tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

平家ボタル順調に生育中

2016年10月09日 13時50分02秒 | 環境
平家ボタル順調に生育中

  

 今年はゲンジボタルの産卵、孵化に成功、これで来年の羽化までと思っていましたが、結果は残念ながら失敗でした。原因は完全には特定できていませんが、多分、水循環の際のゴミ除去用に使ったガーゼに消毒薬が残っていたのではないかと考えています。

 もともと蛍は極めて環境に敏感ですし、特に生まれたての幼虫の場合はまさに「要注(幼虫)意」だったようです。

 ということで現在はヘイケボタルの幼虫だけです。こちらはゲンジより1か月ほど遅い産卵、孵化ですから十分に注意しています。

 現在大きいもので1cm近く、小さいもので5㎜ぐらいでしょうか、屋内の発泡スチロールの箱の中で元気のようです。昼間は貝殻の下などに潜っていて、夜になるといっぱいに広がって出歩いています。餌を探しているのでしょう。

 餌は主としてモノアラガイ、サカマキガイ、それに時々冷凍シジミを解凍して刻んでやります。幼虫が小さいうちはタニシのような蓋のある巻貝は食いつきにくいので、蓋を持たない小型の巻貝を軒下の水槽で小メダカと一緒に育ています。毎日水槽の縁まで上がって来るのを集めて幼虫の餌にします。
 あまり上がってこないときは、タニシやカワニナ、冷凍シジミ出番です。ヘイケボタルはかなり雑食です。

 上の写真は、冷凍シジミに群がる幼虫で、左側のほうが拡大率が大きくなっています。
 ホタルの幼虫というのはあまり格好のいいものではありません。人に見せると「こんな気持ち悪い虫が、あの綺麗に光る蛍になるんですか」と言われますが、その通りだから仕方ありません。

 涼しくなって、作業がしやすくなったので、庭のU字溝を少しきれいにして、年内か年を越してから幼虫の半分はU字溝に、半分はベランダの発泡スチロールの箱で羽化させ、羽化率を比べて見ようと思っています。
 従来の羽化率はどちらも同じくらいで、約50パーセントほどでした。繭を作るための上陸装置の作り方で、羽化率を高めるのも課題です。