川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

鳩山由紀夫元首相の引退

2012-11-22 00:17:07 | 日記
                  (東黒部の桜まつりで襟裳岬を歌う鳩山氏)

 民主党の元首相の鳩山由紀夫氏が引退に追い込まれた。民主党の方針にもついていけず、当選も危ぶまれる中での引退は、「潔い引き際」とはいかないが、いい辞めどきだろう。

 国民の圧倒的支持を受けての政権奪取、そして初代首相に就任したが、その能力はあまりにもお粗末だった。民主党が国民の期待を裏切った大きな要因に鳩山-小沢ラインがあった。マニフェストに書いてない消費税の引き上げを決めた野田総理にも批判はあるが、彼の場合は筋金入りのブレない政治家である。この消費税の引き上げの是非は、後の世が判断するだろうが、鳩山氏の場合は、できもしないことを平気で連発し、民主党の支持率の低下に拍車をかけた。総理を辞めたからもフラフラしていて党の執行部の足を引っ張った。
 鳩山氏は総理を辞めたときに、いったん引退を口にして、後に取り消した。自分の出処進退の様な大事なことさえ、コロコロ変わるようでは政治家としての資質が問われる。

 鳩山氏は平成21年4月5日、野党時代の民主党の幹事長時代に、伊勢の帰りに松阪市東黒部町の「東黒部桜まつり」にサプライズ的に寄ったことがあった。祭りも終わりに近づいていたが、市民から熱烈な歓迎を受け握手攻めにあった。仮設舞台に上がって挨拶のあと、森進一の「襟裳岬」を歌い、地元の人たちから差し出された貝汁をおいしそうに食べ、親しみやすさと大いなる存在感を示して、颯爽と次の目的地に向かって行った。その時のかっこいいの彼と首相になってからの彼では、あまりにも大きなギャップを感じる。 
 引退してからには、政治の世界から足を洗って、文化的な仕事をしてはどうかと思う。