フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

不幸な事件

2015-08-29 21:25:32 | Weblog
この夏休みも目を覆いたくなるような不幸な事件が相次いでいます。当事者の家族の気持ちを思うとやりきれませんね。
事件の背景にまだまだ子供である年齢の者が、夜に出掛けるという私にとっては不思議なことが起きていました。子供の頃、親たちは、商売なり働くことに精一杯で子供をかまうことがほとんどありませんでした。子供同士が原っぱなどで遊ぶのですが、夕焼け小焼けで日が落ちる頃には、商売の合間をぬって母親が帰りをせかしにきたものです。ところが時代は変わりました。世の中は安全、便利を追い求めて二十四時間明かりが消えることのない街となりました。不安や心配を解消させる仕組みを幾重にも整えたのです。つまり闇が見えにくくなってしまったのです。ですから、親子ともども警戒心を薄れさせてしまったのかもしれません。
一方、子供が拐われる現象は自宅近く、昼間というデータもあるようです。今こそこうした凶事から子供を守る方策を社会全体で考えなければ。