きのうから国会が始まっています。400万人、10人に1人がワーキングプアといわれる日本社会の厳しい現実に、国民の暮らしや福祉をどう守るのかは最も大切なところ。今度の国会ではそこを焦点に徹底的に議論してほしいと思っています。
でもきょうの安倍首相の施政方針演説はどうでしょうか。貧困と格差がこれほどまでに大問題となっているのに、本質的なところには踏み込もうとしていない。さらに問題が大きくなってしまうのではないかと思うことばかり目立ちました。
雇用に関する「再チャレンジ支援」とは何?地方や女性の雇用などに支援するということみたいだけど、ワーキングプア解決に至るまでにはほど遠いものを感じます。なぜ抜本的な対策をとらないのか。残念です。
低賃金の非正規雇用で大企業が大もうけしているのに、その大企業に「原価償却制度の抜本的見直し」をする法人税減税対策を新たにするという(6千億円の減税となる)。なぜこうなるのか。がっかり。。。理解に苦しむとはこのことをいい、政治の軸足は厳しい生活を余儀なくされている国民ひとり々の側に当然あるべきではないかと思うのです。こんなことでは格差は広がるばかりです。