りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

国保は「命綱」

2009年10月22日 | なんたって住民福祉

 国民健康保険料について、息子さんが失業してしまって収入がゼロなのに、保険料が高すぎるという質問が寄せられました。電話の向こうではかなり怒っていらっしゃったので、できるだけ詳しく事情を聞き、わかりやすい説明をと思い、必要なことをお話させていただきました。

 お話を伺っていて思ったことは、息子さんの思いもよらぬ失業によって、先々の不安が「保険料が高すぎる」ということにどんどん気持ちが膨らんでいったようにも思いました。保険料がどのように決まるのか、失業など暮らしが極端に大変になったときの対応はどうすればよいのかなど。一定分かっていただいて、窓口に行き相談をするようにお勧めしました。

 現在小田原市では5万9千人、市民の約30%の人が国保に加入している。国保は健康や命を守る上でかけがえのないもので、「命綱」だとよく言われるが、本当にその通りだと思う。国保に加入しているからこそ安心して医療機関にかかることができるのだと思うのです。

 ただ決算特別委員会で指摘したように、小田原市の保険料はまだまだ高すぎるのが難点で、加入者の全員が少しでも納めやすいように保険料の引き下げを検討すべきだと思っています。

 保険料の引き下げを行うには一般会計からの繰り入れ金を増やす以外には引き下げようがないが、繰入金が県内19市中19位(平成20年度決算ベース)というのでは、あまりにも少なすぎると思うばかりで、
滞納や短期証の発行増につながらなければよいがと懸念するのです。

 厚生労働省の2008年10月の調査によって、健康保険証を持たない中学生以下の児童が3万3千人いることが分かり、大きな問題となったが、そもそも1984年に49・8%あった市町村への国庫負担金を34・5%に削ったことが、国保料値上げの要因などにつながっていると思うので、国庫負担金を元に戻させる地方からの声をもっと大きくしていかなければならないと思うのです。

 地方分権とは必要な財政確保があって成り立つ話で、必要な財源を地方に回さないで何で地方分権なのか。都合のよい時だけに使うために地方分権が存在するのではないとこんな時に言いたくなるのです。

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