鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第867回】 ブランドが浸透すると・・・

2013年05月16日 | 住宅コンサルタントとして
自社の考え方やこだわりを市場に発信し続ける。
そして何度もそれらをお客様が目にしたり、実際に建設している現場をたくさん見たりして、

「あの会社、本当に最近よく家を建ててるわね~」
「たまに雑誌とかに掲載されてるわね~」

という印象をお客様に持っていただけるようになる。

更に雑誌やHPでは、自分達が過去に建てさせていただいた、素敵な写真が掲載されていて、
「ここなら、自分達の予算内で良い家を建ててくれるかもしれない」とお客様が思われている。

そんな状態で、お客様が自社のモデルハウスや見学会に参加してくれるとしたら、
その後の商談はどんな感じに進むと思いますか?

今年、各クライアント様の受注状況は本当に絶好調ですが、
数社のクライアント様で、次のような感想をいただきました。

「いや~、何かよく分からないんですけど、お客様は来社される前に
大体ウチで家づくりをやる、と決めて来られている感じがするんです・・・」
「ここ最近、受注したお客様の中で、半分くらいの方がそんな感じなんです・・・」

要するに、接客・商談の前にお客様が自社を選んでいる、ということです。
そして、自分がここに来る前に抱いていたイメージと実際に接客してもらったイメージが
大して差が無い(=「良い家を建ててくれそうだ!」という印象が変わらない)と、
その場で意思表示をして下さる、というような感じなのですね。

自社のブランドがしっかりと市場に浸透している、ひとつの現象だと思います。

お客様が来店されてから、いろんな説明をしたら良い、という時代はとうの昔に終わりました。

今は、お客様が来店される前に、如何に自社の家づくりのことを知っていただくか、
ということが大切で、そのために情報発信をコツコツと積み重ねることが大切なのです。

そうして商圏内に自社のブランドイメージが浸透していくのです。

来店時に、基本的に自社に家づくりを決めてこられるお客様が、皆さんの会社にはいらっしゃいますか?
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【第866回】 業績が伸びる理由

2013年05月15日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はお付き合いをさせていただいて約1年になる、住宅会社のクライアント様にお伺いしていました。

決算月は5月のクライアント様なのですが、
当期の業績に関して前半から中盤は年間目標の達成は「ちょっと難しいかな?」という状況だったのですが、
後半の業績の伸びが素晴らしく、見事、ゴール地点で目標を追い越すことが出来そうです。

業績が伸びた理由をスタッフの皆さんに訊いてみると、

「消費税増税前だからですかねぇ?」
「ウチだけじゃなくて、他社も良いみたいですよ」

と、原因がよく分からない様子。

でも、実はこの感覚が正しいと個人的に思っています。

私の師匠がブログで紹介されていたので早速購入し、
すっかりハマってしまった、宮本哲也氏の「教育論」。
この中で、宮本氏が受験勉強とサッカーを比較して、気付いたことがあるとおっしゃっています。

それは、

「勝つ側に明確な勝因はない(勝ちに不思議の勝ちあり)」
「負ける側には明確な敗因がある(負けに不思議の負けなし)」

ということです。

もう最近、この言葉にハマりまくっています。

商売も思いっきりこの法則が当てはまるのです。

商売繁盛に明確な要因はない。
業績ダウンには明確な要因が存在する。

大抵の場合、ビジネスで成功されている方に成功の理由を訊くと、

「いや~、何でなんでしょう?普通のことしかやってないですけどねぇ・・・」
「お客様の立場に立って、誠実に対応しているだけなんですけどねぇ・・・」

など、ご本人として、明確に把握されていないのです。

それは当然で、今の時代、商売でお客様に支持されている企業やお店は、
多面的にさまざまな点でお客様のご要望をクリアされているのです。

何か1つだけ突出するものがあっても、他の何点かで及第点以下の場合、
お客様に支持されにくくなっています。

業績は、1つのポイントを押さえただけでは上がりません。
多面的にしっかりと手を打っていかなくては、上がり続けないのです。

皆さんの会社は、商品や接客、メンテナンス、営業マンの姿勢、
会社の雰囲気、実績、マーケティングなど、多面的にいろんな手を打てていますか?
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【第865回】 ビジネスパーソンとしての基本

2013年05月14日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、クライアント様と車で移動していたところ、道路の工事をしていて、車を止められました。

「ちょっと今、通行出来ないです。迂回してもらえます?」
(実際は、丁寧語でなく、タメ口です)

と言われたので、クライアント様のスタッフさんが迂回したところ、
もう一方の方向も通行止めでした。

そして、同じように

「今、ちょっとここ通れない」(もちろん、タメ口)

ということを言うのです。

最初に止められた場所と、迂回して止められた場所の間にクライアント様の事務所がるのですが、
要は通行止めをしている2か所の間に用事がある人のことを全く考えないで工事をしているのです。

しかも、こちらを止めておきながら、警備員は土木作業をしている人のところに行って

「ちょっと通りたい人がいるんだけど、後何分で通れるようになる?」

と訊きに行くこともなく、ただ立っているだけ。

更に、こちらの足を止めているにも関わらず、

「本当に申し訳ありません。後、3分程度お待ちいただけますか?」

というような言葉を言う訳でもないのです。

しかも、大した長さの工事をやっている訳でもないのに3か月以上もずっとやっているのです。

もう、元請の会社が頭、悪すぎとしか思えません。
当然、こういう会社が配置した警備員ですから、見事に通行人さんたちを捌ける訳もなく、
それで仕事をした気になっているのでしょう。

一応、仕事をして、お給料を貰っているのだから、
しかも公共の土木工事ということは、税金が元なのだから、
その道を通行する人のことを考えて工事をすべきだと思うのです。

こういうビジネスの常識が無い会社、それからビジネスの常識を知らないスタッフを見ると、
私は人間が出来ていないのでイライラしてしまいます。

挨拶がまともに出来ない。
遅刻、無断欠勤、無断での直行直帰。
報告、連絡、相談をしない。
仕事をする上で、自分で自分の目標を設定出来ず、指示待ち。
数値で自分の仕事のパフォーマンスを押さえられない。
お客様の立場で物事を考えられず、自分の都合でしか考えられない。

こうした基本が出来ていないビジネスパーソンは、
個人的にはお給料を貰う資格・権利が無いと思うのです。

ビジネスパーソンとして、優秀かどうかは本人の才能や努力で決まるものだと思いますが、
少なくとも、これらの常識はどこで人は養うのかといえば、
個人的には家庭での教育で決まると思っています。

出来までは分かりませんが、我が子には社会人として常識をわきまえているように成長して欲しい。
そのために、マナーや常識・モラルについて、子どもとよく話し合いたいと思います。

ちなみに、今の所、我が家の子どもは私より良識をわきまえている感じがします。
勉強しないといけないのは、むしろ、私だったりします(笑)。
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【第864回】 母の日

2013年05月13日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は母の日でした。

偶然、私もお休みだったので、朝、家のダイニングで新聞を読んでいると、
長男が自分の寝室から起きてきました。

そして、家内を見ると頭をペコッと下げて

「いつもご飯をつくってくれたり、送り迎えをしてくれたり、ありがとうございます!」

とお礼を言いました。

私が朝からジムに行っている間に次男も起きてきて、家内に感謝の気持ちを伝えてくれたそうです。

そしてお昼は何と長男が家族全員分を作ってくれました。

料理なんて、今までしなかったですし、「したい!」とも言わなかったのですが、
自分から進んでやってくれました。

休日は私がよく料理をしていますが、それを見て、少しは興味を持ってくれていたのだと思います。
まあ、料理は仕事力アップにつながりますから、
大いにチャレンジして欲しいと個人的に思っています。

そしてその後、家族全員でお買い物に・・・。

子どものオシャレ心を磨いてもらおうと、まずは自分達で欲しいものを選んでもらっていました。

その間、私たちは家内のサンダルや夏用ジャケット&パンツを選んでいて、
その後長男が選んだ服を確認しに行きました。
(次男のファッションは、シンガポールで購入済なので、昨日は長男の分を選んでました)

長男が自ら選んだものを見て、私や家内がいろいろとアドバイスをします。
基本、人は自分がイメージできる枠の中で服を選ぼうとしますが、
それだと違う自分につながらないので、ちょっと違う提案をしました。

なかなかいい感じにコーディネート出来る服を一通り、購入することが出来ました。

長男は、私に顔が似ていて、しかも現時点で非常に細いですし、
毎日洗顔をキッチリやったりと美意識が強いですので、
オシャレをしたいというその気持ちを応援してあげたいと思ってしまいます。

女性が自分の娘さんに可愛い恰好をしてもらいたい、と思う気持ちがわかった気がします。

お買い物を一通り済ました後、家内の母とも合流し、みんなで焼肉を食べに行きました。

来週は、私の父母に会いに行き、父の日・母の日のプレゼントとして
オーダーメードの枕を家内が父母と一緒に買いにいって、プレゼントするのだそうです。

気が付けば、私も40歳を超えています。
父母も70歳を超えています。

これまでの自分があるのは、親のおかげ。
こうした父の日や母の日をうまく利用させてもらって、少しでもこれまでの恩返しが出来ればと思っています。

そして何となくですが、
我が家の子どもたちも自分達なりに親孝行の気持ちを持ってくれているような部分が感じられ、
ちょっと嬉しい母の日でした。
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【第863回】 投資詐欺

2013年05月12日 | 住宅コンサルタントとして
MRIインターナショナルの投資詐欺事件で、被害者全体の被害額が相当な額になりそうです。
何でも8700人から1300億円を集めただとか・・・。

まあ、こうした詐欺事件に引っかかってしまう人は後を絶ちません。
これは、だます方が悪いのは当然ですが、だまされる方にも問題があると個人的に思っています。

今回のケースでは、アメリカの医療機関が保険会社に診療報酬を請求する権利を買い取って
回収するMARS投資という事業に投資することで、利回り6%保証とうたっていたようです。

でも今の時代、利回り6%というのは、かなりの博打的運用をしないといけないと思うのです。
それを「保証する」と言っていますから、正直、この時点で相当胡散臭いと思う嗅覚が必要だと思います。

投資はリスクを伴うもの。
そして、資金を運用するということに関して、絶対というものは無いこと。

世の中の実態をもっとよく知れば、こうした詐欺は自分で気付くと思うのです。

実は私も以前、ちょっと知り合いだったある経営者(その会社は倒産しましたが・・・)から
投資の話をもちかけられたことがあります。

「私は経営の才能よりも、実は投資運用の才能の方があると思うんです。
これが、個人的に過去、投資して得たリターンの実績一覧です」

と都内の一等地のビルに呼び出されて、資料を見せていただき、自慢げにお話をされたことがあります。

「鬼山さん自身が投資してもいいですし、
よかったらお付き合いをされている経営者さんを紹介していただいてもいいですよ!」

という感じでお話をいただいたのですが、もう話を聞いた瞬間から胡散臭いと感じ、
体よくお断りをして帰りました。

うまい話には裏があると思います。

そもそも、楽して(この場合は、リスクを負うことなく、自ら汗を流して働かず、という意味です)お金を儲ける、
ということに、そんなに魅力を感じません。

お金は汗水流して働き、お客様に喜んでいただいた結果、
いただく権利があるものと個人的に思っています。

世の中の実態をしっかりと勉強し、うまい話など無いこと、
リスクの無い投資話など絶対にないことを押さえておきたいですね。
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【第862回】 他社より条件が悪くても・・・

2013年05月11日 | 住宅コンサルタントとして
前々職時代、私は北海道でB to B営業マンとして仕事をしていました。

建築資材メーカーで働いていましたが、
当時、自社の商品をほとんど使ってくれていない地元の住宅会社さん、工務店さんを担当し、
自社の商品を採用していただけるように営業する、いわば新規開拓専門部隊だったのです。

当時から、私が働いていた会社は、建築資材の製造・販売としては日本で最も売上を上げていました。
それでも使ってくれていない住宅会社さんということは、
当時、勤めていた会社に好感を持ってくれていない、ということです。

ですから、お客様を訪問しても好意的な態度を取って下さることは稀で、
ハエのように「シッ!」と手で払われることもありましたし、
「今、忙しいんだって(怒)!もう来なくていい」と言われることもありました。

また、そんな中、何とか新規先の担当者様と少しずつ人間関係を構築出来て、
お見積をさせていただく機会をいただいたとしても、常に自社の見積の方が高かったのです。

そりゃ、そうです。
ライバルメーカーは、得意先を守ろうと、大抵の場合、特別価格を提示していますし、
こちらは取引が無いので、とりあえず様子見ですから、一般的な価格で提示するしかありません。

だから、「お前のとこ、高い!」という言葉を何回言われたか、数えきれないくらい言われました。

入社1年目当時、私は「高ければ買っていただける訳が無い」と思っていて、
当時の上司に改善点などをたくさんぶつけましたが、

「他社よりも品質が良くて安くてデザイン性が高かったら、営業マンなんていなくても売れる。
そうすると、お前の居場所がないだろ?
アルバイトさんや、ひょっとしたらダイレクトメールだけで売れるとしたら、
高いお給料を出して、会社がお前みたいな奴を雇用する訳が無い。
他社よりも高くて品質もイマイチだから、お前がウチの会社にいるんじゃないのか?
そういう環境の中で売ってくるのが営業マンだろ?」

と教えていただきました。

まあ、ホントその通りなんですよね。
他社よりも条件が良くない中、どうすれば買っていただけるようになるのか?
そのギリギリの条件はどういうところにあるのかを探り、
何とか商談をまとめるのが営業マンの仕事なのだと、その時心の底から思ったのです。

それ以来、お客様に「高いよ!使えないよ!」と言われても、
それは「おはよう!今日も頑張っているね!」というような、いわば挨拶が形を変えたもの、
と思うようになりました。

また、

「ウチはあのメーカーさんから以前、非常にお世話になったから、
あの会社からおたくに切り替える訳にはいかないよ」

ということを言われることも多々ありましたが、
そういう言葉も全く気にせず、何か1つでも買っていただけるものが無いかを探ることを徹底していました。

他社より条件が悪いと、売れないと思ってしまう営業マンが非常に多いと感じています。
でも、そもそも営業マンの存在意義は、
条件が不利であっても商談をまとめてくることにあるのだと個人的に思っています。
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【第861回】 考え方がベース、その上にしくみや手法

2013年05月10日 | 住宅コンサルタントとして
商売を続けていけば続けていくほど、ドンドン自分達を応援して下さる方が増えていき、
目先のお客様に困らなくなっていく・・・。

その分、自社に家づくりを託して下さったお客様と向き合う時間をつくったり、
もっと良いサービスやシステムをつくるための時間を確保したりして、
更なるお客様満足度の向上に取り組む・・・。

これが、理想だと個人的に思っています。

一方、目の前のお客様が不足しているので、いつも新規のお客様とどうやったら出会えるか、
ということで頭がいっぱい。
仕事の時間の大半が、新規のお客様との出会いのために使われていく・・・。
目先の数字に追われ、契約済のお客様、お引渡し済のお客様に対し、
時間を使うことがほとんどないために、お客様満足度が上がらない・・・。
結果、良い評判が地域内で起こらずに、新しい出会いに困り続ける・・・。

このサイクルに陥ると、なかなか、いや、一生、この状態から抜け出すことが難しくなると思います。

では、お客様の満足は、どういう点で決まるのでしょう?

もちろん、品質や性能の良い家であることは当然です。
使いやすい間取りであることも必須でしょう。
でも、担当者のさりげない気遣いやマメな報告・連絡・相談、
更には一所懸命自分に向き合おうとしてくれている担当者の姿勢が、
実は最も大きいのではないでしょうか?

とすれば、やはりお客様に対する考え方を組織として確立し、
皆で共有することこそが大切ではないでしょうか?

考え方を共有するために、とても大切なこと。
それは、口で何度も言い続けることもそうなのですが、
個人的には書面で考え方をまとめ、その情報を目から入れ続けることが重要だと思うのです。

考え方を書面にまとめ、それを皆で読み続ける。
さまざまなケースで、その考え方に即して対応出来ているかどうかを検証する。
スタッフ一人一人に答えを言うのではなく、何が正しいかを考えさせる場を設ける。

こういった、地道な活動の繰り返しで、考え方が出来上がっていくのだと思います。

私は、「しくみ・手法」というものは、組織を運営していく上で不可欠だとは思いますが、
しくみ・手法さえあれば、うまくいくとはこれっぽっちも思っていません。

正しい考え方が確立されていて、その上にしくみが乗っかることが理想だと思っています。

お客様に対する考え方。
働くことに対する考え方。
プロのビジネスパーソンとしての考え方。

こうしたことを組織の中で確立しておきたいものですね。
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【第860回】 ゼロからの立ち上げ

2013年05月09日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるエリアのクライアント様のコンサルティング。

これまでは、売上構成比で土木事業が95%以上を占めていた、という会社さんで、
いわば住宅事業をゼロから立ち上げる、というお手伝いをさせていただくことになりました。

お付き合いをさせていただく前に、お受けできる条件をお伝えさせていただいたのですが、

・私の日程の関係上、毎月お伺いできるわけではないこと
・しかもほぼ平日や土曜日は無理で、日曜日や祝日が中心となってしまうこと

という、とても条件として良くない中、快くOKを出して下さったクライアント様です。

コンセプトの決定、モデルハウスを建てる場所、商品、屋号や名刺・封筒などのデザインなど、
言ってみれば事業立ち上げの全てをゼロから決めていくお手伝いをさせていただく訳です。

これは正直、非常にやりがいを感じます。
と同時に、責任の重さもヒシヒシと感じます。

でも、出会えたのも、お付き合いをさせていただくことになったのも、全てご縁。
やるしかありません。

モデルハウスを建てる土地の確定、それからどんなモデルハウスを建てるのかについて、
昨日は決断をしていただき、更にオープンまでのスケジュールも決めました。

そして、オープンから逆算して考えると、日程がそれほど無いため、
残った時間で住宅のセールスについて、お伝えさせていただきました。

ゼロから立ち上げる場合、もう完全に私が推奨する手法を取っていただくよう、
お願いをしています。

現にこれまで何社もの新規事業立ち上げをサポートさせていただきましたが、
それらのクライアント様は、資金計画から事前審査の申し込み、
事前結果の報告およびスケジュール決定、土地探し前のテストクロージング、
プラン作成に入るまでのテストクロージングなど、本当に忠実に取り組んで下さっているのです。

そして、嬉しいことに毎年着実に業績が上がっています。

もちろん、セールスだけではなく、契約後のお客様への接し方、
アフターメンテナンス、お引渡し後のお付き合いなども、
ご提案したことを素直にやっていただいています。

商売はやればやるほど、ドンドン売れ易くなっていく、ということが理想だと思っていますが、
王道を歩まれているクライアント様はまさにそういう状態になっていかれます。

そのシーンを見させていただくことが、本当に嬉しい・・・。

このクライアント様の数年後が、こうした状況になるべく、
コツコツとお手伝いをさせていただきたいと思っています。
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【第859回】 即決力

2013年05月08日 | 住宅コンサルタントとして
一昨日、シンガポールから帰国し、自宅に着いたのが夜の1時前でした。

お風呂に入り、床に就いたのが2時過ぎ。
そして昨日は朝、5時半に起きて、寝不足の中、クライアント様に向かいました。

クライアント様に着くと、スタッフの皆さんが敷地内および周辺を一斉に清掃されていました。
更に、1階の打合せスペースのリフォームをしようとされていました。

このクライアントを昨日、お伺いした際、私の頭の中には、
お客様との打合せスペースの改善をしていただこうと思っていたのですが、
私が着いた時には、既に設計案は固まっていて、しかも工事がスタートしていたのです。

リフォーム案を教えていただくと、私が提案したい内容とは異なっていました。

「せっかく、スタッフの皆様が考えられたプランがあることだし、自分の提案をぶつけていいものか・・・?」

と一瞬悩みましたが、思い切って自分の案をぶつけてみました。

すると社長は

「なるほど!じゃ、そうしましょう!」

と即決され、打合せスペースのリフォームの責任者のところにスタスタ歩いていって、
早速打合せをされたのです。

この即決力に、思わず頭が下がりました。

経営とは、決定することです。
決定するということは、当然ながら責任が伴います。

だからこそ、経営者にしか出来ないことと言えるでしょう。

即、決定する。
そしてスタッフに指示を出す。
こうしたことが当たり前に出来ている会社と出来ていない会社に分かれます。

そしてその決定に基づき、行動していった結果、
当初の予測とは異なり、思っていた効果が出ない場合には、どうすればいいのでしょう?

「軌道修正する」「これまでの方針をこういう形に変更する」という決定を即、することが正しいのです。

石橋を叩いて叩いて、やる前に考える時間をたっぷりととる人がいますが、
そういう人は、変化の時代の今を乗り切ることが出来ないでしょう。

即決定⇒実行⇒検証⇒軌道修正もしくは中止というサイクルを早く回すことが、
今の時代の経営に必要なことなのです。

即決力。
皆さんの会社にはありますか?
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【第858回】 親として環境を用意する

2013年05月07日 | 住宅コンサルタントとして
昨年末、スペインやフランスに行って、
そしてこのGWにシンガポールに行って感じたのは、
世界的にボーダレス化が本当に進んでいる、ということです。

シンガポールの学生も、フランスやドイツの学生も、
出来る人は本当に学生のうちからドンドン海外の大学に留学していますし、
就職もそのままその国で、ということが、ごくごく当たり前に起こっています。

一方の日本は、ようやく本当の意味でボーダーレス化に対応した企業が出てきたところです。

その差は10年以上、ついているような気がします。

私自身、学生時代にそういったことを気付くことはありませんでした。
両親からは、大学に入って、一流の会社に就職することが最も幸せなことであると教わり、
しかも両親がそれを望んでいることが分かっていましたので、
30代の前半まで、その道を進んでいました。
(その道を進んだことに、何の後悔もありません。
それはそれで、自分にとってたくさん学べましたし、充実していました)

しかしながら、海外に行くことが公私ともに増えてくると、
日本と世界の教育制度や学生さんの考え方の差を感じることが非常に多くなりました。
(これも日本が全て悪くて海外が全て良い、という極論を言っているのではありません)

そして、自分がもう一度、学生に戻れるのであれば、
海外で学び、より多くのことを知ってみたいと思うようになりました。

若いうちに、いろんな国の人やその国の文化に触れる。
自分とは全く異なる考え方や価値観があることに触れる。
そうすることで、きっと自分にとってプラスになると思うのです。

我が家の二人の子どもたちがどう考えるかは分かりませんが、
もし海外で多くのことを勉強したい、ということであれば、
その環境に身を置くことに対し、徹底的に応援してあげたいと思います。

もちろん、選ぶのは本人。
我が家の方針として、「自分の人生、自分で決める」ということがあります。

子どもたちがどういう選択をするかは分かりませんが、
世界を股にかけるビジネスパーソンになりたい、というように思い、
そのために「海外で学びたい!」と言われれば、
親としてその環境を用意してあげたいと思います。
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【第857回】 大学の卒業パーティーを見て

2013年05月06日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はベタですが、朝からマリーナ・ベイ・サンズの中にあるショッピングモールをぶらぶらしていました。

そして一旦、ホテルに戻ると、
シンガポールの大学の卒業パーティーがホテルの1階のスペースで行われていました。

学生さんが正装をして、友達同士、またご両親と記念の撮影を
ホテルの至るところでされていました。

そのシーンを見て、つくづく感じたのですが、
シンガポールは多民族国家である、ということです。

いろんな本にも書かれていますが、中国系・マレー系の他にインド系やアラブ系もいて、
学生さんの衣装を見ても、本当にいろんな民族が混在しているのです。

これは、日本の大学の卒業パーティーでは見られない光景だと感じました。

考え方も文化も風習も全く異なる人たちが生活をし、
更に国を盛り上げていくために、さまざまなルールが設定されている。

更に外資を呼び込むためのさまざまな政策もある。
超・エリートを発掘し、伸ばすために、小学生の頃から成績が超優秀な子どもは
エリートコースに進むことが出来る。
成績別に、完全に扱いが区別されているようです。

「働かないと食べていけない」
「国民がアホになると、我が国は成り立たない」

とでも言っているような政策が多々、取られているのがシンガポールなのでしょう。

現在のシンガポールの国際的な地位、国民一人当たりの所得は、
決して偶然なのではなく、政治家や国民の方々の努力の賜物でしょう。

一方の日本。

皆、平等主義。
そして働かないオッサンを救済したり、裁判であっても加害者をやたらと保護したりと、
海外とボーダーレスで競争していかなくてはならない中で、
あまりにもズレていると感じてしまいます。

あまりにむ無策すぎる政府。
そして生きるための競争力や生存力を本来身につけることが教育なのに、
やたらと甘やかしてはいないでしょうか?

現在のシンガポールと日本の差は、今後、ますますつくのではないか、と思いました。

皆で勉強し、皆で働き、強い日本に再度なる。
一度、落ちてしまったら、這い上がるのは大変ですが、
それでもやり切らなくてはなりません。

シンガポールに見習うべき点は、多々ありますね。
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【第856回】 環境を強制的に変える

2013年05月05日 | 住宅コンサルタントとして
実は、2013年の3月に入ってから、長い時間、眠ることが出来なくなっていました。

日中、コンサルティングや移動で疲れていて、22時前に就寝したりしても、
翌日の朝2時や3時には目が覚めてしまう・・・。

ずっと眠い状態が続いているのに、長く深い眠りにつけず、頭がボーっとする・・・。

日中、クライアント様とお話をしている時は、そんなことをすっかりと忘れてしまうのですが、
夜になると頭が冴えない状態が続いて、とりあえず眠らないと仕事すら出来ない・・・。

まあ、そんな状態が続いていたわけです。

個人的には、オンとオフの区別が無い人間ですし、
オフと言われる時間でも仕事のことを考えているので、
頭が休まっていないのかもしれません・・・。

ですので、強制的に環境を変えるようにしています。

今回のシンガポール旅行も、完全に環境を変えることが目的です。
(もちろん、シンガポールに少しでも触れることも目的の一つですが・・・)

一昨日は、日本に居る時よりも長く眠ることが出来ましたし、
昨日は久しぶりに爆睡と呼べるくらい、深く長く眠れました。

とても気持ち良かったですし、頭がリフレッシュして感があります。

シンガポールに仕事道具も一式持参しているのですが、
今のところ、全く活用しておりません。

でも、これでいいのだ~(←バカボン風)。

緩める部分をしっかりと緩め、精神的にもリフレッシュして、
また連休明けから全力で突っ走りたいと思っています。

自分の精神的・能力的に限界点に達した時、
皆さんはどんなリフレッシュ方法を選択していますか?
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【第855回】 シンガポール到着

2013年05月04日 | 住宅コンサルタントとして
昨日の夜、シンガポールに無事、到着しました。
でも、飛行機の中、エアコンが効きすぎていて、メッチャ寒かった・・・。

いつものことながら、飛行機とホテルだけ手配して、行程を全く手配せず・・・。
とにかくゆっくりしたい、というのが、この旅の目的ですので、
詰め込み過ぎず、気の向くままに過ごしたいと思います。

さて、空港に着いた後、私たちはホテルに向かいましたが、
利用したのはタクシーです。

これまで何度か海外に行っていますが、スペインやシンガポールはタクシーが非常に安い。
特にシンガポールは、本当にタクシーが安く、とてもありがたかったです。

エアポート・シャトル・サービスという、大きなタクシーを数名でシェアしてホテルまで向かうものだと
1人あたり9ドル必要らしいのです。
一方、タクシーで空港からホテルまで25ドル程度(日本円換算で約2000円)。
約25キロ程度あるのですが、それで2000円。

回り道をされたり、数名で押し込まれることを考えると、
普通のタクシーの方がお得だったと思います。

逆に日本とフランスのタクシーは非常に高いと感じます。
高いとなかなか一般人は利用出来ず、結果として人々の利用頻度が高くならずに
タクシー1台あたりの売上がそれほど伸びないのではないか、と個人的に思います。

ホテル到着後、チェックインをして、ホテル近くを散歩していて、
ちょっと小腹がすいたので、ビルの中に入りました。

そして3階がレストラン街だというので上がっていくと、
そこには日本のレストランばかりが並んでいました。

って、後でそのビルを調べると、「パルコ」でした・・・。
道理でね・・・。

で、初日の夜はラーメン(って、なんでシンガポールでラーメンやねん!)。
ただ、料金が日本より高いのです。

ラーメン1杯が1000円強、ビール小びん1本700円といった感じです。

ラーメン店の隣には、日本のとんかつ店「さぼてん」があったのですが、
さぼてんのとんかつも非常に高かったです。

シンガポールの物価は、ひょっとしたら現在の日本よりもかなり高いのかもしれませんね。
なんてったって、国民一人あたりの所得は、日本が277万円に対し、
シンガポールは446万円ですから(2010年 WHOのデータより)。

所得と比較して、タクシーは日本よりもはるかに安いゆえに利用しやすく、
おそらく誰もが気軽に利用するのでしょうね。

そして食品は、所得の差がそのまま出ている感じでしょうか?

ただ観光地を回るよりも、こうした現地を知ることの方が全然楽しいですね。
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【第854回】 信頼する方からのおススメ

2013年05月03日 | 住宅コンサルタントとして
今日からお休みをいただいております。
今回、私たち(といっても、私と家内だけですが・・・。子どもたちはもう、一緒に来てくれません)が
ゴールデンウィークを過ごすのは、シンガポールです。

「なぜシンガポールなの?」と思われる方も多いかもしれません。

実は、毎年旅行の行き先を決める上で、自分の中で決めていることがあるのです。

それは、「信頼する方がオススメされるエリアには、必ず行く」ということです。

人工的で味気が無いとシンガポールのことをおっしゃる方がいる一方で、
政権支持率が驚異的な高さで、戦略的に都市をつくり、
海外からたくさんのお金をあつめる制度をつくっているシンガポール。

「ここは是非、一度見ておいた方がいいですよ!」

と尊敬するクライアント様の社長から薦めていただいたので、今回選んだのです。

旅先にしても、本にしてもそうですが、私はいつも大切な方から薦められたのは何かの縁、
と思うようにしていて、それは言わば運命のようなもので、
可能な限り、薦めていただいたものを体験するようにしています。

そうしたおかげで、自分の仕事や人生に対する考え方や行動がかなり昔と変わったと思っています。
自分の考えの延長だけでは、やはり限界があると思うのです。
積極的にいろんな方の教えを受け入れ、変えるべき部分はドンドン変えていく。
ただ、何でも受け入れていては消化できないので、
信頼・尊敬する方に限定して、いろんなことを吸収させていただくことにしています。

今回の旅でも、いろんなことを発見したいと思っています。
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【第853回】 「合わない病」が人をダメにする

2013年05月02日 | 住宅コンサルタントとして
先日見た、カンブリア宮殿の続き。

花まる学習会を卒業して大学生となり、就活を控えた元生徒さんたちに、
代表の高濱氏が講演しているシーンがありました。

その講演が、これまた非常にインパクトが強かったのです。

高濱氏は、講演の中で以下のような内容を元生徒さんにお伝えされていました。

あの上司と合わない。
あの会社と合わない。
今の仕事と合わない。

ちょっと気に入らないことがあったり、自分がやりたいことと合わないことがあると、
簡単に合わないと決めてしまう・・・。

本当は、自分がさまざまなモノに対して合わせていかなくてはならないのに、
自分とちょっと合わないだけで切り捨ててしまう病を「合わない病」といいます。

でも、そんな自分を受け入れてくれる社会など、どこにもないのです。
自分に合った上司や会社、仕事などは、ある訳が無いのです。
自分がそこにいって、良くするしかないのに・・・。

そんな合わない病になってしまった人の行き着く先はどこかというと、
最終的に自分と社会を断絶した、ひきこもりしかない、とのことなのです。

こういう現実を自分の子どもにも伝えていかないと・・・。

そう思った私は、DVDを巻き戻し、子どもや家内を全員集めて、
再度、このシーンを家族全員で見ました。

自分に合ったものを待つのではなく、自分が合わせていく。
その中で認めていただけるだけの実績を出せば、自分の意見に耳を傾けてもらえる。
簡単に合わないから、ということで切り捨てるのはNGだ、ということを子どもたちも理解したと思います。

就職して、数か月で辞めてしまう学生さんを結構目にしますが、
合わない病を是非、克服していただけるといいのになぁ、と思いました。
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