松阪市立野町の松尾神社(岡村行通宮司)で10月に行われる御遷宮に先がけ、本殿整備のため御神体を本殿から仮殿に移す仮遷座祭が、9月23日に行われました。この神様をお守りする夜警が23日から2人1組の交代で行われており、私も27日夜から28日の朝にかけて当番が廻ってきました。
松尾神社の本殿は400段の階段を上がった山の頂上にあり、仮殿も同じところにあります。木々の間から街の夜景がきらきらと光っていて、美しい光景です。神様は私たちが夜警のために寝泊まりする部屋のふすま1枚隔てた押入れの中に仮安置されています。普段近づくことができない神様がふすまを隔てて数十㎝隣にいらっしゃるのは、不思議な気持ちです。この夜警は本遷座が行われる前日の10月21日まで続けられます。
部屋に感想文など書くノートがあり、記入しました。
(松尾神社から見る松阪の夜景)
夜空にゆっくりと流れる白い雲
雲間にきらめく星座
風の音、虫の声
我ら今、天空にあり
木立の中に広がる漆黒の闇
その闇の向こうにきらきら光る下界の街の灯り
神様とふすま一枚隔てて住む幸せ
ありがたき哉