フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

初物

2015-09-30 23:33:55 | Weblog
川柳に「女房を質に置いても初鰹」があります。確かに日本人は初物には目がありませんね。私も先日、知人から頂いた「栗」や「まつたけ」を嬉しく今年の初物として食べました。何故嬉しくかと言うと、美味しいことが一番ですが、昔から『初物を食べると寿命が75日延びる』と言われているからです。もちろん俗信ですが、どうしてこの言葉が生まれたのでしょう。こんな風に聞いています。
江戸時代罪人に情けをかけた奉行が「最後に何か食べたいものがあれば申してみろ」と声を掛けると罪人は少しでも刑の執行を遅らせようと季節外れのものの名前を出して75日間長生きしたことからだそうです。真実のほどはわかりませんがでも納得出来る説です。どちらにしても旬の食べ物は栄養価が満点です。ですから、初物は身体に良いに繋がるのでしょう。ただ私は初物を食べる時には東を向いてハッハと笑うのですが、この風習は何処から来ているのでしょうか。子供の頃に教えて貰ったのですがね。

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