鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1773回】 ホンモノを知る

2015年11月08日 | 住宅コンサルタントとして
今の日本社会には、ホンモノと言えるものがかなり少ないと個人的に思っていますし、
ホンモノを知る人もかなり少ない、とも感じています。
(そういう私も、まだまだ知らないことだらけですが・・・)

例えば日本酒にしても、本当にお米からだけでつくられたものが純米酒。
しかしながら、醸造用アルコールなどが混じっている日本酒もまだまだありますよね?

昨今、日本流のおもてなしがブームとなっていますが、
これもホンモノのレベルのお店はそれほど多くないと思っています。
マニュアル・型でどれだけすばらしいオペレーションが回っていたとしても、
本当のおもてなしは、それらを超えたところにあるような気がします。

住宅や家具にしてもそう。
コストを下げるため、外壁は窯業系サイディング、壁はビニールクロス、
床には合板フロアやシート貼りフロアなどが使われていたりしますが、
それらは経年変化と共に味わいが増してくる無垢材や天然漆喰と違い、
味わいが増したり熟成される、ということはありません。

最終的に何を選ぶのかは、お客様自身が決めることですが、
ホンモノを知らず、偽物や紛い物しか選択肢が無いのは本当に悲しいことです。

ホンモノってこういうものだよ、ということを
私自身が知っている範囲内でしか出来ませんが、
クライアント様やウチの子どもたちに伝えていければなぁ、と思っています。

そして自分自身、時間とお金を使って、ホンモノを多々、体験したいと思っています。
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