京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京町屋下京(14)あや富、ふうびととすうろ、ギャラリー富小路、西*家、山*家、長松寺

2020-01-25 19:16:57 | 京都の町 町屋・建造物


京都の町屋下京区の続き、第14回です。

あや富





ふうびととすうろ





ギャラリー富小路





西*家





山*家





長松寺











京町屋外観の特徴
屋根
一階庇の最前列は一文字瓦で葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
格子は戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
店の間の外観
軒下に水引暖簾、大戸に印暖簾を掛けます。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。










梅小路公園の梅と公園の変貌

2020-01-25 05:39:03 | 2020 花


梅小路公園の梅も開花しました。
公園内には梅林があり、芝生周辺にも梅や桜が植えられています。






































白梅も咲きはじめです。










菜の花も咲きはじめです。





久しぶりの梅小路公園ですが、新たな建物・施設が建設中でした。
この7,8年で公園の環境は大きく変わりました。
梅小路公園は市街地の中心(京都駅から西へ徒歩約15分)にあり、緑と花で憩える空間として1995(平成7)年から開園している面積約13.7ヘクタールの都市公園です。
ちびっこ広場や広い芝生があり、土日、祭日は多くの家族連れで賑わう場所です。





また公園内には建都1200年を記念して創設された日本庭園『朱雀の庭』や、復元型ビオトープ『いのちの森』、レストランなどの『緑の館』があります。

近年公園内に『京都水族館』が建設。2012年3月





2016年4月には日本最大級の鉄道博物館『京都鉄道博物館』がオープン。





さらにJR西日本の梅小路京都西駅が昨年2019年3月に開業しました。




京都駅から徒歩圏内ですが、市バスだけでなく新駅誕生で観光客の交通アクセスがかなりよくなりました。
今まで公園の利用はほとんど市民だけでしたが、水族館や鉄道博物館ができてからは京都外の観光客が急増しました。
今回行くと公園内に屋外スケートリンクが作られ、ホテルが2件建設中でした。

屋外スケートリンク、3月以降はローラースケートに。
スケートリンクの隣は建設中の三菱地所によるホテルです。
地上6階、客室246人、完成は2020年9月末だそです。



さらにもう一カ所、市電ひろばの裏に建設中です。
地上5階、客室144人、今年の4月完成予定だそうです。









近年の京都は、来日観光客の増加で宿泊施設が不足していたこともありましたが、最近はホテル建設ラッシュと民泊急増の影響で、今や京都市内の宿泊施設は過剰状態です。
もうホテル建設は規制すべきとの意見もでています。
市民生活への影響が顕著になり、市民の不満も高まっています。
市バスに乗れない、静かな住宅街に民泊が乱立し、キャリーケースのゴロゴロが響きわたる。
来日観光客の私有地への立ち入りなど以前にはなかったことがおきています。
梅小路公園も市民の憩いの場から市民が追い出されるのではと、心配しています。
オーバーツーリズム問題は世界でも問題になっているようですね。