りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

9月議会を振り返って

2009年10月15日 | *市*議*会*

 10月7日で9月議会が終わりました。37日間の長丁場でした。今回は会派を代表し、決算委員として平成20年度決算を担当しました。それで最終日の決算委員長報告に討論を行いましたので、以下その要旨を載せます。

 1、市の財政について
  平成20年度決算ベースで借金の返済に当たる公債費は141億4千352万1千479円。借金に当たる地方債残高等は1449億7千8百36万8千円で市民一人当たりにすると約70万円の借金となっている。これは前市長の肥大化した計画に私共会派が見直し・中止を求めてきた小田原駅東西自由連絡通路などの大型公共事業最優先の市政が、市財政全般に重くのしかかっているものと改めて明確になった。
 
 2、お城通り再開発事業について
 委託料について二つ支出されていたが、共通して、合計金額に見合っているのかどうか疑問となった。説明では一定理解できたが今後はより明確にできることを求める。
 
3、再開発事業、市民ホールについて
 この二つの事業に関する前市長の計画には平成20年度予算で、再開発事業は白紙に戻し、ホールは見直すべきという立場から反対してきた経緯がある。したがって、決算の認定に際してもその経緯から同様の立場であることを表明する。
 また、加藤市長の下、再開発事業、市民ホールは市民の願いにかなった実現に向けて努力されてきていることを評価する。経済・財政状況をにらみけして無理のない計画推進となることを求める。

 3、国際医療福祉大学補助金について
  
補助金は1回の支出が5000万円。合計3億円という高額なもの。当初からこの補助金の根拠は納得できるものではない。交付要綱に沿いしっかりとした検証を今後も求める。

 4、小児医療費助成制度について
 
県が就学前までの助成を行うことになった。県からの補助金は今後通年増えることになる。すべての子どもたちに等しくその発達と成長を願い制度は創設された。対象年齢の拡大を視野に入れ、所得制限の撤廃をすべきではないか。

 5、学校管理費における工事請負費について
  校舎リニューアル、校舎等耐震補強など小中学校の要望に順次応えられてきていると評価する。早川小学校の木のぬくもりのする校舎には現地査察に行き感動した。残された要望に1つ1つに応えられるよう求める。

 6、生活保護総務費について
 
ずっと以前から指摘のある被保護世帯に見合ったケースワーカーの増員をすべきではないか。

 7、国民健康保険事業特別会計について
 
一般会計からの繰入金は県内19市中19番目という最悪の低さにある。高すぎる保険料を引き下げるために一般会計からの繰入金を増やすべきではないか。

 8、下水道事業特別会計について
 
下水道使用料に占める下水道事業の建設に要した資本費・市債の元利償還金の割合が高ければ高いほど使用料に跳ね返ることが分かり、下水道使用料の大幅な値上げとならないよう努力することを求める。

 というようなことで、意見を述べつつ、他の競輪事業特別会計は理念上反対を。宿泊等施設事業特別会計(旧スパウザ)はホテル事業を行政が行うべきでないなど反対してきた経緯から、後期高齢者医療事業特別会計は当初から高齢者の大きな負担になると反対してきたことを表明しました。

 以上13会計ある内一般会計など5会計に反対。8会計には賛成。でも一括採決なので、反対討論となりました。 

コメント
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