京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

日曜美術館『手は無限なり 第60回日本伝統工芸展』

2013-09-26 06:29:46 | 美術・博物館

9月22日放送(9月29日再放送)の日曜美術館 『手は無限なり 第60回日本伝統工芸展』 は、ひさびさの工芸品です。

番組の主旨は、『いま改めてその価値が見直されるようになってきた日本の手仕事。その技術と心を守り伝えることに大きく貢献してきたのが、今年で60回目を迎える「日本伝統工芸展」。そも そも戦後、急激な生活様式の変化により消滅の危機にさらされた全国の伝統工芸の保護・ 育成のため、昭和29年に誕生した。
以来60年。陶芸、漆芸、金工、木竹細工、染織、人形、諸工芸(ガラス、七宝など)の 7部門で、現代の匠たちが、心技体をひとつにして臨む“美”の競演。そして、そ れを可能にするのは、日々たゆまぬ鍛錬を積み重ねる匠たちの“手”なのだ。





デジタル生活から竹工芸の道へとふみだした若き職人。漆に自分の深い心の内を重ねる漆芸家。土を触れられなくなる危機を脱した陶芸家。彼らがその手に込めた思いとは。 番組では全受賞作品を、美しい映像で紹介するとともに、無限の美を生み出す“手い”のチカラ に注目。作家の工房を訪ね、作品に込められたこん身の技や素材への工夫、風土とのつな がりを探り、工芸への尽きせぬ思いを辿りながら、日本伝統工芸のいまを伝える』というものです。

紹介された力作、名品の美に圧倒されます。
この作品は、日本橋三越本店 9月30日までを皮切りに、全国11箇所を巡回、匠たちの技の結晶が一堂に会します。
京都では、京都高島屋で10月9日~10月14日開催されます。
是非、見に行きたいと思います。

番組で紹介された受賞作品です。

日本工芸会 総裁賞 栃造器 中嶋武仁







高松宮記念賞 中野月白瓷深鉢 福島善三




文部科学大臣賞沈金箱「忍冬」西 勝廣







東京都知事賞 白磁鉢 中村清吾






NHK会長賞 流水文四方釜畠 春斎







朝日新聞社賞 乾漆蒟醤箱「昧爽」 藪内江美







日本工芸会 会長賞 綾織絣着物「半夏生」 近藤好江







第60回展記念 賞 江戸小紋着尺「七三左手 綱」藍田正雄






第60回展記念 賞 象嵌花器「芽吹き」 村上浩堂






第60回展記念 賞 花籃「残照」 岐部笙芳







日本工芸会 保持者賞 籃胎蒟醤十二角食籠「蝶蜻 蛉」 大谷早人







日本工芸会 奨励賞 練継鉢 星野友幸










日本工芸会 奨励賞 蒔絵箱「水面」 寺西松太




日本工芸会 奨励賞 切嵌象嵌接合せ箱「朝陽」 山本 晃







日本工芸会 奨励賞木芯桐塑布紙貼「一気」 堀部信子







日本工芸会 奨励賞 陽相硯 名倉鳳山







日本工芸会 新人賞 乾漆蓋物「夕凪」 山田勘太







日本工芸会 新人賞 盛籃「飛翔」 本田青海







日本工芸会 新人賞 陶彫彩色「蒼森」 中村弘峰






全国展示会一覧

会場 日本橋三越本店 9月30日まで

巡回 名古屋栄三越(名古屋) 10月2日~10月7日

京都靍島屋(京都) 10月9日~10月14日

JR大阪三越伊勢丹(大阪) 10月16日~10月21日

石川県立美術館(石川) 10月25日~11月3日

岡山県立美術館(岡山) 11月12日~12月8日

島根県立美術館(島根) 12月11日~12月25日

香川県立ミュージアム(香川・高松) 2014年1月2日~1月19日

仙台三越(宮城・仙台) 1月23日~1月28日

福岡三越(福岡) 2月11日~2月16日

松山三越(愛媛・松山) 2月18日~2月24日

広島県立美術館(広島) 2月26日~3月16日