All Photos by Chishima,J.
(以下すべて シロエリオオハム 2011年11月18日 北海道厚岸郡浜中町)
オオハム類の繁殖後の換羽は部分換羽であり、そのせいか換羽のタイミングには個体差が大きく、またその進行も遅い。渡来初期の10月にはほぼ夏羽の個体も珍しくないし、11月以降でもこのように一見茶色と白の冬羽のようで、肩羽や雨覆に夏羽の白斑を残した個体はよく観察される。一連の写真は同一個体。
飛び立ち直前。肩羽と雨覆の白斑がよく目立つ。白斑は前者でより大きく、後者では小さく細い。Chinstrapは明瞭で、後頭部から後頚にかけてはやや淡色。
本種をはじめアビ類は、主に渡り時期に内陸部の地上で保護されることがある。これは舗装道路等の表面が陽炎や陽光で照らされたのを水面と勘違いして「不時着」したものの、飛び立ちには水面の助走が必要なため(アビを除く)離陸できなくなってしまったものであることが多い。
(2012年2月26日 千嶋 淳)
*一連の写真は、NPO法人エトピリカ基金の調査での撮影。
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