ホール、ホールといって久しくなるが、ホールを実現しなくてはホールは遠のいていくばかり・・・。
先日の9月16日に市民会館小ホールにてホールに関する公開プレゼンテーションがあり、その後市民ホール整備事業公募型プロポーザル1次査があった。プレゼンには4者参加しどんなホールを造ろうとしているのかコンセプトについて説明がありました。
そして、19日に1次審査で選ばれた3者が発表となったが、どれが小田原にふさわしいのか、パッと見はどれもパット来るものがなかった。まぁ今後じっくり検証して行かなければならないが、ここまできたら納得がいくものを実現しなければ、何のためにこれまで時間やお金をかけてきたのか分からなくなるというもの。いいホールを造ろうではありませんかと市長に言いたいです。
そこで、今開かれている9月定例会一般質問でもホールに関して質問してまいりました。
市長はデザインビルドという方法でホールを造ろうとしています。要求水準書は発注者が求める要求水準に対して、最低限その通りにしなければならない義務が課せられているもの。しかし、その重要な要求水準書が途中いかようにも変更できる内容になっているので、これで要求水準書と言えるのかと考えるところがあり、根本的にそこに問題があると考えるのです。
芸術文化創造センターの実施設計(略・実施設計)を参考にしたという、残響音。これ1つとってみてもどう参考にしたのかとっても疑問があるのです。実施設計では音響反射板設置時の目標値は、残響時間1・7~2・0秒。設置していないときは、1・2~1・5秒。今回は音響反射板設置時が1・6以上、設置していない時は1・0~1・5秒以内となっています。
残響音は室内の容積が増えれば長くなると言われていますが、実施設計の時の数値と違うということに、これで生音の良い音を客席に届けることができるのかどうか、よくよく調査していかなければならないと思っています。
実施設計の良音の確保は優れていましたので、参考にしてと言うのであれば優れた点はそっくりそのまま取り入ればよかったのにと思うわけです。
ホールは音が命ですから。
そこでホールに関する一般質問の第一の質問は、これで質の良い音の確保やホールはできるのか懸念があるが、どのように考えるか伺う。
第二の質問は、デザインビルドの問題点をどのように払拭できると考えているのか改めて伺うということでした。
デザインビルの最大の問題点は、設計者の視点や発注者におけるチェック機能が働きにくく、施行者視点にかたよった設計となる可能性があるということです。これは執行部も認めています。
ぜひ小田原にふさわしい、そして、質の良いホールを造って行かなければならないとこの質問を通してさらに感じました。