コロナ感染が世界的に広がり行けなくなった海外旅行。
2024年9月、5年ぶりにギリシャ・ミコノス島・サントリーニ島へ
行ってきました。
今頃書いている旅行記ですが、今回の37と次の38で終わりです。
あと、もうちょっと頑張ろう~。😄👍
そして、もうちょっとお付き合い下さいね。😊
ギリシャへの旅36 パルテノン神殿 - 京のたんぽぽ日記の続きです。
2024年9月27日
パルテノン神殿の後買い物ツアー
パルテノン神殿を後にして、
次はこの旅唯一の買い物ツアーへバスで出かけました。🚐
ツアー旅行によっては、たくさんあるという買い物のお店の紹介。
この旅は全然ありませんでしたが、最後だけ一軒かな。
アテネの街をバスの中から覗き見しながら写真を撮っています。📷

お土産屋さん
連れてきてもらったのは色々な民芸品などが並ぶお土産屋さん。
アクセサリーも売っていて、新婚さん何組かは店員さんにつかまっています。😅
私達はつかまらない様にそっと民芸お土産コーナーへ。
でも、こういう時に買ったアクセサリーって
あの時あそこで。。って懐かしい思い出にはなるんですよね。😊
でも、あんまりつけたりはしないのですが。。

私は、ギリシャっぽい小物を買いました。⬆️
なんか、可愛い~と思って買った小さな陶器のポットは、
このあと新アクロポリス博物館で見た遺跡のポットに似ていてびっくり。
知らないで買ったのですが、いい買い物ができました。👌
パナティナイコ・スタジアム
次にやってきたのはパナティナイコ・スタジアム。⬇️
奥行き204m、幅33m、収容人数は68,000人という大規模な競技場です。
元々は、紀元前331年にパンアエナイア祭り競技会のために建設され、
紀元前2世紀頃に、大富豪ヘロデス・アティコスが、
白亜の大理石の観客席を寄贈したのだそう。

でも、その競技場も観客席も長い間土中に埋もれていたのですが、
大富豪のゲオルギオス・アヴェロフらにより
1869年から発掘作業が始まり再建、
1896年には第一回近代オリンピック大会が開かれたのだそうです。
下の写真は、ゲオルギオス・アヴェロフ像。⬇️

2004年8月、アテネ五輪女子マラソンで金メダルをとった
野口みずきさんがゴールテープを切ったのもこのスタジアムなのですよ。
あ。。誰かさんも、マラソンのゴールを切っている?😄⬆️
バスでめぐるアテネの街
バスに乗ってアテネの街の有名観光地点を周ります。🚐

昨日歩いたパドリアヌス門⬆️と広場で衛兵交代が行われていた国会議事堂。⬆️
国立図書館⬇️に続いてアテネ大学⬇️その奥にリカヴィトスの丘が見えています。

こちらは国立歴史博物館⬆️。
馬に乗ったギリシャ独立戦争の英雄コロコトロニスの銅像が建っています。
この博物館には、ギリシャ独立までの長い
ギリシャの苦しみの歴史が詰まっているそうです。💦
シンタグマ広場を見て、その先でバスを降りました。
新アクロポリス博物館
バスを降りて歩いて新アクロポリス博物館へ向かいます。
地下鉄の「アクロポリ駅 (Acropolis)」が最寄駅です。

新アクロポリス博物館⬇️は、アテネのアクロポリスの丘から発掘した
文化財を、収蔵・展示している考古博物館です。
以前は、旧アクロポリス博物館に収蔵していたそうですが、

旧アクロポリス博物館は、アクロポリスの丘の斜面に建てた
ということもあり小さく不安定、
2009年、近代的な新アクロポリス博物館が誕生したのです。❗
当初の計画では2004年のアテネオリンピックにまでに
オープンという事でしたが、住民の立ち退き、景観問題などのため
大幅に遅れ2009年になったそう。
やっぱりどこでも住民の反対運動はおこるんですね。
新しい物を受け入れるのは不安もあるし勇気がいりますよね。😅
でも、新博物館建設には大英博物館から本物を返還してもらう
という、ギリシャの悲願を達成するという目的もあったそうで。。
これについては、また後で書いてきますね。
新アクロポリス博物館見学
1階の床はところどころ透明のアクリルガラスになっていて、
床の下の古代遺跡が見えるようになっています。⬇️
カフェスペースの下も遺跡、ほんと、どこも遺跡だらけで
さすがギリシャアテネなんですよね。

博物館に入りチケットを貰った後はエレベーターで
まず4階へ行きました。
4階パルテノンギャラリー
パルテノン神殿の復元模型
4階はパルテノン神殿のレリーフ・彫刻を展示する
パルテノンギャラリー。
こちらは4階中央部分の部屋にあるパルテノン神殿の復元模型。⬇️
かつての美しいパルテノン神殿の姿だそうで、
ガイドさんが色々と説明をしてくれます。

パルテノン神殿東側破風の復元模型
こちらは、パルテノン神殿東側破風(側面の三角形の壁面)
の復元模型だそう。⬇️
アテナ女神がゼウス神の頭から誕生した場面を描いているのだそうです。😮❗

アテナ女神はゼウスの頭から完全武装の姿で生まれたとされ、
翼をもつ勝利の女神ニケが冠を持って、
誕生したアテナ女神を祝福しています。
でも。。それを見る可愛い女の子の方が私は気になって。❤️😅
本物のアクロポリス・パルテノン神殿
大きなガラス窓から、さっき行った本物のアクロポリス・パルテノン神殿が
見えてます。わずか300メートル先なんだそう。😄

石板「メトーブ」
パルテノン神殿の上部に取り付けられていた石板「メトーブ」。
長方形の部屋をパルテノン神殿に見立て、
パルテノン神殿を実際に飾っていたレリーフを
神殿と同じ位置に配置して展示しています。すごい展示法ですね~。😊
もちろん損傷があったり抜けている所があるのは分かるけど
茶色の部分と白い部分があるのはなぜ⬇️❓

「エルギン・マーブル」
そこには、パルテノン神殿にあった考古学的価値を持つ彫像群が、
今イギリスの大英博物館に展示されていて、
ギリシア政府がその返還を求めているという
ギリシャ国民の悲願が関係していました。🥲
何十年も英国とギリシャが合意に至らずずっともめている
この事をエルギンマーブルと言うのですが。。💦
ことの発端は、19世紀のはじめの事です。
イギリスのエルギン伯爵が、オスマン帝国の皇帝に直訴して
パルテノン神殿の調査写生型取りをしようとしました。
ところがパルテノン神殿は、長い時の中で、
数え切れない損傷を負っていました。
キリスト教時代にはアテナ像や祭壇後方部の天井が解体され、
オスマン帝国の侵略時にはモスクに変身、
17世紀にはオスマン帝国軍の火薬庫となり爆発で
装飾彫刻の約6割が消失していました。
観光客が大理石の一部を記念品として持ち帰ったことも。。
これを知ったエルギンは貴重な文化財を守るためには、
出来る限りこれらを持ち出すしかないと
当時のギリシア統治者であったオスマン帝国に許可を得て
神殿を飾っていたレリーフや彫刻一式を削り取り
イギリスに移送してしまったのです。
この時に移送された一連の彫像群が、
エルギン伯爵の持ち出した大理石(マーブル)
「エルギンマーブル」と言われているのです。
エルギンは使命感にかられてした事の様ですが、
1802年イギリスに彫刻群を運ぶ途中の船が座礁、
エルギンマーブルは海の底に消えてしまいます。😮
それでも諦めなかったエルギンは、10年の歳月をかけ
自費ですべてを海から引き揚げました。
エルギンは、「エルギン・コレクション」として無料で一般公開、
画家や彫刻家学生などに賞賛されましたが、
同時にエルギンを「略奪者」と非難する人々も多く、
巨額の負債もあり、大英博物館へコレクションを売却したのです。
現在は大英博物館の展示物のハイライトとして、
世界中の人の関心を惹き続けているエルギンマーブルなのです。
パルテノン彫刻
という事で、エルギンマーブルを知った上で
パルテノン彫刻を見ていくと。。
先ほどの茶色の彫刻は本物で、白い部分はイギリスに持っていかれた
部分のレプリカだというガイドさんの説明が良くわかります。
わざとその違いがはっきり分かるように白くした部分は、
イギリスの大英博物館に所蔵されているのですね。
こちらのパルテノン神殿内レリーフの中央には、
椅子に腰かけた神々が姿が彫られています。⬇️
左からポセイドン・アポロン・アルテミス。
でも、その両側のレリーフははがされて持ち帰られて
大英博物館に展示されているのです。
でも、なんかレリーフのはがし方も雑な様な気がしますね。😣

1892年にオスマン帝国から独立したギリシャは、
この彫刻群の返還をイギリスに要請し続けますが、
大英博物館は当時の政権の許可を得て合法的に持ち帰った物
あのまま放置されていれば崩壊に直面していたとして
返還を拒否しています。
私は、一つの彫刻がギリシャ側(茶色)とイギリス側(白)
に分かれているのがなんだか悲しかったです。😥
この新アクロポリス博物館をオープンさせたのも
イギリスからギリシャの文化遺産が戻ってくるのを願い
受け入れる為だったんですね。
2階アルカイックギャラリー
さて、2階には神殿にあった彫刻が多数展示されている
アルカイック・ギャラリーがありますが、
ここは写真撮影禁止なエリア。😣
アテナ女神像もありました。
アテナ女神像(前570年ころ)⬇️

これはネットよりお借りしています。⬆️
2階 エレクテイオン
2階で写真撮影可となったエレクテイオン少女柱。⬇️
アクロポリスの丘のエレクティオン神殿(神殿はすべてレプリカ)の
本物の少女の姿の柱像「カリアティード」です。

古代アテネ黄金期の紀元前421~408年ころの作品だそうです。
本物の少女は6本のうち5本がこの新アクロポリス博物館に、
残る1本は大英博物館に展示されているそうです。

この少女たちは、古代アテネ最大の祭り、
パンアテナイア祭りの美人コンクールの
優勝者たちなのだそう。
実在の人物がモデルさんだったんですね~。😄❗
1階~2階 古代土器・壺
1階から2階に向かう斜面に古代の人々が使った壺などが
展示されています。⬇️

割れてしまっている土器、修復された土器、
私がお土産屋さんで買ったポット、なんかこれと似ているでしょ?⬆️
なんかちょっと嬉しくなってしまいました。😅
さて、ここからはフリータイム。😊
もう少し博物館を見てもいいのだけど。。

私達は、新アクロポリス博物館を出て
買い物をしたり、何か食べたりすることにしました。😄
という事で、いよいよギリシャ旅行記も次が最後です。
🔜ギリシャへの旅38 アテネから関空へ に続きます。
最後までお付き合い頂き
ありがとうございました。
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