京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京町屋中京(43)井上畳、二軒町屋、ROJI-155、京町宿紡、片岡・吉松家、岩田家、不明、西村吉象堂、石黒香舗、金市商店、長谷川松寿堂

2020-01-08 18:52:13 | 京都の町 町屋・建造物


京都の町屋中京区の続き、第43回です。

井上畳店





二軒町屋









ROJI-155














京町宿紡






片*・吉*家





岩*家





不明(表札無)









西村吉象堂
三条通界隈景観指定
中京区三条通柳馬場東入中之町11番地
創業は大正13年(1924)漆器商としてスタートしました。
建物は慶應年間のものでしたが、平成3年に現在の建物に改築しています。
大黒柱や一部の部屋、骨組みはそのまま残しています。
店内中央んl展示台下には、二畳ほどの地下倉庫があり、周りは石や漆喰でかためられ、火災の際に大切なものを入れるためのもののようです。地下倉庫は杉本家住宅でもあり、杉本家は仏壇の下にありました。





石黒香舗 にほひ袋専門店 三条通
安政年(1855)、白峰神社(上京区堀川今出川)の近くで線香の店として開業。
昭和元年現在地に移転、現在5代目です。
天然の香木を調合し、防虫効果と雅な香を演出します。
昭和58年改築により現在の建物。





金市商店 はちみつ専門店 三条通
創業は昭和5年(1930)、塩干業を開発、戦前戦後を通して広く食料に関する事業を行っていました。
とくに戦後hq水あめ、甘味料を取り扱い、昭和26年(1951)現住所に移転。





長谷川松寿堂 和紙工芸 三条通
大正8(1919)年創業。先々代が五条河原町辺りにあった水谷松雲堂で修業をしたのち独立。
三条高倉には昭和12(1936)頃に移転し、現在にいたります。










京町屋外観の特徴
屋根一階庇の最前列は一文字瓦で葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。
ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。
駒寄
家と道との境界に巡らされた格子の垣。元は牛馬をつなぐためのものでした。
意匠もさまざま、栗や欅などの硬い木が使われることもあります。
鍾馗
厄除けの瓦人形は京町屋の屋根の象徴です。


各種建造物指定の説明
国・登録有形文化財
緩やかな規制により建造物を活用しながら保存を図るため,平成8年度施行の文化財制度で,登録された建物が登録有形文化財です。
登録文化財には,築後50年を経過している建造物で,国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっているもの、再現することが容易でないものといった基準を満たす建造物が対象となります。
京都市では,近代の建造物を中心に積極的に登録を進め,市内243件(平成31年1月末現在告示分)が登録されています。

景観重要建造物
 平成16年に制定された景観法に基づき,地域の自然,歴史,文化等からみて,建造物の外観が景観上の特徴を有し,地域の景観形成に重要なものについて,京都市長が当該建造物の所有者の意見を聞いて指定を行う制度です。
指定を受けた建造物には,所有者等の適正な管理義務のほか,増築や改築,外観等の変更には市長の許可が必要となりますが,相続税に係る適正評価や,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。

歴史的意匠建造物
 歴史的な意匠を有し、地域の景観のシンボル的な役割を果たしている建築物等を京都市が指定するものです。

歴史的風致形成建造物
 平成20年11月に施行された、歴史まちづくり法に記載された重点区域内の歴史的な建造物で,地域の歴史的風致を形成し,歴史的風致の維持及び向上のために保存を図る必要があると認められるもので,京都市長が建造物の所有者及び教育委員会の意見を聞いて指定した建造物。
指定を受けた建造物には,所有者等の適切な管理義務のほか,増築や改築,移転又は除却の届出が必要となりますが,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。


京都を彩る建物
京都市内には京都の歴史や文化を象徴する建物が,所有者のたゆまぬ努力により,世代を越えて継承されています。
しかし,その存在と魅力が十分に伝わっていないものや,維持・継承が危ぶまれているものもあります。
そこで,京都の財産として残したい建物や市民から募集し,市民ぐるみで残そうという気運を高め,様々な活用を進めることなどにより,維持・継承を図ろうというものです。
京都を彩る建物は市民から推薦を受け、審査委員会で選定された建造物です。
京都市内で世代を越えて継承され,京都の歴史や文化を象徴し、概ね50年以上の建造物(国又は地方公共団体が所有しているものは除く)です。





新年散策 天龍寺、亀山公園展望台、竹林の道、落柿舎、二尊院

2020-01-08 05:44:48 | 京都めぐり


嵐山渡月橋の続きです。

宝厳院
春まで拝観休止中です。





湯豆腐の嵯峨野





天龍寺





























境内は山茶花が咲き誇っています。





亀山公園入口
ここから上がっていきます。









亀山茶屋









展望台









千光寺大悲閣





『星のや京都』ホテル










竹林の道 大河内山荘









小倉池





常寂光寺





落柿舎












小倉山









二尊院









気持ちの良い散策になりました。