りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

高校・大学の学費無償化は世界の流れ

2010年04月18日 | どの子もかがやくように

 土曜日は演説会でした。市民会館小ホールは大入り満員で外の寒さとはうって変わって、次々お話しされる田村とも子さん、はたの君枝さん、宮本岳志さんのお話しに熱気あふれて会場内は春らんまんとでもいったようなあたたかさに包まれました。

 メインの宮本岳志衆院議員のお話しは文部科学委員会にご自身が所属していることもあって、教育問題に大きくスポットが当たりました。高校の授業料無償化については衆院では共産・民主・公明の三派共同修正法案を提出し可決に。参院の委員会では川端文部科学大臣側に一緒にすわり、つまり答弁側に回ったことなど。リアルな国会でのやりとりについて触れられました。修正法案は3年後の見直しを入れたもの。私学に通う子どもたちなどとの教育格差が生じないために最後まで徹底した充実をめざすものでした。

 お話は高校と大学の学費を段階的に無償化することを定めた国際人権規約のA規約・第13条にも触れられ、条約加盟国160ヵ国中、日本はまだ留保していることについて批判。日本は79年にこの条約に加わりながら留保。すなわち現状のままにとどまっていて実際にやろうとしていない。留保撤回は81年に参院の代表質問で、当時日本共産党の委員長だった宮本賢治さんが質問し、その後繰り返し求めてきたということが分かるのでした。

 「日本はこどもの教育にお金をかけようとしない。ようやらん」といって宮本さんは語気を強めましたが、教育費にどのくらいかけているのかその指標となるのがGDP比。その指標でも日本はOECD経済開発機構で最低レベル。さきほどの「留保」という問題では日本ともう一カ国マダガスカルという国があるがマダガスカルはGDPが125位。2位を誇る日本とは比べようがなく、とにかく教育にいかにお金をかけようとしていないのかが宮本さんのひじょうに分かりやすいお話でよーく分かり、ことごとく日本の教育はダメだなこれでは子どもたちがかわいそうだと思ったのでした。

 高校の無償化はあと260億円で私学に通っている子どものいる年収500万以下の家庭が救われるとのこと。教育に公立も私学もない。全ての子どもたちが豊かな教育を受ける権利があるということが会場にいた誰にでも本当によくわかるのでした。それと260億円なら政党助成金の320億円がある。これを使えばいいと指摘されたがこれもその通りだと思う。こういう予算をなぜ仕分けしないのか。本当にどこかおかしいぞ、今の政治。

 お話は関西ご出身の宮本さんだけに終始関西弁でしたが、その関西弁がとてもよくて、豪快さとあたたかさが十分伝わってきて、笑いあり涙ありの会場となりました。帰りがけ、参加された方たちも元気いっぱいでした。
 演説会終了後、別会場に設定されていた若い方たちとの交流会に向かいました。ここでのテーマは仕事・子育て、将来の夢など。いろいろ語られる中で、市政への要望も出され、有意義でした。



(左から原田・関野市議、宮本衆院議員、はたの参院神奈川選挙区予定候補、田中) 

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