6月1日野党から衆院に内閣不信任議決案が提出された。被災地からは「争っている場合か」「被災者同士も助け合っているのに与野党も復興に向けて協力すべきだ」と怒りの声が相次いだと報じられている。
災害が発生した時、この未曽有の大災害に与野党協力してこの難局に立ち向かうということではではなかったのか。今この時期になぜ内閣不信任議決なのだろうか。
不信任議決案を提出するからには可決を目指すもので、時の総理に内閣総辞職か解散総選挙をせまるものである。野党の側から見れば、「総辞職を選んで引き続き民主党でやって下さい」というものでなく、「選挙をして政権を我々に渡せと」いうことを求めるための、内閣不信任議決案の提出ではないのか。ところが自民党の谷垣総裁は、「今の時期に選挙をすべきではないので解散を選ばないように」という。よくわからない。
もう一つわからないのは民主党の小沢グループの動きである。野党が出した内閣不信任議決案に賛成するという。何をやってんだ!、情けない!。民主党のルールにのっとり代表選で菅代表を自分たちで選び、首班指名で菅総理を選んだのではなかったのか。災害復興に向けて野党の協力が得られなくとも、せめて与党だけでも協力ができないのだろうか。
小沢氏のこれまでの政治姿勢をみていると、いつも人から注目されていないと不安なのではないかと思える。今は目立たなくとも政権に協力すべき時ではないのか。それが男気というものではないか。被災地では今無名のボランティアたちが活動しているというのに。
今は政権を担っている一部の政治家しか災害復旧に向けて動いていない気がする。野党からも与党内からも足を引っ張られ、災害復旧が進まないのではないか。みんなが協力すれば、もっと大きな力になるだろうが。今の政治の現状を見ると、被災地の人たちだけでなく、我々国民も泣きたい気がする。