伊豆高原シニア・ライフ日記

「老い」を受容しながら自然の恵みに感謝しつつ「残躯天所許不楽復如何」の心境で綴る80老の身辺雑記 

これが本当に最後の執筆

2009年07月23日 | 雑文
「筆を絶つ」などとは少々大袈裟だが、80歳を目前にして公の「物書き」を一切やめることを決意したのが6月、だがその直前に依頼され執筆していた「巻頭言」が今頃活字になった。

これが本当に最後の執筆・刊行となる。まさに「これっきり、これっきり ……」という奴。

80歳以降は「後期高齢者」というより「末期高齢者」といってもいい年齢である。老残をさらすことを避け「公」の世界からすべて退くことが最良の選択と考えた。

「老人福祉法」を改めて読み返すと「老人は、老齢に伴つて生ずる心身の変化を自覚して、常に心身の健康を保持し、又は、その知識と経験を活用して、社会的活動に参加するように努めるものとする(2条)」とある。だが、これは80歳以前の 老人の努力目標ではあっても、80歳以後には妥当しない。80歳を境にして「社会的活動」はもうよかろう。

これからは「常に心身の健康を保持」して人様に迷惑をかけることが少ないよう心掛けることで足りるとしよう。

80歳を境にしてネット上でしばしば要求されるニックネームも変えねばなるまい。これまで「kin80ro(近八十郎)」としていたが、これからは事実に反するので使うわけにはいくまい。

そこで考えたのが「post80ro」、はじめ「アプレゲール(戦後派)」と呼ばれた我々の世代だったから「apres80ro」を考えたが、フランス語の「apres」のeの上にはアクサングラーヴが付くのでネットの世界では使いにくい。
あれこれ考えて「post80ro」とした。まだ僅かに時間があるが、はやばやとこれを使うことにする。




昨夕、今年初めての「ヒグラシ」の鳴声を聞く。哀しくなるくらい美しい声。

その一方では日中ではまだ「ウグイス」が鳴き続けている。

この時期に伊豆高原で聞くことができる自然の妙。
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