鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1776回】 美点凝視

2015年11月11日 | 住宅コンサルタントとして
人柄は全然悪く無い。
むしろ、良い人。

専門的な知識もあり、経験も豊富。

でも、根本的な考え方、価値観が残念な方って、
やはりビジネスの世界では大成しないなぁ、って思うのです。

業績が非常に好調な住宅会社様で、
来場されたお客様の評価が非常に高いモデルハウスの写真をお見せしたことがあるのですが、

「これ、照明の付け方、おかしくない?」
「こういう感じ、俺、好きじゃ無いんだよね・・・」

なんてことを平気で言ったりするのです。

ちなみにそれを口にしている本人に悪気は無いのですが、
自分以外が設計した建物を見ると、自分の物差し以外の判断基準が無く、
ダメな部分にばかりすぐに目が行ってしまうのですね。

また、ある住宅会社様で、お客様から非常に評価の高い、人気のプランをお見せすると、

「これ、構造的に悪く無い?」
「1階と2階の壁、かなりズレているよね?」

なんて感じのリアクション。

まず短所に目が行ってしまい、しかもそれを口に出してしまうのです。

こういう人のところに誰が情報を持っていくと思います?
何を提供しても、批判と否定しか無い訳で、
誰もその人のために何かしよう、なんて思わなくなりますよね?
新しい情報を入手した際、提供しよう、と思わなくなりますよね?

でも、この業界で経験を多々積んできた、頭の固いオッサンはこういう人、多かったりします。


人からいろんな情報をもらったり、紹介されたとき、
まずは美点凝視が自然と出来なくてはなりません。

何でもあら探しをすればできるもので、
ちゃんと世の道理を分かっている人は、
全ての物事に長所と短所があることを分かっていて、
まずは長所に目が行くものです。

美点凝視。
皆さんはできていますか?
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