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日本を核攻撃で脅す中国の凶悪な本性

2021-08-08 16:53:16 | 国際
2021年7月11日に「日本を核攻撃しろ」という趣旨の6分程度のビデオは中国のネットにアップされて人気となり、2日間で200万再生された。これは中国政府・中国共産党の発言ではないのだが、中国国内にはこうした世論が歴然として存在しているのである。

この問題について国際政治学者である藤井厳喜氏の解説があるのでそれをベースにして記してゆく。


中国のWEB上にアップされたビデオの内容は「台湾問題に日本が干渉してきた場合は日本に核攻撃を仕掛ける」「日本が無条件降伏するまで何発でも核爆弾を落とせ」といった極めて反日姿勢が濃厚で過激かつ威嚇的な主張となっている。

これは中国の民間人が作成してアップしたようである。だが、市井の普通の一般人とも思えないのが実情だ。内容から推測して、軍のタカ派と何らかの関係がある人間がやったものと推定されるのである。

これは習近平主席にとっては、実は迷惑なことなのだ。厳密には「今は迷惑」ということ。

どういうことか。

まず、事態の前提・背景から説明する。

そもそも習近平主席はアメリカと日本を分断させて日本単独で扱いたいのである。そうすればいくらでも核の脅しが効くことになるからだ。アメリカを日本から分断させることができれば、中国は日本に対して核攻撃で脅しをかけていくらでも暴力的になれる。つまり、日本の領土を次々に侵略可能になる、ということだ。日本にアメリカの後ろ盾が無ければ即行でそのような状況になるのである。

従って、ビデオの内容は中共の本音であることは間違いないところだ。

だが、しかし。

今の時点でそれを声高に叫ばれてしまうと習近平主席にとっては困るのである。

なぜか。

習近平主席は今の日本をもう一度騙すことで、日本にどんどん中国投資をやらせたいのだ。そうしてお金や技術を吸収しようとしているから、である。

中国の凶悪な本性については既に欧米には知れ渡っており、アメリカやヨーロッパ諸国も簡単には騙されなくなってきているのだが、最後にもう一度騙すとしたら”お人好しの日本”しかない、ということなのである。

なので、「日本を核攻撃しろ」は中共の本音ではあるが、しかし習近平主席としては今の時点でそれを公に言ってほしくないのである。習近平主席にとって迷惑なことをなぜ、誰がやったのだろうか?

その答えは、恐らく習近平のアンチ勢力である。アンチ習近平勢力が後押しして仕掛けたものだろうと推定されるのである。

アンチ勢力とは、すなわち「江沢民派」である。

ところが日本のチャイナ・ウォッチャーの人たちは「ビデオの内容は習近平の本音ではない。それによって習近平は困っているのだから」と火消しに必死である。「大した問題じゃない」と叫んでいる人は、すなわち中国共産党に近い人、つまり中共にシンパシーを感じている親中のウォッチャーだと断定して構わないだろう。


これはそもそも日本人としては大きく非難すべき問題である。特に日本国内で反核運動に従事している人たちは大きな声を上げて中国を非難・批判するべき案件であろう。(*1)「日本は非核の国なのだから、核を持っている中国が脅すというのは何という野蛮で酷い国か」ということだ。

中国がそう来るのなら、大半の日本人が「やはり核兵器を持たないと平和は守れない」という意見になるだろうし、そうなると、反核運動を進める人たちは困る筈だ。そういうことならば、彼らは大きな声を上げて中共を非難しなければいけない・・・筈である。

ここで反核運動の人々が中共を非難しないとすれば、それは日本の国益を考えての本物の反核運動・平和運動ではないと言えよう。明らかに中共に操られていて日本を弱体化させる目的の運動であろうし、その言い訳としての反核運動…つまり「日本に核武装させない」と主張している人たちと思われるのだ。活動している本人の自覚の有無に関係なく、力学的に見ればそういうことになるのだ。

本当に「核兵器は駄目だ」「人類は核兵器廃絶すべきだ」と思っているのなら、中共を全集中で非難しなくてはいけない筈である。

核保有国が最もやってはいけないこと・・・それは「非核保有国を核兵器で脅すこと」である。

それをやり始めたら、必然的に「世界中の国は核兵器を持つべきだ」という事になるからだ。なので、本気で反核運動に身を投じている人たちが居るならば、今、声の限りを尽くして中共を非難すべきである。


現在、この「核攻撃ビデオ」に対して中国政府・中国共産党は知らんぷりをしている。国際社会の常識と礼儀で考えるならば、日本に対してお詫びの一言もあって然るべきであろうが、だんまりである。

それはどういうことか。

何も言わず何も対応していないということは、正にそれが”中国共産党の本音”ということなのである。(*2)





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(*1)
反核運動の人たちだけではなく、日本の政界からも本来は力強く「NO」を突きつけなければならない筈である。政府与党である自民党はもちろん、特に親中の公明党もそうだ。公明党には支持母体の創価学会の第2代会長である戸田城聖氏が1957年に発した「原水爆禁止宣言」がある。これは力強い宣言であり、「どこの国であっても核兵器を使う者は悪魔である」として核兵器に対して絶対的な否定をしている。今の公明党が核兵器を持ち核攻撃も辞さない中国を容認するなら、彼らの絶対的な師匠である戸田氏に対する裏切りであり、もっと言うならば彼らが帰依する仏教の宗祖である日蓮大聖人に対する裏切り、つまり大謗法を犯す事にもなるだろう。そうした認識と自覚が今の公明党にどれだけあるのだろうか。

(*2)
そもそも中国の凶悪な独善的で凶悪な姿勢は、彼らの「中華思想」に由来する。中華思想とは、「中国は世界の中心であり、世界は中国のものである」という狂気の思想である。中国がなりふり構わず周辺諸国(南モンゴル・チベット・東トルキスタン(ウイグル)・ブータン・インド(カシミール)・尖閣諸島・沖縄&北海道・等々)を侵略したり侵略しようとする姿勢を見せているのはこうした悪魔の思想がベースになっているのだ。