りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

原発はゼロに、自然エネルギーに転換をしよう

2011年07月06日 | どの子もかがやくように

 福島第一原発事故は一向に収束のめどが立っていない。事態は良い兆しも感じられず、この先どうなってしまうのだろうかと、非常に大きな不安が国内外にうずまいていると思う。原子力は底知れない破壊力があることは、世界で唯一原爆を投下された日本にとっては、何処の国よりも、誰よりも分かっていたと思うのに、よくも重大事故が起きた場合の対処ができないこのような状態で、原発を推進してきたかと思い、はなはだ残念でなりません。

 原子力を平和利用として取り入れることは悪いことではないと思っている。でもそれはあくまでも安全性が確保できての話で、今の技術では無理で、そこがいかにまだまだ未熟であったかを今回いやというほど思い知らされたわけです。1979年のスリーマイル島の原発事故、1986年のチェルノブイリ原発事故は、ひとたび重大事故が起きたならば、どんなにか恐ろしい結果を招いてしまうのかを、全世界に警告し、原発推進国はそのことを教訓としなければならなかったと思います。

 でも、1988年に国際原子力機関(IAEA)が過酷事故対策をとることを各国に勧告していたのにもかかわらず、日本はその対策をとってこなかった。そればかりか、原子力発電の「推進機関」と「規制機関」の分離をせずに推進してきたという、国際条約違反を続けてきた。だから今回こんなことになってしまったのだと思います。

 そこには、安全性を無視した、危険な考え方が根強くあったと思うのですが、なぜ安全性が確保できていないのに、原発をいくつも(54基)つくってしまい、これからも造ろうとしていたのか、ここが一番納得がいかない。なんだか、私には人の健康・命よりも企業の利益優先の方が第一に大切にされてきたように思えてならないのです。

 折りしも電力不足が叫ばれていますが、昨年同様にこの夏の暑さはもうすでにたまらないものがあります。熱中症で多くの方が病院に運ばれているのを報道で知って、高齢者や病気等で体力の弱い方たちのことがとっても心配な夏です。きのも行き交う方がフーフー言って通り過ぎていくのを見て、思わず「大丈夫ですか?」と声をかけてしまいましたが、がまんが健康・命にさしさわりがないようにしなければならないと強く感じます。

 そこで思うのは、本当に電力不足になるのか?ということです。日本の総電力消費がピーク時の6年前から減少しているといわれていますが、2007年のリーマン・ショック以降だということで、経済の低迷が要因になっていると思う。資源エネルギー庁の統計では、平成21年度(2009年度)の最終エネルギー消費は減少しているが、それ以前から減少しているのが見て取れる。それに54基ある原発の内、事故や点検中で19基だけしか動いていないので、原子力そのものもたいして活躍していない。だから他の火力発電等と合わせれば電力は足りるのではないか?なんてことを思うのです。

 それに原子力に頼らなくてもやっていけるのではないかと思うことです。そんな意味で、電力不足の大宣伝もどこか納得がいかないのです。この際原発ゼロを目指して、自然エネルギーを取り入れるべきだと思います。

 目的地まで行くのに、小田原城址公園の中を歩きました。緑が気温を1度は下げていると感じました。花菖蒲の後の土を整備している姿が見られました。暑いのにごくろうさまです。  あっそうそうハスはまだ蕾みです。

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