りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

生活支援課ジャンパー問題の本質について、しっかり考えていきたい

2017年01月31日 | なんたって住民福祉

 検査でインフルエンザではなかったけど、何十年ぶり??に高熱が出て先週1週間は調子が出ない日々でした。その間にもいろいろなことがありました。

 1月17日のテレビ報道により生活支援課職員によるジャンパー問題が発覚したわけですが、この件については翌18日に担当課からの聞き取りを行い、23日に市長に緊急の申入れを行ってきました。報道があって初めてジャンパーの存在を知ることになりましたが、なぜこの10年間分からなかったのか、このことも含めてこれまでを検証して行かなければならないと考えています。

 申入れは、生活保護受給者の支援を担当する市職員が、「保護なめんなよ」「不正受給はクズだ」などの趣旨をプリントしたジャンパ―を着て、相談業務や世帯訪問していたことが分かった。このことは市民に威圧感を与え、生活保護受給者・申請者の人たちの正当な権利を抑えるものになりかねない。憲法の基本的人権や個人の尊厳、生存権を脅かすものとして、ただちにその是正を求める必要があると判断し、以下申し入れるといった中身です。

 1つは憲法・地方自治法では市民の基本的人権、生存権を明記し、健康と福祉の増進が地方自治体の本旨としている。市は憲法を順守した生活保護行政を行うこと、市として今回のジャンパー等に関わる事態を十分に調査し、市民に公表、検証を行うこと。

 2つは、生活保護受給者・申請者に温かく丁寧に対応ができるよう、職員の労働条件改善のためにも、不足しているケースワーカー4名の増員を直ちにすること。

 3つに、再発防止策を策定し市民に公開すること。

 4つに貧困と格差が広がる中、市は生活保護の受給もれを防ぐことに力を尽くすこと。

 5つに憲法と地方自治法に基づく職員の研修を十分に行うこと。

 市長からはおおむね賛同するコメントがありました。

 この問題についてはとにかく最後のセーフティーネットとして窓口に必死に訪れる市民に、これまでどのように対応してきたのか、本市の生活保護行政の実態について改めて検証して行きたいと思っています。この間私どもにもこの件についてのメールや電話が相次いであリました。その中に、「これまで保護受給者の方は自分自身に制裁を与えてきた。なのにまた制裁を受けなければならないのか」と言われた方がいて、その言葉が強く残っています。そうだな~って思う。

 

コメント (2)
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