14日(火)の本会議初日。
議員提出議案の「小田原市議会個人情報の保護に関する条例」について
岩田泰明議員が質疑。横田英司議員が反対討論を行いました。
岩田議員の質疑
質疑では、①「個人情報の権利利益を保護することを目的とする」。とあるので、本条例の基礎となる個人情報保護について考えを質しました。
再質疑では②匿名加工情報の取り扱いについて、法令に基づく場合には議会はこれを利用できるとしている。しかし法によればこれは必ずしも利用できるようにしなければならないものではない。法令の要件を満たす場合でも利用を不可とすることもできた。しかし本条例はそうなっていないということで、匿名加工情報の取り扱いについての見解を質しました。
再質疑では②匿名加工情報の取り扱いについて、法令に基づく場合には議会はこれを利用できるとしている。しかし法によればこれは必ずしも利用できるようにしなければならないものではない。法令の要件を満たす場合でも利用を不可とすることもできた。しかし本条例はそうなっていないということで、匿名加工情報の取り扱いについての見解を質しました。
質疑に対する答弁
特に注目した②だが、匿名加工情報の取り扱いについては、個人情報保護委員会及び総務省との協議の結果、匿名加工情報を作出及び、第三者に提供することは想定しがたい。議会が当該情報を受け取ると可能性は否定できないとされており、本条例において取り扱いを不可とし、これに係る義務の想定を削除してしまうと、当該情報を収受する場合に適切な対応ができない為、本条例のうち、第16条では匿名加工情報の取り扱いに係る義務を定めているとの答弁でした。
特に注目した②だが、匿名加工情報の取り扱いについては、個人情報保護委員会及び総務省との協議の結果、匿名加工情報を作出及び、第三者に提供することは想定しがたい。議会が当該情報を受け取ると可能性は否定できないとされており、本条例において取り扱いを不可とし、これに係る義務の想定を削除してしまうと、当該情報を収受する場合に適切な対応ができない為、本条例のうち、第16条では匿名加工情報の取り扱いに係る義務を定めているとの答弁でした。
横田議員の反対討論
討論では、まず日本共産党は、議会として個人情報保護の条例を定めることについては賛成する。憲法13条で保障されるプライバシー権や自己情報コントロール権は、個人の尊厳を守るために重要であり、個人情報保護条例はそれらの権利を守るために定めなければならない。しかし、市民の個人情報を本当に守れるものになっているのか、懸念がある。
匿名加工情報のことだが、第16条には、匿名加工情報を個人情報に係る本人を識別するために他の情報と照合してはならないとの趣旨が書かれているが、悪意の利用者は照合して元の個人情報として復元することは可能。
匿名加工情報の適切な管理のために必要な措置を講じても、データ漏えいの可能性はある。そもそも個人情報を取得し目的以外に、利用・提供する必要はない。従って匿名加工情報の取り扱いは必要ではない。取り扱いの禁止規定こそ必要と述べ、反対討論と致しました。
結果、本条例議案には日本共産党の3名の議員のみが反対を表明。賛成多数で可決となりました。
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