さて、バルト3国旅行記の続きです。
1リトアニア・ヴィリニュスへ 2ヴィリニュス夕暮れ散歩
3杉原千畝公園・ケルナヴェの丘 4トラカイ城・昼食
5聖ペテロパウロ教会・三つの十字架の丘 6ヴィリニュス旧市街地観光1
7ヴィリニュス旧市街地観光2 8ヴィリニュス旧市街フリータイム1
9ヴィリニュス旧市街フリータイム2 10杉原千畝旧日本領事館
11カウナス観光1 12カウナス観光2 13シャウレイ~ラトビア
14ラトビア・リガ市内ホテル 15リガ1ユーゲントシュティール建築
16リガ2聖ペテロ教会・市庁舎広場 17リガ3ドゥァマ広場スェーデンの門
18リガ4リーブ広場・中央市場 19ルンダーレ宮殿 20ルンダーレ庭園
21ラトビア伝統料理レストラン 22朝の旧市街地散歩
23ガウヤ国立公園トゥライダ城 24グートゥマニャ洞穴・スィグルダ城跡
25ラトビア~エストニア・バースディーパーティー
26エストニア・タリン・カドリオルク公園 27タリン・アレクサンドルネフスキー聖堂
28タリン・展望台 29タリン・展望台~ラエコヤ広場
30タリン・ラエコヤ広場~カタリーナの小道 31タリン旧市街地観光
32 タリン・昼食フリータイム1 33タリン旧市街・フリータイム2
34 タリン旧市街・フリータイム3 35 タリン旧市街・フリータイム4
36タリン~フィンランドヘルシンキ・マーケット広場 37ヘルシンキ・市内観光
38ヘルシンキ市内観光フリータイム1 39ヘルシンキ市内観光フリータイム2
40バルト3国ヘルシンキ~関空・お土産と人々 バルト3国を旅して
バルト3国19 ラトビア・ルンダーレ宮殿
の続きです。
4月30日(土)
ルンダーレ宮殿見学の後は、宮殿庭園の散策です。
でも、その前に、アンナ皇帝とビロン公のお話を少し。
皇帝アンナ帝とビロン公
ルンダーレ宮殿は、
ロシアの女帝アンナに愛され、
貧しい貴族からクールラント大公まで昇りつめたビロン公のため
夏の宮殿として、1736年に建築が始まったものだ
というお話はしましたが、
ロマノフ朝第4代のロシア皇帝アンナ帝と
その愛人のクールラント大公ビロン公って、
どんな人。。?って気になりませんか
ルンダーレ宮殿のピンクの間に
お二人の肖像画もありましたのでご紹介しますね。
こちらが、お二人の肖像画です。
皇帝アンナ帝 クールラント大公ビロン公
皇帝アンナさんはふくよか、ビロン公も恰幅がいいですよね。
元々政治に関心がなかった皇帝アンナは
クールラント時代からの寵臣ビロン達に政治を任せていました。
ビロン公は、皇帝アンナから莫大な財産と地位を与えられ
大きな力を持っていきますが、
その一方、ハンサムでご機嫌取りがうまく、
お金に固執し、誠実さに欠ける(と言われているそうです)
ビロン公は、人々からの妬みや恨みもかっていたようです。
アンナは治世中、軍隊の支持を受けるピョートル大帝の
娘エリザヴェータに帝位を奪われるのではないかという
脅威を抱いていました。
それで、1740年8月、自分の血筋を継いだ姪の
アンナ・レオポルドヴナに長男イヴァンが生まれると、
彼を後継者イヴァン6世に選び、
エリザヴェータにも忠誠を誓わせました。
ビロン公の失脚
ところが、皇帝アンナはそのわずか2か月後、
ルンダーレ城の建設に着工して5年後の1740年10月に
47歳の若さで病気によりこの世を去ってしまいます。
アンナの死後、アンナの意思を受け継いだビロン公が
イヴァンの摂政となって政治を行おうとしますが、
色々な人に恨みを持たれていたビロン公、
エリザヴェータによって、すぐに失脚させられ(忠誠を誓ったのにね。)
莫大な財産は全て没収、シベリアに流刑、
イヴァン6世も廃位されてしまうのです。
その後22年も経ってやっと、ビロン公は宮廷に呼び戻され、
1763年、クールラント公に復帰したという事は
前の記事に書いたとおりですよ。
でも。。政治的なクーデターは、どの国でもどの時代にも
簡単に起こってしまうものなんですね。。
日本でも同じようなことは何回もおこっていますよね。
今の大河ドラマ真田丸だって。。
豊臣秀吉があれだけ必死に自分の血筋を残そうとしたのに
世は、徳川時代へと変わってしまった。。
歴史とは、そういう事の積み重ねなのかもしれませんね。
ルンダーレ宮殿庭園散策
さて、話は長くなってしまいましたが、
ルンダーレ宮殿の庭園散策へ出発です。
あとひと月来るのが遅かったら、薔薇が綺麗に咲いているらしいのですが、
まだ、薔薇のシーズンではなく残念です。
元ラトビアの民謡100万本の薔薇の花のような
素晴らしい薔薇のお庭になるんですって。。
でも、まだ働いている私達にとって、
ベストシーズンで海外旅行に来ることは、とっても難しい。
いつか、二人ともリタイアしたら、ベストタイミングの旅行を
してみたいです。
でも、赤土と緑による幾何学模様、
その向こうに見えるクリーム色のルンダーレ宮殿、素敵ですよね~。
空の青さも一緒になって、その美しさを惹きたてています。
こういう綺麗な景色を見ると、大きく深呼吸したくなります。
ほんとにいい気持ち。
パリ郊外のベルサイユ宮殿に似た庭園と言われるルンダーレ宮殿。
ウィーンのシェーンブルン宮殿とその庭園にも似ていますよ。
ベンチに座ってほっこりしていると、時間を忘れてしまいそう。。
もっと、もっと、ここでのんびりしたいな~。。
けど、ツァーの時間は待ってくれないのです。。
ルンダーレ宮殿にさよなら
門を出てルンダーレ宮殿にさよなら。
ルンダーレ宮殿を後に歩いていきます。
ベルサイユ宮殿やシェーンブルン宮殿と違って
のどかなのどかな景色の中にぽつんとあるラトビアのルンダーレ宮殿、
でも、宮殿内の豪華さは負けてない様に思いました。
猫ちゃんとお土産やさん
ツァーバスの待つ場所に向かって、皆でゆっくり歩いていきます。
途中、お土産屋さんの前で、可愛い猫ちゃん発見。
観光客の方に抱かれて気持ちよさそうです。
バスに乗る前に、少しだけお土産タイムが。。
大急ぎでお土産を買って、バスに飛び乗りました。
さぁ、次はリガの街へ戻って夕ご飯。
民族音楽とショーも付いているそうですよ。
バルト3国21 ラトビア・ラトビア伝統料理レストランへ続きます。
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