フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

冬の伝統行事

2014-02-12 23:49:50 | Weblog
各地で冬の伝統的行事が相次いで行われていますが、今日は天下の季祭、国府宮のはだか祭りでした。かつて取材したことがありますが、感想としては日本一の厄除けの祭りですね。こうした伝統行事が綿々と続いているのは、人間は理屈や論理、制度といったものだけで動かされるのではないこと、背後にある情感や感情が大切であることを教えています。
私達は戦後の教育や高度成長期の労働の中で何かにつけて合理と効率を是としてきました。それはそれでいいのですが、その為に忘れたり、失ったりしたものもあります。例えば考え方のしなやかさも少し失ったかなと感じさせます。個性を勘違いして思い込んでいる場合もあります。逆にいままで生きてきて大切にしていたものを捨てないようにすることが必要です。我々が大切にしているものにはそこに個性があるからです。
国の生き方にしてもそうです。頑なに大切にしてきたものそれが国の個性なんです。そしてその個性が未来を創造する原動力になることを、伝統的行事から感じとりたいですね。