鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1791回】 無責任な急成長企業に家づくりを託すと悲惨

2015年11月26日 | 住宅コンサルタントとして
急成長、急拡大は、住宅業界においてあまり必要無いと個人的に思っています。

なぜならば、家が完成するまでいろんな業者さん、職人さんの力を借りなくてはならないし、
お客様と決めたことに基づいて商材を発注し、
そのモノの施工方法を職人さんたちに指示を出し、
お客様への報告、現場の品質のチェックなど、
やるべきことが本当にたくさんあるからです。

多棟数やっている会社のチェックがずさんになる可能勢は決して低くはないのです。

しかしながら、住宅業界には、
お客様の方を見ないで自分たちが儲かることだけを考えている、
一気に急成長したがる会社も存在します。

無責任に受注だけたくさんして、肝心要の品質はいい加減。
第三者の検査機関の公的チェック体制も整っていますが、
そのチェックをしている人たちは素人だったりするのです。

業界のダークな部分はまだまだあります。
欠陥住宅も日本国内にはまだまだある、ということを先日、
ある企業で働いていた方から教えていただきました。

某住宅FC(しかも女性に大人気)の加盟店ですら、
工事は思いっきりいい加減なのだそうです。

見た目だけで無く、地震に強いというのもそのFCのポイントなのですが、
実際の施工はずさんで、万が一地震が発生したら、
あっという間に倒壊するような適当な施工をしている、と・・・。

ある県で急成長中の、業界注目の企業
(最近、自社のノウハウを売るために、やたらとDMを送りつけてくる、あの企業)も、
現場のゴチャゴチャ感といい加減さでは、日本トップクラス。

でもそれなりに良さそうに見えて、価格がかなり安いので、
そこを見抜けず、家づくりを託すエンドユーザーが後を絶たないのです。

5年後、10年後に泣きを見る人が、ある県には続出するでしょうね・・・。
業者が悪いのはもちろんですが、
悪徳業者を見抜く目を消費者側も持っていなくてはなりません。

三井不動産、三井住友建設、旭化成建材の不祥事は氷山の一角で、
自分たちのことしか考えていない建設会社は、業界内にかなりの数、存在することを
消費者の方に知っていただきたいと思います。

その一方で、本当に正直に、良い家をつくるために
愚直に頑張っている会社もたくさんあります。

私の使命は、真剣に良い家づくりに取り組んでいる企業がより成長され、
日本の住宅のレベルを上げていくお手伝いをすることです。

自分の原点を忘れず、今日も仕事に取り組もうと思います。
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