4月2日 (木) /
伊豆高原駅から大室山方面に向かって3キロ続く桜並木の坂道は「さくらのトンネル」として広く知られている。
今年はそれまで僅かに綻び始め満開になるにはまだ時間かかると思われていたソメイヨシノだったが、3月30日に一気に満開になった。気温が急に上昇したからであろう。
実はここ数年、桜並木通りのソメイヨシノは加齢によってか、かつての樹勢を失ないつつあり、豪華絢爛とした「さくらのトンネル」とは言い難く、観光客の失望を買っていたようだが、今年は少し様子が違った。部分的にはさびしいところもあるが、おおむね以前の勢いを取り戻してきたように思われる。
次いで、伊豆高原におけるもう一つの桜の名所「さくらの里」に行ってみる。
ここの桜は「桜並木通り」より後に植えられたものだから、年々樹勢が増し、今は「壮年期」か。見事な満開の桜を見せてくれる。
当地に来た25年前の桜木はまだ若木が多く、春の桜花も十分ではなかったので「さくらの里」とは真夏を除いて一年中いろんな種類の桜が花を咲かせているから……と考えていたが、今は名実ともに「さくらの里」。その華麗な姿は絶賛に値する。
これで、今年のソメイヨシノの花は十分堪能した。明日からは雨。