鳥キチ日記

北海道・十勝で海鳥・海獣を中心に野生生物の調査や執筆、撮影、ガイド等を行っています。

オオバンの学名

2005-03-23 09:08:18 | インポート
atra

ツル目クイナ科オオバン Fulica atra
Fulica・・・オオバン属(fuligoすす、ばい煙に由来)
atra・・・黒
 (ヒガラ Parus ater
 
  分布・生息環境
 北海道、本州、九州の一部で繁殖し、東北地方北部以南では留鳥または冬鳥、同地域以北では夏鳥として渡来する。おもにアシなどが生える湖沼、池、河川、水田など淡水域を好んで生息。

  特徴
雌雄同色

 成鳥
頭部・・・嘴と額板が白い。白い嘴はかすかに淡紅色みがある。虹彩は赤い。
・・・全身が黒い。上面にはやや青灰色みがある。
・・・飛翔時は次列風切後縁が白帯となって目立つ。夏羽と冬羽では羽色は同じ。
・・・夏羽では緑黄色で、冬羽では鉛色を帯びる。得意なみずかきがあり、バンよりも泳ぎが上手く、尾は上げない。

 幼鳥
・・・顔からの体下面が白っぽく頭部からの上面の色は成鳥と同じく黒いが、光沢が無い。
・・・肉色みを帯びる
越冬中は群れをつくることが多い

 声
「クルッ」「キョン」

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森から道路に

2005-03-15 20:28:32 | 森から道路に
大学の近くにあった森が新しく作られる道路のために伐採されました。
森が無くなる記録です。
2005.2.22 撮影
PIC_0150
古いヤチダモが繁茂する美しい森でした。

PIC_0151
アカハラ、センダイムシクイ、キビタキ、エゾモモンガなどなどが暮らしていました。

自然保護が叫ばれる中、開発はどんどん進んでいってしまうのですね・・・

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クロジの学名

2005-03-09 10:05:22 | 鳥の学名
DSCN0001
この鳥は大学の研究室に届けられた交通事故死体です。 

スズメ目ホオジロ科クロジ Emberiza variabillis
Emberiza・・・ホオジロ属
variabillis・・・変化に富んだ、色彩では色変わりの、個体間では変化が多い、

分布・生息環境
 留鳥または漂鳥として本州中部以北の山地の林で繁殖し、本州南西部以南で越冬する。
北海道では少数が夏鳥として渡来する。本州では日本海側の山地に多い。

DSCN0003
特徴
 やや大型のホオジロ類。
雄成鳥夏羽
 ・・・全体が灰黒色で背や肩羽には黒色の縦班がある。
 ・・・黒っぽく、次列・三列風切の羽縁は褐色みがあり、その他は灰黒色。
 ・・・長めで褐色みを帯びる中央尾羽以外は黒褐色。外縁は灰黒色で、外側尾羽に白斑は無い。
 ・・・先端と上顎が黒っぽく、基部と下あごは肉色。
 ・・・肉色
雌成鳥夏羽
 全体がバフ色みを帯びた褐色。
 ・・・頭央線と眉班はバフ白色。外頬線が淡色
 ・・・喉からの体下面は淡色で胸から脇には褐色の縦班がある。腰と上尾筒は茶褐色。
 ・・・下尾筒は汚白色。尾は褐色で中央尾羽は茶色みを帯び、外側尾羽には白斑がない。
 ・・・大・中雨覆の羽先は淡色で、2本の翼帯になる。
成長冬羽
 雌雄共に全体に淡色になる。雄の第一回冬羽では頭部からの上面が褐色みを帯び、胸からの体下面にも褐色の羽縁が多い。


 ゆっくりとしたテンポで「フィー チィ チィ」と3声独特なさえずりをする。
地鳴きは「チッ」と澄んだ声。

識別
 青地は小さくて雌成鳥では下面も黄色く、腰は赤みが無い。地鳴きが濁る。外側尾羽に白斑がある。






タゲリの学名

2005-03-08 08:09:13 | 鳥の学名
vanellus


チドリ目チドリ科タゲリ Vanellus vanellus
イタリア語のタゲリ、vanello由来

  分布・生息環境
 冬鳥として本州以南に渡来し、水田の刈り跡、畑、河川、草地、干潟などに生息する。北陸地方や関東北部などで繁殖記録がある。越冬期は群れていることが多い。

  特徴
雌雄同色
 雄成鳥冬羽
・・・額から頭頂が黒褐色で、後頭に黒色の長い冠羽がある。顔から喉は白く、眼の周りに黒っぽい模様がある。
・・・沼は黒色帯になる。後顎からの上面は緑色や赤紫色の光沢があり、脇から下腹は白い。下尾筒は橙色。虹彩は黒い
・・・黒い
・・・暗赤色

 雌
雄に比べて顔や胸などの黒色部が褐色みを帯び、冠羽も短め。

 成鳥夏羽
黒色部がより濃くなる。雄では喉が黒くなる。飛翔時は翼の先が丸みを帯び、下面では腹から翼の半分ほどの白色部と他の黒色部とのコントラストが明瞭。

 第一回冬鳥・幼鳥
冠羽が短く、黒色部も褐色みが強い。上面の光沢もほとんどなく、各羽には淡色の羽縁が明瞭。