tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

歴史が変わるか、決着はいずれに?

2018年03月23日 10時19分41秒 | 国際政治
歴史が変わるか、決着はいずれに?
 国際から国内まで、歴史の転換点のような問題が、一度に纏めて起きてきているような気がしています。
 しかも、その何らかの答えは早晩出るだろうと予測されるのですから、ここ数日から数ヶ月でしょうか、気持ちの安らぐ暇はなさそうです。

 国際という場から見れば、先ずは米朝関係でしょう。トランプ大統領と金正恩委員長の会談の結果はどうなるのでしょうか。核拡散の動きも含めて、これは世界の今後を占う試金石?でしょう。
 結果次第で世界が喜ぶのか、嘆息に沈むのか、良いか悪いか、いずれにしても世界史の転換点になるのかもしれません。

 トランプ大統領の、保護貿易容認の姿勢はどうなるのでしょうか。
 戦後一貫して走り続けてきた、アメリカ主導の自由貿易路線が、保護貿易容認、貿易戦争の時代に逆戻りするのか、それとも、矢張り自由貿易が基本というこれまでの路線に戻りつくのか、今回のG20を見ても判然としません。

 アメリカ自身は、対中国で、知的財産権問題もからめ通商法301条で関税等の制裁措置発動を決め、中国は当然反発、断固反対、報復措置も辞せずの姿勢です。対日政策もはっきりしませんが、これが、貿易戦争に発展するのか、日々、各国の動静から目が離せません。

 一方、中国は、基本的には自由貿易を望むとしていますが、南シナ海では仲裁裁判所の裁定を紙屑といった国ですし、知的財産権などではまだまだ遅れた国です。習主席は永久政権を決めましたが、当面、これが何を意味するかに注目が必要でしょう。

プーチンさんが史上最高の得票率でロシアの大統領に選ばれました。クリミヤ併合も、ロシアではやはり圧倒的に支持されていのでしょう。
 今後ロシアでは、プーチン大統領の個性が強く打ち出される可能性は高いでしょう。旧スパイ問題での英国との対立、アメリカとはトランプ大統領とのロシア疑惑など、何か冷戦時代に逆戻りなどと危惧する見方もあるようです。

 そして国内で見れば、安倍政権の行く方や如何です。現状では、経済政策は先延ばしか放置、支持率急低下の中で、改憲問題を何とか進めようといったところで、与党内部すらゴタゴタ続きです。
 しかし、これも、何時までも続けるわけにはいかないので、どこかで何らかの決着を見るのでしょうが、決着後の政局はまた極めて不透明でしょう。

 せめて民間企業活動の元気な状況に期待したのですが、これも、日本自体の政局、経済政策、そして、アメリカの経済通商政策の影響を大良く受けることは必定です。

 矢張り、今年は、世界も日本も、折角出来つつあった環境条件の改善を、自らの手で壊しながら、先の見えない世の中に無理やり進めているような気がしてなりません。これらがなんとか平穏・平和裡にまともな方向に進んでくれれば、世界も日本も、みんな喜べるのでしょうが。