川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

何処へ行く鳩山由紀夫

2012-07-07 22:24:10 | 日記
               東黒部町の桜まつりで「襟裳岬」を歌う鳩山氏

 鳩山由紀夫。父は元外務大臣の鳩山威一郎、祖父は朋友の三木武吉らと共に、吉田茂内閣に激しく対抗して首相になった鳩山一郎。母方はブリヂストンなどの企業を持つ事業家であり、まさに名門中の名門である。

 平成21年4月5日、当時野党であった民主党の鳩山由紀夫幹事長が伊勢の帰りに、松阪市東黒部町の中川沿いで行われていた「東黒部さくら祭り」に、サブライズで参加したことがあった。祭りも終わりに近づいていたが、大勢の花見客にもみくちゃにされながら大歓迎を受け、子どもからお年寄りまで握手攻めにあった。
 鳩山幹事長は仮設舞台の上での挨拶のあと、地元の人たちからカラオケを歌ってほしいとの要請を受けて、森進一の「襟裳岬」を歌った。また地元の人たちから差し出された貝汁をおいしそうに召し上がり、短い時間であったが、親しみやすさと大いなる存在感を示して、次の会場に向かって行きました。

 しかし鳩山由紀夫氏は、民主党が政権を取って最初の首相になるや、出来もしないことを連発して、国民の落胆は大きく、民主党の支持率の低下に拍車をかけた。本来は首相を退いてからも党の中での元首相としての役割があろうと思うが、社会保障と税の一体改革に元首相が反対したのには驚いた。誰がどの議案に賛成しようと、反対しようと自由であるが、かつてみんなに支えられて政権運営をした元首相が、現首相が政治生命を懸けて取り組んでいる政策に、反対するのは理解し難い。自民党ではこんなことはないだろう。元首相はそれぞれの役割を果たしている。

 首相経験者が自分の党の政策に反対するしか存在感を示せない鳩山氏に、小沢氏と同じような寂しさ・悲しさを感じる。つかみ所がなく、わけのわからないことから鳩山氏を「宇宙人」と称するが、それは宇宙人に失礼であろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする