りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

介護保険、心配だらけです。

2009年07月17日 | なんたって住民福祉

 介護保険となって10年、今その保険制度はどうなっているのか。先日会派では介護保険を担当する職員から聞き取りを行って、改めて現状について再認識をしたのでした。

 気になっていた要介護認定制度では、この4月から「新方式」に変わっているので、まずはその辺りを聞きました。すると特に目立った変化は感じられなかったのですが、認定の更新が一ヶ月に500人、年間6000人あるということで、認定1つとってみても、受ける側もその実務をする側もなかなか大変なことだと思うのでした。

 小田原市では要介護認定を受ける際に一次判定で出された判定結果の後、二次判定で、4割近い人が判定結果に変化があるということでした。いずれにしてもこの判定結果によって要支援なのか、要介護いくつなのかが決まるので、最初の要介護認定が後にも先にも非常に重要になっていることだけは確かだと思ったのです。 

 聞き取りをすることで分かったことの中に、一次判定で行う調査項目が82項目あったのに74項目に減っているということです。これは国の方で行った高齢者の実態調査によるものだということでしたが、なぜ項目が減ったのか?!ここに疑問を持ちました。

 どのような調査項目が減ったのかと言えば、「火の始末」ができるかできないかといったことなど、認知症に関する項目で、これが全部削除となったことです。この調査項目によって認定調査員が調査をしますが、こんなに大幅に減らして、しかも具体性に欠けてて、これでいいのだろうかと思いました。

 具体性に欠ける調査では調査しずらいのではないかと思うのと、これでは何より認知症があるのかないのか、どのくらい進んでしまっているのかなど肝心なことが判断できないだろうと思ったのです。しかしこの調査結果はコンピューターにかけられます。第一次判定結果がそれによって出されます。

 ここで、国会において、日本共産党の小池晃参院議員が厚労省の内部文書を示して、「要介護度を低くして給付を抑制するねらいは明白だ」と指摘したことを思い出しました。要介護制度の新方式とは、要介護度を低くする可能性がある・・・。これはとんでもないことだと思ったのです。

 批判された厚労省は介護の状態が変わらないのに認定が低くなった場合、これまで通りにするなどという経過措置??を設けました。

 介護保険、こんなことでいいのだろうか!介護とは日々大変な日常です。安心できる制度にしていくために、引き続き頑張っていかなくてはとつくづく思います。

 この4日間、兄のところから母が来ていました。母の要介護度は3です。日頃兄夫婦が介護をしてくれていますが、その大変さが身にしみて分かります。母をどう見守っていったらよいのか、私たちに次なる段階が求められてきていることを実感しています。介護は家族にとってみると日々たたかいですね。

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