鳥キチ日記

北海道・十勝で海鳥・海獣を中心に野生生物の調査や執筆、撮影、ガイド等を行っています。

十勝川下流バスツアー2010年春

2010-04-23 22:44:51 | 鳥・春
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All Photos by Chishima,J.
タンチョウ観察中の一行 以下すべて 2010年3~4月 北海道十勝川下流域)


日本野鳥の会十勝ブログ4月20日より加筆・転載)

 今春の十勝川下流バスツアーは、3月14日から4月11日までの毎週日曜日、計5回を企画しましたが、天候や参加人数の都合で3月14、28、4月4日の3回の催行となりました。各日の概要は以下の通りです。

3月14日:参加者5名(スタッフ込み・以下同じ)。人数が少なかったため、バスではなく車で回りました。例年だと雪解けも進んで、ガン類やタンチョウも集結して来る時期ですが、この冬の多雪は大地を白銀のまま残し、くわえて台風並みの爆風が吹き付け、屋外はまるで冬の嵐の厳しさでした。そんな中、ほぼ唯一の水域である旧河川にごっちゃり集まったヒシクイやオオハクチョウ、農家の庭先にある堆肥で餌を掘り起こすタンチョウの姿に、冬から早春へのバトンタッチの気配をいち早く感じることのできた一日でした。


僅かに解けた旧河川に集うヒシクイオオハクチョウ
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3月28日:参加者8名。前回からの2週間で融雪が飛躍的に進み、原野は白と枯れ草色、それに褐色のモザイクでした。ちょうどタンチョウが繁殖地周辺に集まり始めたようで、2羽で行動するつがいを各地で見かけ、総数は20羽以上になりました。遅い春のせいかまだ去年の親子が一緒に行動している家族もあり、道路に出たタンチョウと車の超ニアミスというヒヤッとさせられる一幕もありました。ガン類も農耕地で見られる数が多くなり、30羽前後のハクガンを見ながらの昼食は贅沢なものでした。そして昼食後には珍鳥ヤツガシラとの至近遭遇という、誰も予期しなかったエピソードもありました(一番興奮していたのは、他ならぬ案内役の私だったようです)。


バス車内より観察中
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ヤツガシラ
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4月4日:参加者9名。やや風が強かったですが、雪の概ね解けた景色は早春そのもの。青空からはヒバリの囀りも降り注ぎます。ある場所では一ヶ所で5羽ものタンチョウを観察でき、一部は一行の真上を飛ぶなどこの日のハイライトとなりました。ガン類の数もちょうどピークだったようで、特にマガンは各地で大きな群れと出会うことができました。オジロワシが氷の緩みかけた旧河川等に集まり始め、その勇ましい姿を間近に見られたのもこの日の収穫でした。


氷上のオジロワシ若鳥(手前)とタンチョウ
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 このように雪や氷の解け具合と、それに合わせた鳥の行動の変化で出会いの中身がまったく異なってくるのが春の十勝川下流域の特徴です。オオワシやハクガンは出現しない日もありましたが、マガン、ヒシクイ、タンチョウ、オジロワシの天然記念物4種類とは毎回出会うことができ、この地域のポテンシャルを感じていただけたと思います。今年は事前の宣伝不足等により参加者が少なめでしたが、そのため一人一人の顔を見ながらお話しでき、スペースも十分にあったので全員でじっくり鳥を見ることができたのは良かったと思います。また、単に鳥を見るだけでなく、十勝川下流域の自然の歴史やここでいま鳥と人との間に生じている軋轢等についても、それなりに突っ込んでお話しできたと思います。

 地域の自然の価値を見出し、人間との間に抱える問題解決の一助になればと実施してきたこのツアーは、今後も継続してゆくつもりです。興味を持たれた方は、是非参加してみて下さい。

 3回のツアーで確認された鳥は、下記の45種でした。
カワウ アオサギ シジュウカラガン マガン ヒシクイ ハクガン オオハクチョウ コハクチョウ マガモ コガモ オカヨシガモ ヒドリガモ オナガガモ キンクロハジロ スズガモ クロガモ ホオジロガモ ミコアイサ ウミアイサ カワアイサ トビ オジロワシ オオワシ オオタカ ハイタカ タンチョウ オオセグロカモメ ワシカモメ シロカモメ カモメ ウミネコ ドバト キジバト ヤツガシラ ヒバリ ハクセキレイ ヒヨドリ ハシブトガラ シジュウカラ オオジュリン カワラヒワ スズメ ムクドリ ハシボソガラス ハシブトガラス (番外:ゼニガタアザラシ エゾアカガエル)


雪上に憩うハクガンの群れ
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牧草地のタンチョウ(手前)とオオハクチョウマガン
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(2010年4月20日   千嶋 淳)



小さいながらも

2010-04-21 22:50:34 | 水鳥(カモ・海鳥以外)
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All Photos by Chishima,J.
カリガネの飛び立ち 2010年4月 北海道十勝川下流域)


 今月頭、遅い雪融けが加速度的に進み始めた牧草地に群れるマガンを主体としたガン類の群れの中に、2羽の小さな姿を認めた。望遠鏡で確認すると、短い嘴は鮮やかなピンク色で額の白色部が大きく、目の周囲ははっきりと黄色い。案の定カリガネだ。距離は遠く、陽炎も揺らいでいるが珍しいので、記録写真だけでも残しておくべくファインダーを覗くが、周囲に同じ大きさの鳥が何羽もいて、どれが目当ての鳥なのかわからない。はてマガンの勘違いだったかと再度望遠鏡の視野に入れる。驚いたことに周囲の鳥もすべて同じ形態をしている。12羽ものカリガネの群れだった。

カリガネ(前列の7羽・後ろはマガン
2010年4月 北海道十勝川下流域
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 カリガネは近年の十勝川下流域ではほぼ毎シーズン観察できるが、数はたいてい1~数羽でマガンに紛れて見つけづらいこともあって、出会うと得した気分になる。昨秋には7羽の群れも観察したが、10羽を超える群れとの遭遇は初めてで、飛び去るまでの30分足らず、観察を楽しんだ。行動の大部分は採餌だったが、印象的だったのは、カリガネがマガンより一回り以上小さな体の持ち主であるにも関わらず、たいへん気が強く、同種の他個体や時に自分より大きなマガンへの攻撃行動が何度も観察されたことだった。首を前下方に伸ばし、嘴を地面に付けるようにしながら相手を威嚇するポーズは、マガンやヒシクイでもおなじみだが、カリガネの場合は執拗に相手を追い回し、相手が軽く飛んで逃げるくらいまで追跡することもあった。


他個体を攻撃するカリガネ2点

2010年4月 北海道十勝川下流域

左で首を伸ばしている個体が、右中央を走って逃げる個体を攻撃中。
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軽く飛んで逃げる個体(画面右)を、翼を広げてなおも追う。
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 カリガネが他の個体や種を頻繁に攻撃するのは、以前にも観察したことがある。これがカリガネの一般習性と結論できるほど、私は豊富にカリガネを観察していないが、先日、十勝川下流域で長年鳥を見ているKさんとお話しした時、これを話題にしたところ、彼もカリガネが体の小さい割に攻撃的との印象を持っておられるとのことだった。

カリガネの群れ
2010年4月 北海道十勝川下流域
右手前の大型で嘴が橙色みを帯びるのはマガン
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カリガネ10羽の飛翔
2010年4月 北海道十勝川下流域
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 体の大きさと気性の激しさは、必ずしも比例しないのかもしれない。国内では最小の猛禽類であるツミは、繁殖期に巣に近付くカラスの仲間や猛禽類を激しく攻撃するのはもちろんのこと、テリトリーとは無縁な渡りの最中でさえ、オオタカやサシバなど自分よりはるかに体格の大きい他の猛禽類にしつこく突っかかってゆくことがある。


ツミ(幼鳥)
2009年9月 北海道室蘭市
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 先週の出来事。ある港でコクガンが1羽、岸壁の先端部、それも岸から近い海面にいるのを発見した。慎重に車を走らせ、目的のエリアに到達したが、肝心の鳥がいない。飛ぶのは見ていないので訝りながら岸壁の縁に車を寄せると、すぐ下から飛び立った。彼(?)は数m先の海面に降り、首を上げて「ギャッギャッギャッ」と鳴いた。どうやら岸壁に生えている海藻を食べていたようで、恰も「折角の食事を邪魔するな!」と主張しているようだった(ガチョウが人間が近付き過ぎた時に示す抗議に、雰囲気は似ていた)。主張(?)を受け入れ、少し後退すると再び戻って来て海藻を食べていたようだった(何しろ、こちらからは見えない)。コクガンもカリガネやシジュウカラガンと並んでガン類では小型の部類だが、案外気の強い一面を持っているのかもしれない。


コクガン
2010年4月 北海道十勝管内
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漁港のスロープで海藻を食むコクガン
2010年4月 北海道十勝管内
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(2010年4月21日   千嶋 淳)


牧草地のカモメ

2010-04-15 01:12:28 | 海鳥
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All Photos by Chishima,J.
カモメ(手前)とシジュウカラガンマガン 2010年3月 北海道十勝川下流域)


 3月、十勝平野でそれまでの白銀の世界をいち早く脱するのは、秋播きコムギの畑である。ただし、これは融雪剤を用いて積極的に融かしている場所が多い。次いで顔を現すのが牧草地の枯れ草色や、秋に刈られたデントコーン畑の泥色である。十勝川下流域のそうした場所では、少しでも地表が露出して来ると、本州以南の越冬地から帰って来たガン類やオオハクチョウが大挙して押し寄せ、早春の風物詩となる。その風景の中、大型水鳥よりも小さな鳥の群れを、特に牧草地において見ることができるのも、この時期ならではである。小さな鳥の正体はカラス(大部分がハシボソガラス)とカモメである。ここでのカモメとは、カモメ類の総称ではなく、カモメという種のことだ。

カモメ(成鳥)
2010年3月 北海道十勝川下流域
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 カモメは海岸からせいぜい20㎞くらいまでの牧草地で、数羽から時に数十羽の群れで観察される。海岸近くの草地にカモメ類が飛来すること自体は、珍しいことでない。夏から秋にかけて、台風等で海が時化た時にはオオセグロカモメやウミネコが、しばしば牧草地や漁港の芝生に大群でやって来る。ただし、それらがあくまで時化を避けての避難で、休息行動が主体なのに対して、早春の牧草地のカモメは活発に歩き回り、地面を掘り返しながら採餌しており、能動的な飛来といえる。何を食べているのか、直接確認できたことはないのだが、地面を掘り返しながら何かをついばむように捕食していることから、土中で越冬していた昆虫やその幼虫、その他の無脊椎動物を食べているものと推測され、これはカラスも同様である。十勝では稀な鳥だが、この時期に牧草地で観察されることのあるタゲリも、やはり同じ目的で飛来しているのだろう。これらの鳥たちは、同じ風景の中にいても、草を食んでいるガンやハクチョウとはまた違った目的で牧草地を利用している。


牧草地に点々と群れるカモメ
2010年3月 北海道十勝川下流域
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カモメ(右)とタゲリ
2010年3月 北海道十勝川下流域
背後にはマガンの群れも。
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タゲリ
2010年4月 北海道十勝川下流域
この春は全道的に飛来が多かったようである。
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 波音や潮の香りと無縁な場所で出会うカモメの群れは、一見違和感を覚えるが、日本よりずっと北で繁殖し、例えばカムチャツカ半島やそれに続く大陸部では、湿潤な沿岸の平野部や水域に続く低地等が主要な生息環境になっている本種の、繁殖地に着いて間もない頃は、案外こんな雪と丈の低い草が入り混じったような環境にいるのかもしれない。それにしても、本種の餌や空間の使い方の多様さには目を見張るものがある。漁港でシシャモ漁のおこぼれに預かっていることもあれば(「柳葉魚をめぐる鳥たち」の記事も参照)、潮間帯で海藻を摘んでいることもある。厳冬の沖合で大群に遭遇することがある一方で、秋にはサケの遡上を追いかけて河川をかなり内陸部まで入り込んで来る。ただ、大型のカモメ類が好んで付く海獣類の死体等はあまり好まないようである。中型ならではの形態と行動を活かして、大型や小型のカモメ類と重ならないニッチへ、果敢に切り込んでいるようにもみえる。


磯で海藻をついばむカモメ
2009年3月 北海道広尾郡広尾町
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 雪融けが進んで牧草地が乾燥して来ると、虫たちは外界へ解き放たれるのか、凍れ(しばれ)の緩んだ土の中に再び蟄居するのか、カモメやカラスの姿は見られなくなる。代わって今度は氷の緩んだ湖沼や水路をひらひらと飛びながら、氷漬けになった魚やその他の生き物を探す本種が、やはり氷漬けの魚目当てに集まってきたオジロワシやオオワシの若鳥と一緒によく見られるようになる(「解けゆく沼の脇役たち」の記事も参照)。こうして、あらゆる環境に進出しながら栄養を蓄えたカモメは、遅くとも5月半ばまでには十勝を去り、さらに北を目指す。


開水面を舞うカモメ
2010年4月 北海道十勝川下流域
背後にはオオハクチョウヒシクイマガンの群れ。
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牧草地のカモメ(手前)とマガン
2010年4月 北海道十勝川下流域
どちらも食事中だが、そのメニューはかなり異なるようだ。
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(2010年4月14日   千嶋 淳)



4月3日(土)春のオオハクチョウ調査

2010-04-07 20:16:47 | 水鳥(カモ・海鳥以外)
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All Photos by Chishima,J.
コムギ畑のオオハクチョウヒシクイ 以下すべて 2010年4月 北海道十勝川下流域)


日本野鳥の会十勝支部ブログ2010年4月6日より転載)

 十勝川流域にはこの時期、ロシア極東の繁殖地へ向かう途中のオオハクチョウが大挙して飛来し、秋播きコムギの畑にも入るため食害が懸念されますが、実際の飛来数や分布、コムギ畑に依存する割合などはほとんどわかっていません。そこで、当支部では数年前から、帯広近郊を中心にオオハクチョウの分布や数を調査しています。春秋の渡りの時期には十勝川下流域や、近年では足寄や上士幌など内陸部でも情報があることから、より広域での調査が必要だろうということで、昨年(3月21日に実施)に引き続き、十勝全域での調査を行いました。準備不足のため3チームでの実施になり、全域をカバーできたとはいえませんが、それでも十勝川の中・下流域と陸別までの利別川流域、浦幌~大樹までの海岸線の状況はおおむね把握できたかなと思います。

 総数は2339羽でした。未調査の場所があることや、今回の調査が必ずしもオオハクチョウの渡りピークと一致していないという問題点はありますが、少なくとも2000羽以上のオオハクチョウがこの時期の十勝平野に飛来していることを明らかにできました。数が多かったのは、池田から豊頃にかけての十勝川下流域でしたが、本別、足寄、清水などの内陸部でもヒシクイなどとともに群れが観察されたのは、興味深い知見です。確認された環境を割合別にみると、デントコーン畑(26.9%)、コムギ畑(23.8%)が河川、湖沼などの水域(20.5%)を抜いて卓越し、農耕地がオオハクチョウの採食地として重要であることが示唆され、食害の発生しうるコムギ畑にも多くの個体が飛来している状況がうかがえました。
 今後もこのような基礎的なデータを蓄積してゆくと同時に、オオハクチョウと人間との間の軋轢を解決できるような調査や活動を展開してゆけたらと思います。なお、十勝で観察されるハクチョウの大部分はオオハクチョウですが、調査では17羽のコハクチョウも観察されました。3月下旬には50羽以上が観察された日もあり、今春はコハクチョウが少し多い印象を抱いています。


オオハクチョウ(手前)とコハクチョウ
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(2010年4月6日   千嶋 淳)



2010年3月十勝川下流域の鳥

2010-04-04 20:40:43 | 鳥・春
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All Photos by Chishima,J.
シジュウカラガン 2010年3月 以下すべて 北海道十勝川下流域)


日本野鳥の会十勝支部ブログ2010年4月2日より転載)

 積雪の多かった今冬は、3月を迎えても雪解けが進まず、ガン類をはじめとした鳥たちの渡りは遅めな印象です。それでも10日を過ぎると、旧河川などの不凍水域にヒシクイが集まり始め、20日前後にはマガンの大きな群れも入るようになりました。タンチョウも続々繁殖地周辺に戻りつつありますが、今年は子別れが遅いのか、未だに前年の幼鳥を連れているペアを何組か見かけます。これも多雪の影響でしょうか?
 これから今月いっぱいは、秋と並んで十勝川下流域がもっとも賑わう時期です。最近ではハクガンなどが有名になったのか、観察者も多くなりました。残念ながら車から降りて鳥に接近する人や執拗に鳥を追い回す人も、たまに見かけます。ガン類やオオワシはこれから極東ロシアまでの渡りに備えて栄養を蓄え、タンチョウは繁殖に入って神経質になる、大切な時期です。観察マナー(こちらを参照)を守って、十勝川下流域がいつまでも鳥たちの楽園であってくれるよう、ご協力をお願いします。
 この3月に十勝川下流域で私が観察したり、他の方の確実な記録がある鳥は、以下の70種でした。

アビ ミミカイツブリ カワウ ウミウ ヒメウ ダイサギ アオサギ シジュウカラガン コクガン マガン カリガネ ヒシクイ ハクガン オオハクチョウ コハクチョウ マガモ カルガモ コガモ トモエガモ ヨシガモ オカヨシガモ ヒドリガモ オナガガモ ハシビロガモ ホシハジロ キンクロハジロ スズガモ クロガモ ビロードキンクロ シノリガモ ヒメハジロ ホオジロガモ ミコアイサ ウミアイサ カワアイサ トビ オジロワシ オオワシ オオタカ ハイタカ ノスリ タンチョウ タゲリ オオセグロカモメ ワシカモメ シロカモメ カモメ ドバト キジバト ヤツガシラ アカゲラ コゲラ ヒバリ ツバメ ハクセキレイ ヒヨドリ オオモズ ツグミ エナガ ハシブトガラ ヒガラ シジュウカラ ゴジュウカラ ハギマシコ シメ スズメ ムクドリ ホシガラス ハシボソガラス ハシブトガラス (番外:哺乳類) キタキツネ エゾシカ イイズナ ゼニガタアザラシ ゴマフアザラシ


ヤツガシラ
2010年3月
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トモエガモ(奥の3羽 手前はオナガガモ
2010年4月
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(2010年4月2日   千嶋 淳)