黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

寸志

2005年06月10日 22時31分10秒 | Weblog
6月10日分の日記という事で。

 一応、うちの会社は今日がボーナスの出る日でした。私に限ってはまだ会社入ったばかりなので、寸志という形ではありましたが。会社側へ預けて貯蓄する財形という制度があって、そっちからは毎月一万ずつ、そしてボーナス時には四倍の四万円が持って行かれるということで、実質的に寸志は全部そっちに消えるかな~とばかり思っていたのですが。賞与明細を貰って開けてみたら、何げに予想を大幅に上回ってお金が入っていたようです。全額で十二万と半分、そこから財形で四万持って行かれて、ついでにその他諸々制度上のものを引かれて、残った額がほぼちょうど半分くらい。手取りがその額となりました。ゼロよりは大分マシかな~、と。
 んで、ついでにボーナスが出たからということで、課長さんが課員みんなにお昼ご飯を奢ってくれるという太っ腹なことを。で、お昼は寿司。昼から寿司か……個人的に、人生初のような気がします、昼飯にちゃんとしたお店で食べる寿司なんてのは。そもそもワサビが苦手なので、好きこのんではお寿司は食べないのです。最近では感覚が鈍ったのか何なのか、案外にワサビにも慣れては来ましたが。慣れてきたお陰で今日のお寿司はそれなりに美味しく頂きました、ごちそうさまでした、課長……ありがたやありがたや。それにしても、めでたいときは寿司ってのは、やっぱり世間様の定番だったのか。自分が世間一般の「普通」から外れすぎているので、その辺の感覚がすご~くずれてるのがちょっと困りものです。
 自分自身は貰った分をどうしたものかと思ったのですが、結局は使い道も思い付きませんし、本棚を一つだけ買って、後は預金口座にそのまま残しておくことにしました。と言うか、既に本棚自体は買ってきてあります。大きい物は今の部屋には入らないので、小さめのものを。文庫本が入るサイズの、と言うか文庫本専用の棚で、大体今持っている文庫本サイズの物はそれで収まりきるかどうか、というくらいかと思います。そっちに文庫サイズの物をできるだけ移して、他に持っている小型の本棚に通常サイズのコミックスを、大型本棚には背の高い講談社ノベルスとかの類とか大判コミックスとか、そういったふうに本の分類別に本棚を使い分けられると良いかな~とか思っていたり。
 ついでに、ぼちぼちエクセルを使って、手持ちの本をリストアップしておくと良いのかもしれんかな~とか。何があるかは大体把握してるのですが、全て合わせたら何冊になるんだろうな~という所に、ちょっとした興味があったりします。定期的に減らしているので、千までは多分行かない筈なのですが。どう考えても五百近くまではあるのでしょうね。数が増えるようになってからはろくに数えたことがなかったので、実は結構楽しみ。

 はてさて、何やら高校生が学校で起こした事件が、幾つか連続しているようで。学校で爆竹だか火薬の詰まった瓶だかを爆発させた高校生がいたかと思えば、唐辛子スプレーを噴射した高校生もいたようです。だからといって最近の若いもんは……という話に持ち込むつもりは、ありません。むしろ今回の主旨はそっちではなくて、環境とかストレスとかの話。今日の帰りに、電車の車内広告で、子育て雑誌のものが吊り下がっておりました。そこにあった見出しの一つが、「頭のいい子の落とし穴」とか何とか。頭のいい子というか、まあどちらかというと世間一般に「いい子」とか「おとなしい子」とか、そういったように言われる子供達のことを言っているのでしょうけれど。
 私自身も、いわゆる「いい子」の類をず~っと貫いてきた輩です。そこ、疑いの目を向けない。疑いの目を向けられても仕方がないし、疑われることに対して非常に自覚的であるにせよ、客観的に学校側から見たらとってもいい子だった筈なのですよ、私は。特に高校の頃の私なんてのは、クラスでは目立たないし、成績は上位、そして騒がない問題を起こさない服装検査には引っかからない。よくもまあ、クラスの他の面子が私の名前を覚えていたもんだと、そうその当時にすら思っていたくらいに地味~で目立たない生徒でした。会社でも、今の所はそうやって猫被ってます。と言うよりは、ほぼ無意識に対人折衝ではそうやってしまうようです。もう、染みついた習性なのでしょうね。
 高校時代の私は、言ってしまえば自分でも面白みが何も無いな、とそう思っていました。目立たず騒がず、月見草のようにそろりそろりと、足音も立てず息も殺して、そうやって過ごしていたような気がします。……とか言うと言いすぎですが、要はまるっきり目立たない地味な本を読んでいるだけの高校生という感じで、当時も眼鏡かけてましたから、まさに地味を絵に描いた通りのイメージな学生だったという所です。中学生の頃にいじめにあっていたせいもあって、目立ったら自分はまた酷い目に遭うというような強迫観念でもあったのでしょう。今でもきっと、その名残のようなものはあるような気もしていますが。
 表面的にいい子であっても、内側まで、本音までいい子であるとは限りません。本当に頭のいい子ほど、自分が表面的にはいい子にしていれば良いのだということを感じ取ります。素直ないい子というのは、本当に素直でいい子とは限りません。私自身がそうでしたし、その私自身の内心は非常に歪んでしまっていて、表面上から見えていたほどに素直でいい子では全くもってありませんでした。どうやら母親はそれに気が付いていたようですが、それは母親自身も歪んでしまっていた人だったからで、つまりは同じ病を抱えていたからこそ気が付いたということ。むしろ、私がまたその母親から感染してしまったというだけなのですが。
 怖いのは、その子自身が、自分が歪んでしまっていると気が付いていない場合。気が付かないままにいい子として振る舞い続けていると、どんどんと疲弊していってしまいます。かと言って、歪んでいることをあまりに自覚しすぎている子は、間違いなく私と同じようにますます歪んだ人間になってしまう可能性すらあります。自らの歪みを自覚してしまうということは、それによってもう一段自分が歪むということ。小さな歪みを、より大きな歪みを作ることによって無視するというか見えなくするようなものなので、結局は悪い方になりがちな訳で。私の場合は、歪んでるとかそういう所を既にこえてしまっているような気もしますが。貴方のお子さんを、こんな人間にしたくないでしょう? ね♪

 終わりは例によって以下略で本の話。またしても困ったことに、今日も朝の通勤時間中に、手持ちしていた本を読み切ってしまいました。だからさ、何かタイミングが半日ほどずれてるんだってば、私。昨日も朝の時点で『ネコソギラジカル』を読み終わってしまって、今日も結局、朝に『世界は密室でできている』を読み終わってしまいました。どうしてこう、タイミングが悪いというかペース配分がドツボなんだろうなぁ。しかも今日に至っては、舞城だからペースは上がりにくいだろうと思って二冊目を持って行っていなかったのが更に問題で。帰りの電車中は、仕方がないのでぼけ~っと座っておりました。本を買っても良かったのですが、何となく買わないままだったので。
 昨日はいまいち合わないな~と思っていた『世界は密室でできている』でしたが、今日読んだ所では、まあ昨日ほど合わないとは思わなかったにせよ、そんなにしっくり来る訳でもないんだな~という所でしょうか。西尾維新が私にとっては妙に読みやすいのですが、やっぱり合う合わないはどうしてもあるのでしょうね。同じ作家さんの作品であっても、微妙に合う合わないが分かれてしまうくらいです、作家さんが違うなら、合う合わないの差は大きく出て当然なのでしょう。でも正直な所、何故に舞城が合わないのか、よぅ分かりません。ホント、何が合わないんだろう……。下ネタ風味になりやすいってだけなら、別にそういうのは平気なのになぁ。
 まあいいや、何はともあれ、ひとまず舞城はこれでお終いです。次は四季に……と行きたい所ですが、それをやってしまうと他の積みっぱなしのやつが全く片付きませんし。先に『敵は海賊』の残り一冊と、それから『復活の地』を挟んでいくことにします。これで遠回りするにしても、やっぱり今月中に『四季』を読み切ってしまうんだろうな~とは思っているのですが。まあ、読み切ってしまったら読み切ってしまったで、実はもう次に買おうと思っているものの目星は付け始めています。またしてもメフィスト賞受賞作ですが、まあしばらくはそっちに行っていても良かろう、と。合間合間にミステリ以外を挟めば良いだけで、ついでにコミックスも混ぜていけば万事オッケー。
 オッケーじゃないのは財布くらいのものですね♪ って、それが一番良くないような気もしますが、寸志出たから良いっちゃ良いのかも知れません。ちなみに上で本棚買ったと書いてますが、元々三千円だった物が、現品しか残っていないということで急遽二割引に。お陰で二千四百円で買うことができました。うんうん、何故かラッキーが続くなぁ、今日は。明日辺り、今度は不幸のしわ寄せが一気に来るのかも知れませんけれど、ね。

〈今日も独り言〉
さて、本棚を組み立てないとなぁ。

それでは。

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