CO2の原材料化さらに進展
地球温暖化・気候変動の元凶とみられているCO2をプラスチックの原材料にするという技術開発に東芝が成功したという報道がありました。
CO2と水から、ペットボトルなどに使う樹脂「ポリエチレンテレフタレート」(PET)の原材料となるエチレングリコールを合成するという技術だそうです。
もともとCO2は、人間が化石燃料を多用するようになって、排出量が増え、かつての京都議定書から現在のパリ協定まで、人類はその知恵を駆使して排出量を減らそうと、まさに必死の努力をしている最中です。
そのCO2という化石燃料の燃えカスから、従来なら化石燃料から作るのが当たり前と考えられていたPETを作るというわけです。
CO2はドライアイスや炭酸飲料には使われますが、それで大気中のCO2が減るわけではありません。
しかしペットボトルを化石燃料からではなく、CO2から作れば、それだけ大気中のCO2は減るわけで、化石燃料から作る場合に比べれば、CO2の削減にはダブルの効果を持ちます。
しかも今回の東芝の技術開発は、有機物でできた触媒を使うという事だそうで、希少金属などを使うのではないようです。
もともと植物は葉緑素の力で、CO2と水から太陽光線を使って、草や木を作り出しているのですから、人間の技術がそれに一歩近づいたという事でしょうか。東芝では太陽光でなくソーラーパネルで発電した電気を使うという事だそうです。
すでに 旭化成も、CO2を原材料にポリカーボネートをつくる技術を開発していて、さらに進んだ実証プラントの建設も決めたとのことですが、地球上の自然がやってくれていることを、人間も自然に協力してやれるようになるという事は素晴らしいことだと思います。
今回ノーベル賞に輝いた大隅良典氏の「オートファジー」にしても、自然はきちんとリサイクルを行い、地球上の自然をサステイナブルなものにしているのです。
その自然の営みを乱す(化石燃料の過剰消費や「核分裂」のエネルギー利用など)のではなく、黙々と行われている自然の営みに協力するのは、 人間の自然環境に対する、ささやかでも大事な恩返しでしょう。
ジュール・ベルヌは「人間が想像できることは、人間が実現できる」と言っていますが、こうした自然の営みに積極的に協力するような技術開発が一層進むことを願うところです。
地球温暖化・気候変動の元凶とみられているCO2をプラスチックの原材料にするという技術開発に東芝が成功したという報道がありました。
CO2と水から、ペットボトルなどに使う樹脂「ポリエチレンテレフタレート」(PET)の原材料となるエチレングリコールを合成するという技術だそうです。
もともとCO2は、人間が化石燃料を多用するようになって、排出量が増え、かつての京都議定書から現在のパリ協定まで、人類はその知恵を駆使して排出量を減らそうと、まさに必死の努力をしている最中です。
そのCO2という化石燃料の燃えカスから、従来なら化石燃料から作るのが当たり前と考えられていたPETを作るというわけです。
CO2はドライアイスや炭酸飲料には使われますが、それで大気中のCO2が減るわけではありません。
しかしペットボトルを化石燃料からではなく、CO2から作れば、それだけ大気中のCO2は減るわけで、化石燃料から作る場合に比べれば、CO2の削減にはダブルの効果を持ちます。
しかも今回の東芝の技術開発は、有機物でできた触媒を使うという事だそうで、希少金属などを使うのではないようです。
もともと植物は葉緑素の力で、CO2と水から太陽光線を使って、草や木を作り出しているのですから、人間の技術がそれに一歩近づいたという事でしょうか。東芝では太陽光でなくソーラーパネルで発電した電気を使うという事だそうです。
すでに 旭化成も、CO2を原材料にポリカーボネートをつくる技術を開発していて、さらに進んだ実証プラントの建設も決めたとのことですが、地球上の自然がやってくれていることを、人間も自然に協力してやれるようになるという事は素晴らしいことだと思います。
今回ノーベル賞に輝いた大隅良典氏の「オートファジー」にしても、自然はきちんとリサイクルを行い、地球上の自然をサステイナブルなものにしているのです。
その自然の営みを乱す(化石燃料の過剰消費や「核分裂」のエネルギー利用など)のではなく、黙々と行われている自然の営みに協力するのは、 人間の自然環境に対する、ささやかでも大事な恩返しでしょう。
ジュール・ベルヌは「人間が想像できることは、人間が実現できる」と言っていますが、こうした自然の営みに積極的に協力するような技術開発が一層進むことを願うところです。