鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1785回】 外国から来られる観光客対策

2015年11月20日 | 住宅コンサルタントとして
ここ数年で一気に訪日外国人数が増えました。

私が経営コンサルタントに転職をして、それなりに仕事をさせてもらえるようになり、
頻繁に全国を移動するようになった2006年の1年間の訪日外国人数は、
たった733万人だったのです。

それが2013年に年間1000万人を超え、
2014年は1341万人、
そして2015年1~10月の10ヶ月で1631万人なんだそうです。

おかげで日本全国、どこに行ってもホテルの予約が難しくなりましたし、
何より宿泊代が高くなりました。

基本2~3ヶ月前には押さえないと、かなりの割高料金になってしまいますし、
東京や福岡などは本当に早めに宿の手配をしなくてはならなくなりました。

更にいろんなホテルで残り1室とかになると、通常1万円程度の料金のところ、
6万円とか10万円とかの料金に強気で設定する、ぼったくりホテルも多々、あります。
(チェーン展開をしているホテルが、ですよ!)

こういうお客様の足下を見る人、企業が大嫌いなのですが、
そういう商売をやっているといつか自分にしっぺ返しが来ることを理解できないのでしょうね・・・。
絶対に私はそういうホテルを利用しませんが・・・。

また新幹線の車両の後部座席には、外国人のスーツケースやベビーカーが雑に詰め込まれ、
各車両の進行方向最後列に座ると、座席を倒せないこともしょっちゅうです。

ここ十数年、日本がデフレで今の国際相場に比べると日本円は安すぎ、
海外の人からすれば日本の商品やサービスはかなり安く見えるのに加え、
日本独自の文化の魅力などを加味すれば、この数字は必然なような気がします。

個人的な予測ですが、まあ年間3~4000万人くらい来る魅力はあると思います。

しかしながら、海外の方を受け入れる体制がまだまだ不十分です。

まずは新幹線や特急。
新幹線や特急でスーツケースを置く場所を設けている車両は全体的にまだまだ少ないです。
また、空港や駅、バスなどの乗り場案内や看板などが分かりにくい。

そして何といってもホテルが足りない・・・。
バスの台数も不足していると聞きます。

こうした外部環境の急激な変化に適応できるかどうか・・・?
個人的にイタリアやフランス、スペインに行った時、
ホテルを探すのには苦労しなかったですが、
今、ひょっとしたら海外の方はかなり苦労されているのではないか?

そんなことを非常に強く感じます。

商業ビルをリノベーションしてホテルに変えていく。
ホテルの室数を東京や京都、福岡などは倍近くに増やしてくれないかなぁ、と・・・。
そして各地方は、その地ならではの体験型のツアーを企画し、
日本の良さを感じてもらえる工夫をもっと積極的にやっていく。

こうして、日本全体がもっと活性化していき、
更には出張時のホテルの予約が今ほどしんどくなくなって欲しい、と思っています(笑)
コメント
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