ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

世界共通貨幣の幻想

2023-02-03 14:49:50 | 国際・政治
国を跨がって共通貨幣を用意するというのは、すでにEUが実施しています。

共通貨幣内の国が経済危機に陥っても従来のような方法が採れずに
国を立て直すのに他国の協力が必須な状態に落ち込みました。
従来なら、自国貨幣の交換比率を落として調整できたのですが、この
調整が出来ないし、自国で貨幣を発行することができないために、
輸出や同一貨幣圏内への販売は振るわない一方で、輸入や購入で貨幣が
出て行き自国内の貨幣の量は減る一方となり、高額な事業を実施するには
貨幣不足になって他国の手助けが必須な状況に陥ります。

同一の品物がどこの国でも同一値段というのは理想でしょうが、これが特に有益
なのは生産力の強い国です。また、最低でも運送費という経費があり、同一値段で
売ることはできません。
~昔、アメリカの国際郵便費用が日本の国内郵送費より安かった時代には、DMを
 アメリカで印刷して日本に送る時代が続きました。
 今は、中国など他の国に代わりました。
 アメリカ国内で買うより中国から買う方が運送費が安い分安く手に入るようです。
税金もあり国によって支払う金額が異なってしまうのです。
結局は優位に立ち回れる国にはすごく有益なのです。

さて、デジタルコインの話もついでに:
今のウクライナが問題点を示しています。

戦場になった国では、電気のインフラも止まるためにデジタルコインしか無かったら
売買は無償でやりとりするしかなくなります。
インフラが生き残っていても、スマフォを充電できなくなったり電波塔がダメージを
受けただけでデジタルコインを使えなくなります。
国外に出ても手持ちのお金ゼロで出ることになるのです。誰もが、国外に口座を用意
していない限り同じ状態になります。おっと移動先の国では、その国用のスマフォを
入手しないとダメなことも多いようです。そのスマフォを買うのも無事な時にやっと
かないと口座があってもお金が使えないよ。

そして口座を持っていた銀行が落ちると、口座にいくらあったかの情報も消えます。
その銀行にしたら、別の国にお金を預けていれば、そのお金だけ残ります。
負債は証拠と共に一瞬で消えるのです。銀行にしたら万歳でしょうね。
~銀行などが積極的なのは、そういう理由もあるでしょう。
銀行が生き残って、銀行が正直だとしても復興までの長い年月、お金無しの生活が続く
ことになりそうです。
~北朝鮮が銀行などの資産の盗み方が一番うまいようです。盗むだけなら銀行だけの被害
 ですが情報消去までやられ出すと被害は一般にまで及びます。
 少し前に銀行は預金通帳を無くそうと画策しました。これが実施されていたら、銀行に
 何かの被害があった時に顧客側は何の証拠も持たないことになり、泣き寝入りしかない
 事態が起きる所でした。現在は、通帳と最後の記帳がとりあえずの証拠になります。

全員が無償での労働と生活を続けるのって可能なんでしょうか?
言わば原始共産主義の世界?
縄文時代の生活が始まる?
コメント
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