![Photo Photo](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/2c/a5a2c6174ca3e7bb0138885d575cafab.jpg)
All Photos by Chishima,J.
(以下すべて スズガモ 2011年5月5日 北海道十勝郡浦幌町)
潜水採餌ガモの本種は、脚が体の後方に付いていて重心が後方にあるため、飛び立ちには助走を要する。潜水採餌ガモをその生息環境からBay DuckとSea Duckに分けることがあるが、Bay Duckに属する本種は、漁港や内湾、河口、海岸近くの湖沼などで見られることが多い。道東では越夏個体も多いため、四季を通じて観察されるが、数が多いのはやはり春と秋である。
![Photo_2 Photo_2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/c6/b4fc426c8b6588d104532a82d9f852ec.jpg)
♂の飛翔。初列風切から次列風切にかけての白帯が明瞭。コスズガモでは、初列風切はより灰色で、白くは見えないようである。ホオジロガモやウミアイサ、ビロードキンクロなど次列風切が白い海ガモ類は多いが、初列風切まで白色部が及ぶ種は本属とアカハシハジロだけで、淡水ガモ類にもいない。キンクロハジロとは背や翼前面の灰色、順光下では緑色みを帯びる顔の色などが異なる。
![Photo_3 Photo_3](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/67/2d06de105b108308374821cb59ee3899.jpg)
♀の飛翔。翼帯の白色は上の♂よりも広範囲に見える。嘴基部の白色も顕著。キンクロハジロの♀で嘴基部に白色部分を持つ個体もいるが、これほど明瞭ではない。頭部から上面にかけての褐色にキンクロハジロのような黒みはなく、むしろ赤褐色。虹彩は雌雄ともに黄色いが、秋の幼鳥では暗色。
(2011年12月3日 千嶋 淳)
*一連の写真は、日本財団の助成による十勝沖海鳥調査での撮影。
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