フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

今が最高

2012-11-20 17:00:34 | Weblog
感動的なニュースでした。宇宙飛行士の星出彰彦さんがロシアのソユーズで4ヶ月ぶりに帰還しました。日本人最長の船外活動をこなしての帰還です。宇宙から地球を見つめ続けた星出さんの言葉で「この美しい惑星に生まれてよかった」と報道されました。思うにずうっと地球にいたらこうした言葉を発することもなかったでしょうね。地球を離れて初めて言える言葉でしょう。故郷を離れて見知らぬ土地で暮らしている時に「ああ、故郷はいいなあ」と改めて故郷の暖かさなどを感じるのと同じでしょう。
私達はその場にどっぷりと浸かっているので、つい今ある幸せに気付かないことが多くあります。その幸せをスルーして不満ばかりを拾い出しているのです。
もうひとつ例えるならば、今盛んに入団発表が行われているプロ野球の新人選手の指導についても言えることです。スカウトの目に留まったのは、どこか並の選手にはない素晴らしいところがあったからですね。ところがその素晴らしいところを伸ばすよりも欠点を直そうという指導に力をいれがちです。今ある素晴らしさをとにかく意識させて伸ばすことが必要でしょう。

だるま

2012-11-19 19:42:50 | Weblog
特別な需要を特需と言いますね。いまその特需というとだるまかも知れませんね。12月の衆議院選挙に向け、縁起物の「白河だるま」の絵付け作業に追われているそうです。もともとこの時期は正月だるま作りがピークを迎えているところに、この特需です。
正月だるまと違うのは「必勝」の文字を書き入れることです。手に入れただるまの片目に墨を入れて大願成就の暁に片方の目に墨を入れます。誰もがそれを願うのですが、中にはそれが出来ない人達も当然出て来ます。だるまは白河の他、高崎、松川、東京、鈴川、越谷、姫だるまなどがありますが、選挙用には白河だるまが使われますね。それは眉は鶴、口髭は亀、顔の回りは松竹梅と縁起がいいから使われるのです。
さて、いざ出陣という時には尾頭付きの魚、特に鯛が食卓に上りますが、これはやはり「メデタイ」からです。その他にも理由があるからですよ。尾頭付きの魚は形が完全に揃っている点で「完全」、すなわち人生をまっとうすることを象徴しているから縁起がいいとされています。
こうして門出を祝った先生方にはころばないで完全な議員さんであって欲しいですね。

冬の便り

2012-11-18 23:10:05 | Weblog
今日は北から冬の便りが届きました。まず北海道では真冬並みの寒気が上空に流れ、旭川市、函館市など各地で初雪を観測しました。札幌市中心部の初雪は史上2番目に遅い記録ですし、旭川市では1888年以降、最も遅い記録となりました。こうなると旭川市の旭山動物園のホッキョクグマやペンギンが元気になって来ます。一方東京都心では木枯らし1号が吹きました。こちらも去年より23日も遅いそうです。木枯らし1号の定義は秋の終わりから冬型の気圧配置となり平均風速がおよそ8メートル以上の北寄りの風が初めて吹いた時というものです。冬の環境が徐々に整い始めて来ました。
このところの急激な冬への移り変わりに戸惑うのは、家庭内なのかも知れませんね。例えば冬服のラインナップがまだ整わず、秋と冬の中途半端な衣裳が幅を利かしている感じです。おそらく今日の休日で入れ替えを一生懸命した家庭も多かったことだと思います。
嬉しいことに、我が家の前の並木も冬を迎えました。というのも朝起きて、最初にするのは枯れ葉の掃除の毎日が続いていましたが、ようやく市の方から枝落としに来てくれたからです。冬はそこまで来ましたね。

カラオケ好き

2012-11-17 23:43:46 | Weblog
今日はカラオケ好きの人達が集まるところで、皆さんと触れあって来ました。一人2曲ずつ歌うのですが、その方たちの司会を自由にさせて頂く企画でした。皆さん1曲目は大いに緊張されますが、とにかく1曲歌ってしまえばすぐに自分を取り戻しリラックスされるようです。そうすればインタビューの受け答えも慣れたもの。ユニークな答えも出て来て楽しくなりますね。
こうしたカラオケの司会をしていつも思うのですが、歌の力は凄いということです。なぜなら、今日お逢いしたのが初めての人達ばかりなんですが、歌が間に入るとすぐに連帯感が生まれますね。垣根がとれるというのでしょうかね。毎日でもカラオケ喫茶に集まる人達の気持ちがわかります。話し相手が毎日増えていく感じでしょう。
それともうひとつ、歌の力は健康をもたらすということを改めて感じました。大病をされた方も歌って下さったのですが、声を出すことの効果を十分、感じとっていらっしゃいました。歌うことが出来る喜び、いや歌える喜びですよね。月並みですが、たかがカラオケ、されどカラオケです。

解散

2012-11-16 23:11:41 | Weblog
報道番組はおろか、今やバラエティー番組を除いてほとんど解散問題を取り上げています。皮肉な見方かも知れませんが、議員の先生の動きは就職活動をしている学生さんの動きにダブって見えるのは私だけでしょうか。学生さんにとっての会社が議員さんにとっての党派となり、有利な場所を求めて走り回っています。会社に入って何をするかではなくとにかく就職して社会人に早くなりたいと思う状態です。議員さんの離合集散はそんな風に映っています。
うした議員さん側ではなく、我々国民側として、こんな状況にどんな風に参加していったら、いいのだろうか。もちろん最終的には一票を投じることですが、解散から投票までの間に見抜くことではないでしょうか。何を見抜くかといえば、本物を見抜くことですが、国を思う気持ちが本物かどうかです。抽象的過ぎるかも知れませんがそれしか言いようがないのです。ただ選挙から逃げることだけは絶対しないことです。民意という言葉が飛び交いますが、投票率が低い民意では、結果、政権を託された政党も思い切りようが鈍るからです。自信を持って政策を遂行出来るだけの投票率を併せて政権党に持たせたいと思うのです。

富士山

2012-11-15 23:14:55 | Weblog
この時期の富士山は雪がかぶっている姿が似合いますね。富士山は童謡にもうたわれているように、頭を雲の上に出していますが、雲より高いところにある富士山の頂上に何故雪が降るのでしょうかね。実は雪は富士山頂上よりもはるかに高いところにある高度一万メートルほどの雲から降ってきているからですね。
3776メートルの富士山は眺めるだけの魅力もずいぶんあります。富士山大好きの私も、もっぱら眺める専門です。しかし山の魅力はやはり登山することだと5年連続、富士山登頂200回達成した方もいます。なんと通算では1412回にも上るそうです。その人は伝説の強力(ごうりき)が記録した1672回を来年には抜きたいと意気込んでいます。富士山の魅力を内側から感じとっているわけですね。年齢も69歳で私と同世代ですから、凄いとしか言いようがありません。といって自分がとはなりませんが(笑)。眺めて楽しむことにします。
富士山でもうひとつ付け加えると富士山の五合目は富士山の半分の高さではありません。なぜなら一合目の吉田口は標高がすでに1525メートルもあるからですよ。

漢字

2012-11-14 21:21:59 | Weblog
テレビでタレントが漢字の書き取りをする番組を時々見ますが、当然わかっている筈(?)の漢字が書けなくて唖然とします。同じ思いを持つ人も多いでしょうね。この原因はやはりパソコンやメールでのやり取りが多くなって漢字を自分で書かなくなったからでしょう。ひらがなで検索して大体の形でオッケーして扱ってしまいますから、やはり忘れてしまうのでしょう。
そのパソコンの使える漢字が6倍になるそうですね。マイクロソフトが専用ソフトを開発したものです。戸籍などで氏名を登録するときに特別に作成する必要があった異体字を簡単に使えるようになります。人の名前の漢字には同じ読みでも種類が多くありますが、このソフトを使うとかなりの種類でカバー出来ます。今まで略字で甘んじていた人も本来の自分を取り戻したような気分になるのではないでしょうか。
しかしこうしたソフトが開発されるとまたまた漢字を忘れていくかも知れませんね。それを防ぐには日常でもっと手書きの手紙を使うべきでしょう。そうすると朧げな形だけを覚えている状況から脱却出来ます。
さあ、誰に手紙を書きましょうね。

野球好き

2012-11-13 23:10:28 | Weblog
野球のシーズンが終わったのに、本当に自分は野球好きだと思います。毎日の新聞での選手のオフ情報をチェックし、巨人の五冠というニュースに、CS4戦目を改めて悔やんでみたりとシーズン中と変わらない喜怒哀楽を見せています。昨日は会社内で偶然、東海ラジオの野球解説者の音重鎮さんと出会い、野球談議を一方的にしてしまいました。アナウンサーの仕事の一つは相手から話を引き出すことにあるのですが、野球となるとどうしても私が喋り放しになってしまい、さぞかし音さんも迷惑だっただろうなと思います(笑)。普段は遠慮するのに野球関係者だとどんどん喋ってしまいます。なにせ昭和29年以来の熱狂的なドラゴンズファンですから、話には事欠きません。巨人の斉藤投手にドラゴンズがノーヒットノーランをされそうになったときに落合さんと音さんで逆転勝利したことなど話が弾みました。と、私は思っているのですが…。
その中で巨人の強さも話題になりましたね。来年も強いだろうなと一致したのですが、やはり選手層の厚さ、つまり、走攻守のそれぞれにタレントがいることがドラゴンズとの差だと意見があいました。来年こそは…。

忍者の教え

2012-11-12 21:37:27 | Weblog
アメリカのフロリダ州マイアミの大学の授業で、建築学の教授が幅が約50メートルある池の上を歩けという課題を学生達に与えました。学生達は特製の靴を履いて挑戦しました。41チームのうち10チームはゴールにたどり着けませんでした。1位のチームは1分余りで渡り切り、500ドル、日本円でおよそ4万円の賞金が出たそうです。どうやって水に浮いたかというと発砲スチロールや合板を使ったようです。
さて、発砲スチロールや合板がなかった日本の戦国時代の忍者はどうやって水の上を歩いたのでしょう。右足が沈む前に左足を使うという笑い話は別にして何か方策があったのでしょうかねぇ。忍者の力はオリンピックでもかなりの種目でメダルがとれそうですよ。走る、跳ぶ、投げる、泳ぐなど特別な修業で実力をつけたと思うのです。そうした修業内容は今、踏襲されていないのですかね。
こうした忍者の知恵を活かす工夫をしたり、そうそう、おばあちゃんの知恵をもう一度日常生活に活かすなど、ちょっと日本も歴史に学ぶ姿勢が薄れているだけに、ここらで、立ち止まってもいいと思うのですが…。

紅葉シーズン

2012-11-11 22:23:10 | Weblog
あいにくのお天気ですが、今日は紅葉狩りに出かけた人も多かったでしょう。この地方では愛知県の香嵐渓が全国的に有名で、特に待月橋あたりは絶景です。そしてこの時期のライトアップは、誰もが感嘆の声をあげる光景です。
ところで、このライトアップにも省エネの気運が高まっています。つまりライトを発光ダイオードのライトに替えたりその点灯には太陽光パネルが使われています。どんな形式でライトアップされても幻想的な光景は変わりません。むしろ昼間の錦秋よりも風情があるかもしれませんね。
昔の人達はそのライトアップを月の光に求めたのでしょう。街の照明がそれほどでもなかった時代には貴重な光源でしたが、照明が発達した近代ではどうしても月の光がよそに追いやられてしまいました。短歌の世界でも主役から脇役になってしまったようです。太陽の光と同じように神秘的だっはずなのにね。開発が風情まで替えてしまう例なんですね。
この開発と自然のバランスこそ、その後の世界の課題でしょう。