、クロスバイクのホイールサイズというのは、現行国内で市販されているものはその大半が700Cと言っていいと思います。まあ、そこは作中でも既に説明があった通り。
特に男性が買う場合、平均的には女性より身長が高いので、小さいサイズの車体が無い……ということで悩む必要性はほとんど無いわけで。
普通に自分に合ったサイズの車体を買うと、必然的についてくるホイールは700Cです。市販されているパーツ類も、それに合わせたものがほとんど。むしろ650Cはちゃんと探さないと無いのでは。
主人公のように、男性としてほどほど長身の人が、敢えて650Cを選んでくるというのは……実際かなり希有なことかも。
確かにまあ、それを考えると、650C用の男性サイズのフレームは持てあますかもなーとか。
次、フォークとかステムとか。
割と普通なことなのですが、ロードバイクの場合、フレーム以外のパーツ全てが、フレームのメーカとは別の会社の製品だってことがよくあります。ハンドルも、ホイールも、サドルも。
まあでも、ソレを言ったら自動車も似たようなものなんじゃないかなー。パソコンを例にして考えて貰っても良いのですが。
ただ、最近は「フレームセット」と言った場合、フレームとフロントフォークはセットになってますね。シートポストがフレームと一体化してたり、特殊形状をしている物だと、それも含まれますが。
必要なパーツを、好みや用途に応じて選んで組み付けるわけで、この辺の感覚は自作PCそっくりです。
最後、ホイールとリムハイトと横風とかの話。
まず、ホイールは「手組み」と「完組み」の二つに分けることが出来ます。どー違うかってーと、前者は文字通り部品から手製で組み上げるホイールで、後者はホイール全体が既製品になっているもの。
どっちが良いかは一概には言えないのですが、手組みを自分でやるには結構技術がいる筈。
大体の人は完組みホイールを使うかとは思うのですが、手で組める人、組めるショップにつてのある人は、より自分に合わせたホイールを作れるということです。
逆に、完組みの方は既製品の中から選ぶことになるという制約があるのと、破損した場合にすぐには修理が利かない(と言うか買い換えた方が早い)という難点が。
リムハイトのこと。リムハイトというのは、要はホイールのリムの高さのこと。
作中、ドマチやトドロキのホイールと、主人公ノリのホイールとを見比べてみると、明らかにノリの車体はホイールのリムが高く描かれていることが分かる……筈。
普通のホイールはあんまりリムを高くしないものですので、ノリの車体のホイールは意図があって、わざとそういう形をしているものだ、ということですね。ちなみに、普通のホイールは、昨日のうちのお嬢様の写真などを見ていただければ、と。
で、リムハイトの高いホイールというのは、要は空気抵抗を減らすためのエアロ形状のタイプです。
ホイールのスポークもまた空気抵抗を発生させる原因となるので、その辺りを考慮したものですね。
平地での巡航性(速く同じ速度で楽に走れる性能)に優れますが、価格が高くなりやすいとか、材質とかによっては重くなりやすいとか、そういう部分でマイナスが無いわけではない。
後は、リムがどうしてもカーボン製になるので、ちょっと扱いに注意が必要になりやすいのも難点。
で、横風の話。
空気抵抗を減らすための形状のホイールで、風にやられてしまうというのもアレなのですが……。
ロードバイクで考慮している空気抵抗というのは、進行方向、つまり縦方向の風に対してのものです。風を切り裂いて走ることを考えるので、まあ当たり前なのですが。
その結果としてホイールのリムが高くなるのですが、横から見た場合、横風を受ける面積はかえって大きくなってしまうわけです。
ノリの車体の場合、フレームとなっている「ブレード」自体もエアロ形状で。これまた縦方向の空気的公を削る役割を持ちますが、やっぱり横方向には大きくなってしまう。
コンビニ休憩中、車体を立てかけて並べている場面があります。ここでブレードを見ると、他に比べてやっぱり、横向きには幅の広さが目立ちます。その分やっぱり、横風には弱い、という話。
以上、延々なんか長くなりましたが、こんなもんで。こういう話って、始めるとやったら長くなるんですよねぇ。
しかも、これでもかなりテキトーに端折ったりして書いてるので、真面目に書くともーっと長くなります。さすがに、そこまでやってられませんし、知識もそこまで無いし。
というわけで、このくらいでお終いです。それでもかなり、長いですけれども……。
ではでは。ひゅう、どろん。
毎度。昨日は多摩川河川敷へ出てのロードバイク走行でしたが、今日は体調回復に努めて一日ヒキコモリ状態に。幽霊です。甲斐あって、大体体調は平常に戻っています。
珍しく、足への筋肉痛や疲労感も少なめで、そういえば買い出しに行くときに階段で「ぐえっ」とか言わなかったような。走り方を変えた成果、でしょうか。
まあ本当は、今日は毎月恒例の美術館・博物館ノルマに充てようかとも思ったのですが……。
実のところ、朝起きた時点で今ひとつ体調の不全感がありまして。結果的に、今日丸一日サボったことで復旧はしたのですが、念のためパスした次第。ちょっと心配しすぎましたか。
本題ネタより先に、オマケネタ。ここを読んでいただいている方で、手を出している方はぶっちゃけ少ないとは思うのですが。
みなぎ得一作品、『足洗邸の住人たち。』最終13巻と『√3=(ひとなみにおごれやおなご)』の1巻が、2月25日に同時発売だそうです。
そーかー、足洗邸も、次の巻でお終いですか。もう少し続くかとも思ったのですが。
よくよく考えたら、これを読み始めたのって私が大学生時代とかだったかも……。長い、ですね。
幅広い層に受ける作品ではないとは思いますが、個人的には好きな作品です。他人に勧めるかどうかは、正直かなり悩みますけれどもねー。
さて、本題ネタは、今日のタイトルの通り。鬼頭莫宏作品、『のりりん』のカバー裏の話とか。
もしかすると気が付かれていない方もいるかも……ということで説明しておくと、『のりりん』各巻のカバーを外すと、何気に表紙の車体の説明やらが書いてあったりします。
最新六巻が少し前に出たばかりですが、この六巻の表紙は主人公の「ブレード」で。当然ながら、カバー裏の説明もこのブレードのものになっています。
ただ、この説明書きってぶっちゃけ、ロードバイクに乗っていて知識が少しある人向けで。詳しくない人には成る程ワカラン状態の可能性がありそーな。
そんなわけで、あくまで私が分かる範囲でだけですが、一部ざーっと書けること書いてみましょう。
まず、フレーム材質について。
ロードバイクのフレームは、昔はクロモリ鋼が基本でした。今現在の主流は、低価格帯だとアルミ、メインとなっているのはカーボンと言って良いでしょう。
うちのお嬢様(ピナレロ FP QUATTRO)は、フレーム全てがカーボン製です。低価格帯だと、フレームのほとんどはアルミ、フロントフォークがカーボン、なんてのもあったり。
そういう中にあって、チタンフレームというのは、あまり多くはありません。
作中登場者の愛車も、輪ちゃん・ドマチの愛車はカーボン、トドロキはメインがカーボンでサブがクロモリ、三夢の愛車はアルミ、若江は……多分クロモリ。で、老松さんがチタン。
市販されているロードバイクの大半は既にカーボンで、チタンは結構珍しいかも。
次、お値段について。
ロードバイクというのは完成車で売っているものも多数ありますが、二台目以降を買う人は、場合によってはフレーム「のみ」買うということがあり得ます。
一台目のパーツを引っぺがして使ったり、余っているパーツを流用したりするわけですね。
こういう用途に合わせて、メーカ側も中位以上の機種にはフレームのみ売る、という価格設定を用意していることが多くなります。うちのお嬢様は、2013年モデルだと完成車売りのみみたいですが。
まあ、フレームのみ売りをしている場合、最低でも20万円以上というところでしょうか。
……いや、こういうフレームのみを買うレベルというのは、自分に合ったパーツを最初から選んで組み付けていくような人達ばかりなので。コレに伴って、フレームのランクも高いのばかりになるんです。
さて、んじゃチタンのフレームだと……。今はほとんどオーダー品でしかチタンって無いので、そうなるとこれまた、フレームセットでやっぱり20万は行くのではないかと。
次、650Cについて。
ロードバイク、クロスバイクのホイールサイズというのは、現行国内で市販されているものはその大半が700Cと言っていいと思います。まあ、そこは作中でも既に説明があった通り。
特に男性が買う場合、平均的には女性より身長が高いので、小さいサイズの車体が無い……ということで悩む必要性はほとんど無いわけで。
普通に自分に合ったサイズの車体を買うと、必然的についてくるホイールは700Cです。市販されているパーツ類も、それに合わせたものがほとんど。むしろ650Cはちゃんと探さないと無いのでは。
主人公のように、男性としてほどほど長身の人が、敢えて650Cを選んでくるというのは……実際かなり希有なことかも。
確かにまあ、それを考えると、650C用の男性サイズのフレームは持てあますかもなーとか。
次、フォークとかステムとか。
割と普通なことなのですが、ロードバイクの場合、フレーム以外のパーツ全てが、フレームのメーカとは別の会社の製品だってことがよくあります。ハンドルも、ホイールも、サドルも。
まあでも、ソレを言ったら自動車も似たようなものなんじゃないかなー。パソコンを例にして考えて貰っても良いのですが。
ただ、最近は「フレームセット」と言った場合、フレームとフロントフォークはセットになってますね。シートポストがフレームと一体化してたり、特殊形状をしている物だと、それも含まれますが。
必要なパーツを、好みや用途に応じて選んで組み付けるわけで、この辺の感覚は自作PCそっくりです。
最後、ホイールとリムハイトと横風とかの話。
まず、ホイールは「手組み」と「完組み」の二つに分けることが出来ます。どー違うかってーと、前者は文字通り部品から手製で組み上げるホイールで、後者はホイール全体が既製品になっているもの。
どっちが良いかは一概には言えないのですが、手組みを自分でやるには結構技術がいる筈。
大体の人は完組みホイールを使うかとは思うのですが、手で組める人、組めるショップにつてのある人は、より自分に合わせたホイールを作れるということです。
逆に、完組みの方は既製品の中から選ぶことになるという制約があるのと、破損した場合にすぐには修理が利かない(と言うか買い換えた方が早い)という難点が。
リムハイトのこと。リムハイトというのは、要はホイールのリムの高さのこと。
作中、ドマチやトドロキのホイールと、主人公ノリのホイールとを見比べてみると、明らかにノリの車体はホイールのリムが高く描かれていることが分かる……筈。
普通のホイールはあんまりリムを高くしないものですので、ノリの車体のホイールは意図があって、わざとそういう形をしているものだ、ということですね。ちなみに、普通のホイールは、昨日のうちのお嬢様の写真などを見ていただければ、と。
で、リムハイトの高いホイールというのは、要は空気抵抗を減らすためのエアロ形状のタイプです。
ホイールのスポークもまた空気抵抗を発生させる原因となるので、その辺りを考慮したものですね。
平地での巡航性(速く同じ速度で楽に走れる性能)に優れますが、価格が高くなりやすいとか、材質とかによっては重くなりやすいとか、そういう部分でマイナスが無いわけではない。
後は、リムがどうしてもカーボン製になるので、ちょっと扱いに注意が必要になりやすいのも難点。
で、横風の話。
空気抵抗を減らすための形状のホイールで、風にやられてしまうというのもアレなのですが……。
ロードバイクで考慮している空気抵抗というのは、進行方向、つまり縦方向の風に対してのものです。風を切り裂いて走ることを考えるので、まあ当たり前なのですが。
その結果としてホイールのリムが高くなるのですが、横から見た場合、横風を受ける面積はかえって大きくなってしまうわけです。
ノリの車体の場合、フレームとなっている「ブレード」自体もエアロ形状で。これまた縦方向の空気的公を削る役割を持ちますが、やっぱり横方向には大きくなってしまう。
コンビニ休憩中、車体を立てかけて並べている場面があります。ここでブレードを見ると、他に比べてやっぱり、横向きには幅の広さが目立ちます。その分やっぱり、横風には弱い、という話。
以上、延々なんか長くなりましたが、こんなもんで。こういう話って、始めるとやったら長くなるんですよねぇ。
しかも、これでもかなりテキトーに端折ったりして書いてるので、真面目に書くともーっと長くなります。さすがに、そこまでやってられませんし、知識もそこまで無いし。
というわけで、このくらいでお終いです。それでもかなり、長いですけれども……。
ではでは。ひゅう、どろん。