川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

富山市、高岡市行政視察報告

2009-02-07 08:22:55 | 日記
 2月5、6日、松阪市議会中心市街地活性化対策調査特別委員会で富山県富山市と同高岡市の「中心市街地活性化基本計画」事業を行政視察しました。参加者は委員、副議長、事務局の10名です。視察内容を簡単にまとめました。

◆中心市街地活性化事業とは
 今、全国的に中心市街地が衰退してきて、まちなか居住人口の減少、まちなかへの人出の減少、またシャッターを閉める店が多くなってくるなどの現象が出てきています。そこでこの中心市街地の衰退に歯止めかけ、まちなかに賑わいを取り戻そうと、国が「中心市街地活性化基本計画」という法律を作り、平成18年8月から施行しました。

◆富山市の取り組み
 富山市は平成19年2月に青森市とともに全国で最初にこの事業の国の認定を受けた都市です。
 富山市の取り組みは路面電車「富山ライトレール」などの交通網の整備、広さ65m×21m高さ19mの全天候型イベント広場の整備などの賑わいの創出事業、まちなか居住への補助制度などの取り組みをしています。
 富山市の場合、活性化の指標である「まちなか居住人口」や「まちなか歩行者通行量」などが計画通りに伸びてきていない現実がありました。

◆高岡市の取り組み
 高岡市は19年11月に国の認定を受けましたが、この事業の認可以前に駅前に2つの再開発ビルを建設し、片方はホテルなどの民間施設が、もう片方は図書館、高等学校などの公共施設が入っています。また民間の商業施設などもすでに整備されていて、この事業ではイベントなどのソフト事業が中心でした。国の補助金も400万円しかもらっていないそうです。

◆松阪市のこれまでの取り組み
 松阪市では平成20年2月に松阪市中心市街地活性化検討会から「松阪市中心市街地活性化骨子案」が答申され、市の「松阪市中心市街地活性化基本計画策定委員会」及び商工会議所などで構成する「松阪市中心市街地活性化協議会」で具体的な検討に入っています。

◆松阪市の目指すもの
 駅西再開発事業の断念により、この事業の推進にも影響がでてきています。今回の視察先の富山市でも高岡市でも継続的に活性化へのいろいろな取り組みが行われており、その一環としてこの認可事業ある状況です。松阪市の場合はほとんどこのような取り組みが行われていないので、できる事から少しずつ手がけていくことも大事かと思います。またハード事業中心の富山市、ソフト事業中心の高岡市でしたが、松阪市もハード事業が何もなしというわけにはいきませんが、ソフト事業中心の取り組みがお金もあまりかからず、いいのではないかと私は思います。
    (写真は富山市の全天候型イベント広場)
コメント
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